災害の多い日本。
1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災が記憶に新しいのではないでしょうか。
この災害の後に、被災地にはたくさんのボランティアの方が行き、たくさんの支援を行いました。
この、ボランティアという活動も今では当たり前のように聞かれますが、本来ボランティアとはどういう事なのでしょう。
起源や由来を調べてみました。
ボランティアの本来の意味と起源・由来
ボランティアの語源は、ラテン語のボランタールからきているそうです。
自由、正義、勇気という意味を持ちます。
日本でいうボランティアとは、自発的に他人や社会に奉仕する人。
または活動の事をいいます。
ボランティアの起源は、17世紀のイギリスにて、国内が混乱状態になり、人々の生活は不安に満ちていました。
そこで自分たちの村や町は自分で守ろうと、自ら進んで自警団に参加する人が現れ、その人たちをボランティアと呼ぶようになった。
ということです。
そしてもう一つ、18世紀後半から19世紀後半にかけて、アメリカ合衆国独立、フランス革命、南アフリカ諸国独立に参加する義勇軍をボランティアと呼ぶようになったといわれています。
ボランティアで被災地に行く時の注意点
なにか自分にできることはないかとボランティアとして被災地に赴く人たちがいます。
ボランティアをする上で大切なことは、何よりも被災者の立場を尊重する事です。
自分の判断やペースだけで活動するのではなく、被災者のペースに合わせるという事が求められます。
独りよがりのボランティア活動にならないように気を付けなければなりません。
注意点
・自己完結、自己管理を行う
被災者に負担を掛けない事。
自分の事は自分で行う事です。
安全や健康面においても十分気を付けなくてはなりません。
無理と判断したら辞める事も必要です。
そして、単独行動は避けて下さい。
被災地では何が起こるかわかりません。
二次災害も考えられます。
保険に入っておくことも必要です。
・ボランティアセンターやNPOなどを通じて活動する
被害が大きいと1人で活動の焦点を見つけることが難しくなってきます。
被災者や被災地の情報を収集しているボランティアセンターやNPOなどの活動に参加するほうが意味のある活動になります。
災害ボランティアの準備は?被災地側から伝えたいこと
現地入りする前に入念な準備が必要です。
食事や水、宿泊先も原則として自分で準備します。
食糧などは、現地調達ではなく、始めから準備して下さい。
被災地での食料は、被災者が必要としているものです。
被災後すぐは、物も揃わない場合もあります。
あくまでも被災者に負担を掛けない事です。
ボランティアバスなど団体で赴く場合は用意されることありますが、原則は自分で用意しなければなりません。
薬や医薬品などもあらかじめ準備しておく必要があります。
健康管理も自分で行うように。
病院での医療も被災者の方が第一に必要としています。
被災地で体調を崩して病院にかかってしまうようであれば、それも被災者の負担になる事を十分に理解して下さい。
服装も動きやすい服装で。
寒い季節であれば防寒着の用意も必要です。
また、感染症なども考えられるため、長袖、長ズボン、ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長靴なども自分で準備しましょう。
作業をする際は、ヘルメットやスコップも持参できるといいです。
ボランティアとは 最後に
この記事を書いていて、9年前の東日本大震災の日の事を思い出していました。
私も震災を体験した被災者の一人です。
忘れもしない2011年3月11日。
雪がちらつく日でした。
これまで感じたことのない大きな揺れに、ただ事ではないと感じ、すぐに高台の小学校に避難しました。
避難した所からは、街が一望でき、たくさんの建物があっという間に波にのまれ流されていく様子とその後に、あちらこちらで爆発が起こり火の手があがり、なすすべがないまま町は一面火の海とかしてしまったのを見ていました。
その時の絶望感とこの先の不安感、そして何より家族が無事である事を願い、数日を過ごしました。
一時は家族がバラバラになってしまいましたが、全員無事であったことが何よりもの救いでした。
被災後数か月は、避難所生活。
4月には娘の入学式があったのですが、避難所からの出席。
体育館は避難所になっているので、図書室での入学式でした。
準備していたランドセルも服もすべて燃えてしまい何も残らず、どうしようかと不安でしたが、ランドセルも学用品もすべて支援して頂き、娘が好んで用意していた水色のランドセルと同じ物を頂くことができた時は、ほんとに涙が止まりませんでした。
被災後は、ボランティアの方々からたくさん支援して頂きました。
炊き出しを始め、子供たちの遊ぶ場所を提供してくれたり、楽しませてくれたり、たくさんの優しさに触れることが出来ました。
こんなにも人の優しさや繋がりを感じたのは初めてだったと思います。
今でもあの悲惨な光景は忘れることが出来ませんが、こうやって前を向き笑顔で過ごせているのは、たくさんのご支援とたくさんの笑顔を貰ったからです。
一被災者として感謝しています。ありがとうございました。