チョコレートの原料のカカオ豆は発展途上国で生産されていますが、十分な収入を得られず貧困や児童労働などの問題が起きています。
フェアトレードとは「公平な貿易」という意味があり、適正な価格で継続的に購入することで生産者や労働者の生活改善と自立を目指しています。
日本のフェアトレードの取り組みやエシカルについて調べてみました。
チョコレートフェア トレードとは?
コーヒーや紅茶・バナナ・チョコレートを生産している国のほとんどは発展途上国で安く販売されています。
安く販売するために適正な価格が生産者に支払われることがなく、生産性を上げるために必要以上に農薬が使用されているため環境問題や品質の低下が問題視されています。
生産者が美味しく品質の良いものを作り続けるためには、生産者の労働環境・生活水準の保証や自然環境への配慮が重要となります。
フェアトレードとは公正な貿易という意味があります。
発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で生産者から継続的に直接購入することで、立場の弱い生産者や労働者の生活改善や自立を目指す貿易の仕組みのことをいいます。
フェアトレードチョコレートは公正な取引によって調達した原材料で作られたチョコレートのことをいいます。
チョコレートフェアトレード日本では
日本でフェアトレードが始まったのは1993年で、コーヒーショップやスーパーマーケットなどでフェアトレード認証製品が販売されるようになりました。
当時は海外と比べると小さな市場でしたが、最近ではイオンや無印良品などの大手が積極的にフェアトレード認証製品のラインナップを増やして活動に取り組んでいます。
バナナやチョコレートの原料であるカカオ豆・スパイス・コットン製品・ナッツ類・砂糖・ドライフルーツ・野菜・木材などがあります。
エシカルチョコレートとは
エシカルとは倫理的なという意味があり、多くの人が考える社会的模範のことを指します。
エシカルチョコレートとはフェアトレードで生産されたカカオ豆で作られたチョコレートで、環境保全や地域・社会のことを考慮しているそうです。
大手コンビニエンスストアチェーンのセブンイレブンでは、世界全体1人あたりの食品廃棄物を2030年までに半減することを目標に2020年5月からエルシカプロジェクトを展開していて、フェアトレード原料のカカオマスとカカオバターを使った一口サイズのチョコレートを販売しています。
エシカル消費とは
法的な縛りがなくても多くの人々が正しいと思って、サービスや製品を買い求めることをエシカル消費といいます。
エシカル消費を実行するにはどんな商品を選べばいいのでしょうか。
フェアトレード商品
適正な価格で継続的に取引が行われている発展途上国の原料や製品を使った商品。
エコ商品
リサイクル素材を使っている、または資源保護などに関する認証がある商品。
寄付付き商品
売上金の一部が寄付になっている商品。
エシカル消費を行うことで国連が掲げる持続可能な開発目標・SDGsの
1番目の目標「貧困をなくそう」、
10番目の目標「人や国の不平等をなくそう」、
12番目の目標「作る責任、つかう責任」、
13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」、
14番目の目標「海の豊かさをまもろう」、
15番目の目標「陸の豊かさも守ろう」
の達成に貢献することができます。
フェアトレード商品を買うには
フェアトレード商品を見分けるには、フェアトレードラベルが貼られているものを目印に選ぶといいです。
フェアトレードラベルが貼られている商品には、コーヒー・果物・カカオ・ハチミツ・ナッツ・オイルシード・油性果実・加工果物・野菜・サトウキビ糖・お茶・野菜・穀類・スポーツボール・金が対象となっていて、他の商品にはフェアトレードラベルを貼ることができません。
フェアトレードラベルがない商品にフェアトレードの原料が使われているか見分けるには、その店にフェアトレード団体のマークがあるかを確認するといいですよ。
チョコレートフェアトレード さいごに
フェアトレードとは、不利な立場に追い込まれた発展途上国の生産者・労働者たちに良い取引の機会を提供して保護することを目的としています。
フェアトレード商品を買うことで発展途上国の生産者・労働者たちの生活改善の手助けになるので、積極的に選ぶようにしましょう。
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