木の食器は、電子レンジで加熱すると中に含まれている水分がなくなってしまい、変形・ヒビ割れになるため使うことができません。
最近では電子レンジで使える木の食器が販売されています。
電子レンジで使うことができる木の食器とは、どんなものなのか?
耐熱温度はどれくらいなのか・ヒビ割れができてしまった木の器の修復方法などを紹介します。
木の器はレンジはNG!OKなものもある?
木の食器を電子レンジで加熱してしまうと含まれている水分がなくなってしまい、変形やヒビ割れ・発火する恐れがあります。
そのため、木の食器を電子レンジで使用することを禁止しています。
電子レンジで使える木目調食器
木を素材にした食器は電子レンジで使うことはできませんが、合成樹脂で作られた木目調食器であれば使うことができます。
木目調食器の主な製品を紹介します。
- NH homeシリーズ
株式会社正和で作っているシリーズです。
石川県の特産品である山中塗り合成漆器で作られていて、色はナチュラル・ブラウン・ダークブラウンの3色があります。
電子レンジ・食洗機で使うことができます。
ブレート、ボウル、カップ、コースター、トレーなどがあります。
他にisso eccoシリーズがあります。
URL:https://showainc.official.ec/categories/4247367
- 木目食器シリーズ
スケーター株式会社で作っているシリーズです。
あたたかみのある木目調で、電子レンジで加熱した後でも熱くなりにくくなっています。
色はブラウン・ブラック・ホワイトの3色があります。
URL:https://skater-onlineshop.com/?mode=grp&gid=2003893
- 欅杢目シリーズ
有限会社ミタニが作っているシリーズです。
ナチュラルな質感のある食器で、職人が1つ1つ丁寧に塗られています。
抗菌加工してある木目調食器もあります。
URL:https://mitanicraft.stores.jp/
耐熱温度は何度まで?木の食器の場合
木の食器の注意事項には熱い物を入れないと書いてあることがありますが、塗装方法によって耐熱温度に違いがあります。
木の食器のほとんどはウレタン塗装が施されています。
ウレタン塗装の木の食器であれば約80度の料理や飲み物に使うことができます。
ラッカー塗装されている木の食器がありますが、熱に弱いため熱い料理や飲み物を入れると剥がれてしまうので、絶対に使わないでください。
主な塗装方法
ウレタン塗装
口に入れても身体に害のないウレタン樹脂で塗装します。
表面からの染み込みを防ぐことができます。
ウレタン塗装には2つの方法があります。
- 塗膜を張る
ウレタン樹脂が表面に強固な塗膜を張ることで耐久・耐水性を持たせることができます。
ツルツルとしているのでサラッと水を弾き、光に当てるとキラキラと反射します。
プラスチックに覆われたように見えるので、木の質感はあまり感じられません。
- 浸透させる
ウレタン樹脂を木に浸透させることで耐水性を上げることができます。
薄い塗膜は張りますが木の質感を感じることができます。
何度も塗り重ねていくと塗膜ができてしまいます。
ラッカー塗装
表面に塗膜を張ることで水・汚れを弾きますが、ウレタン塗装より耐久性はありません。
また熱に弱いので、熱い物を入れると溶け出してしまいます。
外国製の木の食器に良く使われています。
漆塗装
漆の木の樹液で塗装することで、耐水・耐酸・耐アルカリ性を持たせることができます。
抗菌作用もあり食材の腐敗を防ぐ効果もあるので、弁当箱として使われることもあります。
多くの工程があるため値段が高めです。
木の器の割れを自分で補修するには
大切に使っていても割れが発生してしまうことがあります。
割れて一部が欠けた木の食器なら自分で補修することができます。
- 補修方法
- 彫刻刀で表面が滑らかになるまで削ります。
- 柔らかいスポンジ研磨剤でヤスリがけをします。
- オリーブオイルを薄く塗ります。
- 拭き取ってから約1日かけて自然乾燥させたら完了です。
割れてしまった木の食器を接着剤で修復する方法もありますが、メーカーによっては安全性の確認が取れていないため使用しないで欲しいと注意書きがあるので、オススメできません。
木の器はレンジはNG! さいごに
木の食器には水分が含まれているため、電子レンジで加熱してしまうと変形やヒビ割れになってしまいます。
合成樹脂で作られた木目調食器であれば手軽に電子レンジで加熱することができて便利です。
木目調食器で手軽にカフェの雰囲気を自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。
♪ 木の器は使っていると心もなごむ気がします。上手に手入れして長く使いたいものです。手入れについてはこちらをご覧いただければと思います。
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