おはじきとはガラス玉を平たくしたもので遊びだけでなく、数の概念を子どもに教える道具として使われています。
かなり昔からあったように思えるけど、おはじきはいつどこで誕生したのでしょうか。
おはじきの歴史や種類・遊び方などを調べてみましたのでご紹介します。
目次
おはじきとは?起源と歴史
ハッキリとした事実ではありませんが、おはじきは奈良時代に中国から伝わったといわれています。
当時は貝殻や小石・木の実などで遊んでいて、平安時代では宮中でも遊んでいたそうです。
貝殻や小石を使って遊んでいたことから「石はじき」で呼ばれていました。
おはじきは上流階級の大人の遊びでしたが、江戸時代になると女の子の遊びになっていきました。
現在のようなガラス製のおはじきは、明治時代の終わり頃に登場しました。
おはじきは指で弾いて遊ぶだけでなく、子どもに数の概念を教える学習教材や集中力をつけさせる他に手のリハビリとして高齢者にも使われています。
おはじきの種類は意外と多い
おはじきには遊びや学習教材だけでなく、厄除けお守りとして使われていることもあります。
主なおはじきの種類を紹介します。
ガラス製おはじき
ガラス玉を平たくし潰したおはじきで、遊びに使われています。
中に赤や青・黄色などの波模様が入っています。
他にも色とりどりの模様の入った平たいおはじきよりも少し盛り上がった「ダイヤはじき」や金属光沢が入った「オーロラはじき」などがあります。
花はじき
花の形をしたプラスチック製のおはじきで、真ん中に穴があります。
昔からある日本のおはじきです。
白と色つきの2種類があり白はご飯やうどん、色つきはおかずとしておままごと遊びに使われています。
他には花はじきにある穴に棒や紐で通す、机の上に並べて遊ぶ・数遊び・色遊びなどに使われています。
また四則計算や分数の理解させる学習教材として使われています。
筥崎宮おはじき(はこざきぐうおはじき)
福岡県福岡市東区にある神社・筥崎宮の縁起物で20種類あります。
博多はじき
「悪災をはじく」という意味のある厄除けお守りです、博多人形師によって1つ1つ丁寧に作られています。
備前おはじき
備前焼で作られたおはじきです。陶器ですが角を丸めてあるので、おはじき同士がぶつかっても壊れにくいという特徴があります。
おはじきの遊び方
代表的なおはじき遊びを紹介します。
おはじき積み
- ジャンケンで順番を決めます。
- 最初の人は机の真ん中におはじきを1つ置きます。
- 次の人がそのおはじきの上に1つのせます。
- 順番におはじきを1つずつのせていき、積み上げてきたおはじきタワーを崩した人が負けとなります。
おはじき倒し
- テーブルの真ん中におはじきの山を作ります。
- ジャンケンで順番を決めます。
- 順番におはじきの山から1つずつ取っていきます。
- 山を崩す、または音を鳴らした人が負けとなります。
色分け
- ジャンケンで順番を決めます。
- 机の上におはじきが重ならないように散らします。
- 合図に合わせてストップウォッチをスタートさせ、おはじきを色ごとに分けて並べていきます。
- 並び終えたと同時にストップウォッチを止めます。
- かかった時間を紙に書き留めます。
- 次の人が同じようにおはじきを色ごとに並べていきます。
- 1番早くおはじきの色分けができた人が勝ちとなります。
数当て
- ジャンケンで親と子を決めます。
- 親になった人が子に気づかれないように好きな数だけおはじきを掴みます。
- 子は目をつぶり、親は掴んだおはじきを手で揉むようにジャラジャラと音を鳴らします。
- 親はおはじきをプラスチックのコップの中に入れていきます。
- ゆっくりポトポトと入れると簡単に、素早くジャラっと入れると難しくなります。
- 親が持っているおはじきをプラスチックのコップに入れ終わったら、子に目を開けて貰います。
- 子は順番にプラスチックのコップに入っているおはじきの数を予想して応えて貰います。
- 子の答えが出そろったら、プラスチックのコップに入っているおはじきを出して答え合わせをします。
- 予想が近い人が勝ちとなります。
おはじきの起源歴史と遊び方 さいごに
おはじきは指で弾いて遊ぶだけでなく、数の概念を教える学習教材として使われています。
いろんな遊びがあるので、おはじき遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。