はちみつは大きく分けて、純粋はちみつ・加糖はちみつ・精製はちみつの3種類があります。
加糖はちみつは、水あめや砂糖などの甘味が加えられていて、精製はちみつは加熱などで水分を飛ばしてあります。
純粋はちみつとは、どんなものなのでしょうか。
純粋はちみつの意味を調べました。
また見分け方、国産と外国産の違いなどをまとめてみました。
目次
はちみつの純粋の意味とは
純粋はちみつとは全く加工していない天然はちみつで、加糖はちみつ・精製はちみつよりも栄養が豊富に含まれています。
ミツバチたちが巣の中で羽をばたつかせて、集めてきた蜜から水分を飛ばし蒸発させて糖度を上げて完熟したものだけ採蜜して濾過したはちみつです。
純粋はちみつの偽物と本物の見分け方
公正取引委員会では、糖や添加物を一切加えていないはちみつなら「純粋はちみつ」と名乗っても良いことになっているため、加熱処理してあることもあります。
加熱処理が施されていない純粋はちみつを見分ける方法を紹介します。
商品ラベル
商品には食品表示ラベルが貼ってあり、名称や原材料・保存方法などが記載されています。
原材料にはちみつ以外の物が入っていないかを確認しましょう。
また商品ラベルには、食品表示の他に加熱処理の記載があることがあります。
本物は原料ははちみつのみ、非加熱処理となっています。
透明度
加工されていないはちみつには、花粉が含まれているので濁りがあります。
はちみつの種類によっては透明になっている場合もありますが、しっかり見ると濁りがあります。
ある程度濁りがあることを確認しましょう。
値段
本物の純粋はちみつは、生産量が少ないうえに手間がかかっているため値段が高めになっています。
商品ラベルは純粋はちみつと書いてあるけど、値段が安すぎる時は加熱処理が行われている可能性が高いです。
ちなみに1kgで5,000円から6,000円が平均的な相場となっています。
結晶化
はちみつは時間が経つと結晶化して白く固まります。
結晶化はクリーム状になっている・雲のように広がっている・クリーム状の結晶が全体に広がっているなど、様々な状態があります。
結晶化を戻す方法
結晶化したはちみつをそのまま使うことができますが、使いづらいこともあります。
ボウルや鍋に約50度のお湯をはり、その中にはちみつの容器を入れて湯煎します。
結晶を完全に溶かしきっておかないと、残った小さな結晶が核となり結晶化してしまいます。
はちみつの国産と外国産との違い
はちみつにも国産と外国産がありますが、どんな違いがあるのでしょうか。
水分含有率
国産が23%以下、外国産は21%以下が基準となっています。
外国産のはちみつはドロッとしています。
養蜂方法
海外ではミツバチの巣箱を動かさない定地養蜂、日本ではミツバチの巣箱をその都度移動させる転地養蜂が行われています。
定地養蜂
ミツバチの箱が一杯になるまで動かす必要がないので完熟したはちみつが採ることができます。
ただし自然の状態に合わせて養蜂のスケジュールをたてる必要があります。
転地養蜂
日本は南北に長くなっていて、春になると南から花が咲いていきます。
花が咲くのを追いかけるように南から北へとミツバチの巣箱を移動させながら採蜜を行います。
現在では技術の進化により、可動式の巣箱や蜜を絞るための遠心分離機などを使って養蜂することが多くなったため、転地養蜂を取り入れている養蜂家は少なくなったそうです。
はちみつの生産地
国内では長野県・北海道・秋田県・熊本県・青森県、海外では中国・アルゼンチン・ハンガリー・ニュージーランド・カナダ・メキシコ・ミャンマー・ドイツなどで生産されています。
はちみつの安全な国
ドイツには「はちみつ純正法」という規格があり、加熱の基準や酵素含有量などが厳しく審査されています。
この「はちみつ純正法」はルーマニアでも行われています。
またニュージーランドは、はちみつ大国とも呼ばれていて100%ニュージーランド産であることや添加物や抗生物質を使うことを禁止するなど厳しい規格が定められています。
純粋はちみつとは さいごに
はちみつには、何も手を加えていない純粋はちみつの他に水あめや糖を加えた加糖はちみつ、加熱などで水分を飛ばした精製はちみつがあります。
商品ラベルには純粋はちみつと書いてあっても加熱処理されていることがあるので、純粋はちみつを買うときにはラベルや食品表示の内容をしっかり確認しましょう。
♪はちみつは美容にも健康にもいいですよね。はちみつの種類についてはこちらのご覧いただければと思います。
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