電波時計には、様々なブランドがあります。そのなかに、「Gショック」と呼ばれるブランドがあります。Gショックとは、どんな時計なのでしょうか。Gショックがどんな時計なのか・電波ソーラー時計とソーラー時計の違いなどを紹介します。
Gショック とは
G-SHOCKは1983年にカシオ計算機で誕生した腕時計のブランドで、「Gショック」とも表記されます。
GショックのGは英語で「重力」という意味のあるGravity(グラビティ)からとったといわれています。
アメリカで人気となり、現在では世界140カ国以上で販売され累計出荷が約1億4千万本を越えたそうです。
日本では、1994年に公開された映画「スピード」で主演のキアヌ・リーブスが着用したことで人気が高まりました。
G-SHOCKの人気によって、「C-SHOCK」や「S-SHOCK」などといった紛らわしい模造品が出回ったことで、カシオ計算機は商標登録済みとなっているG-SHOCK以外の「A-SHOCK」から「Z-SHOCK」を1998年、日本で商標登録をしました。
2019年、国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されました。
Gショックの特徴
- 耐衝撃構造
【中空構造ケース】
弾むゴムボールの中では衝撃は伝わらないという発想から、ケース内でモジュールを浮かせるように配置することで、外部からの衝撃伝達を和らげるようになっています。
現在では、技術の進歩によってモジュール自体の耐衝撃化も実現しました。
【全方向カバリング】
落下したときに突出したベゼルという部品が受け身をとるようにして、モジュールと直結しているボタンをガードし、あらゆる方向からの衝撃を和らげるようになっています。
【重要部品の緩衝材保護】
水晶振子をはじめとするモジュール内にある重要部品を緩衝材でそれぞれ保護しています。これによって、大きな衝撃を受けてもモジュール内で発生する歪みや接触不良・誤作動を防いでくれます。
- 20気圧防水
ISOが定める防水規格に準拠した防水機能があるので、ダイビングや日常生活での水仕事・シャワー・水泳・サーフィン・ジェットスキーなどの時でも装着することができます。
- 耐衝撃構造
外部の衝撃からモジュールを守るための中空構造ケースやモジュール内にある重要部品の緩衝材などによって落下衝撃に強い構造となっています。
- 耐振動構造
振動吸収材にαGELを採用し、モジュールの周りに内装しています。
これによって、激しい振動による破損や誤作動を防止してくれます。
またバンド接続部のネジには、アルミ製ワッシャーやOリングを装着しているので、振動による緩みを抑制してくれます。
Gショックの主なシリーズ
- MASTER OF G
空中・海中・陸上とシチュエーションを細分化して、最も厳しい環境下での使用をイメージし十分な耐性を備えています。
「マッドマスター」は陸上での使用に特化していて、高い防塵防泥機能・強い衝撃に耐えられる設計となっています。
他に方角や温度・気圧・高度などが測定できるようになっています。
「グラビティマスター」パイロット用に設計された人気機種で、視認性が高く、フライトログ機能があります。
- MR-G
1996年に「Majesty+Reality(風格と本物)」をキーワードにフルメタルG-SHOCKの製造に着手したシリーズで、Majesty、Realityの頭文字をとって「MR-G」と名付けられました。
現在は山形カシオ(山形県東根市)の「プレミアムプロダクションライン」で一貫製造されていて、先端技術と熟練職人の技能の融合によって完成度の高い時計が生み出されています。
ソーラー電波時計とは
ソーラー電波時計とは、標準電波を受信して自動で正しい時間を表示する・太陽光や照明などの光を蓄電して時計を動かすという2つの機能を持った時計のことをいいます。
ソーラー電波時計なら、自分で時間を合わせる必要がない・電池交換の手間が省けるというメリットがあります。
電波ソーラー時計 ソーラー時計 違い
電波ソーラー時計の他にソーラー時計があります。
ソーラー時計とは、太陽光や照明などの光を蓄電して時計を動かす時計のことです。
ソーラー時計は太陽光や照明の光によって蓄電することはできますが、時計に表示される時刻は常に正しいわけではありません。
一方、ソーラー電波時計はソーラー時計のように太陽光や照明の光で蓄電するだけでなく、標準電波を受信して自動で正しい時間を表示してくれます。
このことから電波ソーラー時計とソーラー時計の違いとして、自動で正しい時間が表示されるかどうかということになります。
Gショック・ソーラー電波時計とは? さいごに
Gショックはカシオ計算機が製造している時計で、日本だけでなく海外でも人気となっています。
種類が豊富にあるので、自分に合ったGショックを探してみてはいかがでしょうか。