ミツバチが花から蜜を集め巣の中で羽をばたつかせて水分を飛ばして、はちみつを作っています。
はちみつはミツバチが採ってきた花によって多くの種類があり、色や香り・味に違いが出てきます。
はちみつの種類にはどんなものがあるのでしょうか?
また花による違いやその特徴、はちみつの歴史など知りたいと調べてみましたので、ご紹介します。
はちみつの種類は花の違い?
はちみつは大きく分けて、単花蜜(たんかみつ)と百花蜜(ひゃっかみつ)の2つに分けられます。
単花蜜は1種類の花から蜜を採ってきたはちみつ、百花蜜は1種類以上の花から蜜を採ってきたはちみつとなります。
ミツバチが集めてくる花の種類や場所・天候によって違いがあるので、種類は数え切れないほどあるといわれています。
はちみつの花の違いの特徴
はちみつはミツバチが採ってくる蜜源によって、特徴が決まるそうです。
草花
味にクセがないので、そのまま食べるだけでなく料理に使うことができます。
また、ほのかな香りを楽しむことができます。
レンゲやクローバー、タンポポ、ひまわり、シャクナゲなどがあります。
樹木
樹の香りをほんのりと感じることができます。
樹の種類によっては渋味を感じることがありますが、味はサッパリとしています。
サラッとした舌触りと結晶化しにくい特徴があります。
飲み物に入れて味わうことができます。
アカシアやハゼ、トチなどがあります。
ハーブ
香りを強く感じることができるので、食べると同時にリラックス効果を得ることができます。
サラッとした口当たりが特徴となっています。
ラベンダーやローズマリー、タイム、ユーカリ、ミントなどがあります。
ナッツ
香ばしい香りと色が楽しめます。
個性的で強い味なので、ナッツやチーズに使うといいですよ。
アーモンドや栗などがあります。
フルーツ
しっかりとした甘味とフルーツ特有の爽やかな香りを楽しむことができます。
スイーツに合わせると複雑な味や香りを堪能することができます。
リンゴやレモン、オレンジ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボなどがあります。
はちみつはいつからあるの?歴史は?
はちみつの歴史は古く、紀元前6000年頃のスペインの壁画にはミツバチの巣から、はちみつを採っている人が描かれているそうです。
砂糖を作る技術がなかったので、甘い物を得るためにミツバチに刺される危険もかえりみなかったようです。
紀元前2600年頃のエジプトの壁画にはミツバチの巣箱を作って養蜂する様子が描かれています。
古代マヤ文明では固有種のハリナシミツバチを使った養蜂が行われていました。
養蜂はエジプトや地中海を中心に世界へと広まっていきました、生産量はとても少なかったそうです。
はちみつを巣箱から取り出すために中にできたミツバチの巣を壊すしか方法がありませんでした。
ミツバチに再び巣を作って貰うために1/3程度は残していましたが、巣が再建されるまで収穫することができなかったそうです。
1851年アメリカの養蜂家ラングストロスが巣箱の中に複数の巣枠を並べた養蜂箱を開発、1865年オーストラリアで軍人のフルシュカ大佐が遠心分離機を使って、はちみつを採取する方法を考案したことでミツバチの巣を壊すことなく、はちみつを採取できるようになりました。
そのおかげで、はちみつに蜜蝋が混ざらなくなりミツバチへの負担が軽減され収穫量も増えたことにより、近代養蜂の始まりとされています。
日本では642年頃に百済の太子が大和三輪山で養蜂を試してみたという記述が日本書紀にありました。
平安時代では宮中の献上品の中にはちみつが含まれていて、非常に高価で貴重な食べ物だったといわれています。
江戸時代になると巣箱を使った養蜂が始まりました。
当時は採取に時間のかかるニホンミツバチを使っていたようです。
明治時代では西洋文化とともに、養蜂に適した西洋ミツバチが輸入されました。
養蜂は日本の新しい産業として定着していき、はちみつも一般家庭に広まっていきました。
しかし高度成長期以降、郊外への開発が進んだことで養蜂家の廃業や転業が増えました。
さらに2003年メキシコで署名された北米自由貿易協定によって、はちみつの関税が完全に撤廃され値段の安いはちみつが輸入されるようになったことで日本の養蜂業が衰退してしまいました。
現在ではインターネットの普及や健康・美容への関心が高まったことで再び日本のはちみつが注目されるようになりました。
はちみつの種類と歴史 さいごに
はちみつはミツバチが花から蜜を採ってくることによって、種類は数え切れないほど豊富にあります。
採取される植物の種類によって味や香りに違いがあるので特徴をいかして、はちみつを使い分けてみてはいかがでしょうか。
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