電動自転車、または電動アシスト自転車にはモーターがついているので、子どもや重い荷物を載せても楽に運転ができる乗り物です。
見た目に違いはありませんが、電動自転車と電動アシスト自転車には、どんな違いがあるのでしょうか。
電動自転車の違いや仕組み・電動アシスト自転車の乗り方・歴史などを紹介します。
目次
電動自転車・電動アシストとは?どう違う?仕組みは
電動自転車はモペッドとも呼ばれていて、ペダルをこがなくてもモーターの力によって進むことができます。
一方、電動アシスト自転車にもモーターがついていますがペダルをこがないと進めないようになっています。
また電動自転車は名称から「自転車」だと思われがちですが、搭載されているモーターの定格出力は0.6kW以下になっていることが多いため、道路交通法では電動自転車は「原動機付自転車」になり、ヘルメットの着用・運転免許証・ナンバープレートの取得、自賠責保険の加入が必要となります。
電動自転車はペダルをこがなくても進むことができる、電動アシスト自転車はモーターがついているがペダルをこがないと進むことができないという違いがあります。
電動アシスト自転車の正しい乗り方
電動アシスト自転車はペダルをこがないと進むことができませんが、モーターの力が加わることで走行が楽になる便利な自転車です。
しかし電動アシスト自転車の特徴を正しく理解しておかないと、上手くアシストを使えなくなるだけでなく、交通事故を起こしてしまう可能性があります。
電動アシスト自転車に乗るときに気をつけたいポイントを紹介します。
- 電源
両足を地面につけた状態で電源を入れてください。片足をペダルにのせた状態で電源を入れてしまうと、急発進する可能性があります。
- スピード
動き出してから短時間で加速していくので、スピードの出し過ぎにならないようにペダルの踏み込みを調節しましょう。
- ブレーキ
電動アシスト自転車は普通の自転車より重いため、ブレーキをかけても停まるまで時間がかかるので早めにブレーキをかけるようにしましょう。
- 停止時
両足を地面につけ、必ずブレーキをかけてください。電動アシストのスイッチが入ったまま、ペダルに足を乗せたまま停止すると、急発進・誤発進の原因になります。
- ケンケン乗りはしない
ペダルに片足を乗せ、勢いをつけて発進する「ケンケン乗り」は、不安定な状態で加速してしまうため転倒の原因となります。
また立った状態でペダルをこぐ「立ちこぎ」は、片方のペダルに荷重がかかりバランスを崩しやすくなるので、これもやめましょう。
電動アシスト自転車の誕生と進化やメリットとデメリット
1993年にヤマハ発動機が、モーターがペダルをこぐのを補助した自転車「PAS」を商品化したことが、世界初の電動アシスト自転車の誕生となりました。
その後、様々な種類の登場やアシスト性の進化によって幅広い世代で愛用されています。
電動アシスト自転車のメリットとデメリット
【メリット】
- 移動が楽になる
従来の自転車は、自分の力でペダルをこがないと進みません。
最初は順調に進んでいても、だんだんと足に負担がかかりペダルをこぐことが辛くなってきます。
電動アシスト自転車であれば、走行状況に合わせてモーターによる力が助けてくれるので足の負担が軽くなり、移動が楽になります。
また、重い荷物を載せて運ぶこともできます。
- 費用がかからない
自動車の場合ではガソリンや車検・駐車場・メンテナンス・税金などの維持費、公共交通機関の場合は定期券の購入費用が毎月毎年必要となります。
電動アシスト自転車は、本体の購入・充電・メンテナンスと自動車や公共交通機関利用より費用を安く抑えることができます。
【デメリット】
- こまめな充電
電動アシスト自転車にはモーターを動かすためのバッテリーが搭載されています。
使うたびにバッテリーの残量が減っていくので、途中でバッテリー切れにならないように、こまめに充電をする必要があります。
また充電するために、バッテリーを本体から外す手間もかかります。
- 車体が重い
バッテリーやモーターを搭載しているので、従来の自転車より車体が重くなっています。
駐輪場にあるラックに出し入れするときに車体を持ち上げることがありますが、種類によっては重くて持ち上げられないことがあります。
電動自転車と電動アシスト自転車違い さいごに
電動自転車と電動アシスト自転車は同じように見えますが、ペダルをこぐ必要の有無で区別することができます。電動自転車は原動機付自転車と同じなので、免許が必要となります。
購入するときは電動自転車・電動アシスト自転車の特徴をしっかりと見極めて、自分に合ったものを選びましょう。
♪ 電動アシストに乗ってみたいと思ったあなた、種類や選び方はこちらでご覧いただければと思います。