自分が死んだときや生きているうちにやっておきたいことを、書き留めておくノートをエンディングノートと言います。
これは終活の1つでもありますね。
家族や親しい人たちがエンディングノートを書き始めたなんて聞くと、人生の最期を迎える時期がもうすぐやってくるのでは・・と寂しく感じる人がいるそうです。
でも、そうとばかりはいえません。
エンディングノートを書く意味や必要性、また始める時期、遺書との違いなどをまとめてみました。
目次
エンディングノートを書く意味について
エンディングノートを書く意味については以下のようなことがあります。
・自分の希望を伝える
病気で自分の意思をハッキリと伝えられなくなったときに役立ちます。
延命治療や臓器提供をするかしないか。
葬式の内容や埋葬方法など家族が代わりに決断することがあり、「本当にこれで良かったのか」と思うことがあるそうです。
エンディングノートに自分の希望が書かれてあると、家族はその通りに決めることができるので負担が軽くなります。
・人生を振り返る
これまでの人生を自分史としてまとめていくと、忘れていた夢ややりたかったことを思い出すことができます。
・これからのことを考える
今までのことを振り返ってみると、やりたいことややらなければならないことが分かるようになり、優先順位をつけることができます。
エンディングノートの必要性
エンディングノートと聞くと、縁起でもないと悪いイメージを持つ人がいるでしょう。
しかし、いつ病気で倒れる・事故に遭う・突然亡くなってしまうなど、何が起こるか分かりません。
エンディングノートに自分に関する情報・やりたいこと・してほしいことなどをまとめておくと、家族はどうすればいいのかを決める判断材料や後悔などの心の負担軽減になります。
エンディングノートはいつからはじめるのがいいの?
エンディングノートを書き始める適正年齢のようなものはありません。
今日という日を無事に終えることができても、明日はどうなるかは誰にも分かりません。
まだ若いから大丈夫だと思っていても、事故や自然災害に遭ってしまう可能性もあります。
自分が書こうと思ったときがエンディングノートの始めどき
と言えます。
エンディングノートと遺書との違いとは?
自分の意思または遺志を書き残す方法にはエンディングノートの他に遺書と遺言書があります。
・遺言
自分の遺志を伝える私的文書で法的な制裁・効力はなく、書式も自由に書くことができます。
内容は、遺族に知ってほしい生前の気持ちや思い・関わった人たちへの感謝の言葉・死後の願い事などがあります。
走り書き・手紙・ビデオメッセージ・音声テープも遺書の一種です。
・遺言書
民法で定められた法的文書で、書式・作成方法・内容など事細かく決められています。
自分の財産を遺族にどう分けるかを書面にしておくことで、相続争いを防ぐ効果があります。
作成方法・書式で正しく書かれていないと法的効力がないので、書くときは注意が必要です。
自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類があります。
エンディングノートと遺書は同じもの?
エンディングノート・遺書・遺言書を比べてみると遺言書だけが法的効力のある文書となります。
相続する財産がある場合は遺言書を用意しておくといいでしょう。
エンディングノートと遺書は、自分の気持ちや思いを伝えるという役割・法的効力がないことが同じです。
何を書いたらいいのか分からない場合はエンディングノートに、特定の人だけに伝えたいことがある場合は遺書に書いておくといいでしょう。
エンディングノートとは?年齢とは関係ない?作り方や必要な項目年代別内容
エンディングノート まとめ
エンディングノートに自分の気持ち・思い・死後の願い事などを書き込んでおくと、万が一の事態で自分の代わりに家族が決断するときの判断材料になるだけでなく、自分の代弁者にもなってくれます。
エンディングノートは、1回書けば終わりではありません。
心境や体調、残しておきたいものなど変わることがあります。
年に1度はエンディングノートを見直してみるといいでしょう。
まずは、自分の気持ちや思いなどをエンディングノートに気軽に書くことから始めてみてはいかがでしょうか。
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