普段良く使う食器の素材は陶磁器が多いですが、木製の食器を使うことで食卓をオシャレな雰囲気にすることができます。
木製の食器には、どんな種類があるのでしょうか?
よく見かけるもの以外にもさまざまあるようなので調べてみました。
また食器に使われる素材は何があるのか?
種類と特徴・木製食器に使われているコーティングなどを紹介します。
普段使いできる木の食器の種類はどんなものが?
食器を買いに行くと陶磁器の他にも木の食器も少し目にはいりますが、あまり種類はないような気がします。
普段使いできる木の食器にはどんなものがあるのでしょう。
- 皿 丸皿・角皿の他にも器とお皿の中間のような少し深さのあるものもありました。
- ブレート ランチプレートのようにいろいろな料理を一皿に盛ることができます。
- 丼 木製の丼も大小いろいろあります。
- お椀 汁椀は木製のものが普通ですが、これもいろいろ種類があります。
- 湯呑み 湯呑もありました。フリーカップや陶器の湯のみのようなものもありました。
- マグカップ マグカップも珈琲カップもさまざまあります。
- 箸 お馴染みの箸はやはり木製がほとんどですね。
- スプーン スプーンはティースプーンから食事で使える大き目のものやスープスプーンも。
- フォーク フォークは木製になると少し太くなる気がします。
- ナイフ バターナイフのようなものがあります。
- 他にも急須やお猪口なんかもありますね。
木の食器の素材 種類と特徴
木の食器として使われている素材には、大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類があります。
針葉樹
針葉樹とは葉っぱの先が針のように尖っている木のことをいいます。
木肌が滑らかできめ細かいという特徴があり、寒い地域を中心に分布しています。
針葉樹は密度が低い・柔らかい・軽いため、加工しやすいという特徴があります。
またフィトンチッドと呼ばれる成分が多く含まれていて、抗菌・防虫などに効果があるといわれています。
- 杉(すぎ)
日本の代表的な木の1つで、秋田杉や屋久杉などが有名となっています。
特徴として、爽やかな芳香・吸湿性・抗菌作用・防腐作用などがあります。
- 檜(ひのき)
杉と同じく日本の代表的な木です。
特徴として、美しい光沢・緻密な木目・爽やかな芳香・抗菌作用などがあります。
また水や湿気に強いことから器に適した木材であるといわれています。
- 米松(べいまつ)
少しの赤みのある木肌・緻密な木目のある木です。
加工性・耐久性に優れていて、適度な硬さがあります。
広葉樹
広葉樹とは、広く平たい葉っぱのある木のことをいいます。
特徴として、密度が高い・重い・硬いなどがあります。
また木目の変化に富んだものが多いため、見応えのある器に仕上げることができます。
- 欅(けやき)
強度があり、美しい木目のある木で漆器の木地として使われています。
また黄味の強い、ハッキリとした色合いも特徴となっています。
- 桜(さくら)
器の材料として良く使われている木です。
しかし人気がありすぎるため、最近では確保することが難しくなっています。
- 橅(ぶな)
加工が難しいですが、技術が発達したことによって器として使われるようになりました。
木目が目立ちにくい・ナチュラルな色合いがあることから、どんな料理にも合います。
- 楢(なら)
器には水楢が使われていて、硬く・強度があります。
また、ズッシリとした重みと安定感があります。
- 栗(くり)
水気・湿気に強く、耐久性のある木です。
また線路の枕木・家の柱にも使われています。
- 樫(かし)
硬く、強度があるため加工には高い技術が必要となる木です。
虎のシマのような模様、虎斑(とらふ)がハッキリと現れるという特徴があります。
- 楓(かえで)
し赤みがあり、滑らかな木肌のある木で、非常に硬い・強度があるという特徴があります。
- 科(しな)
白っぽくて優しいクリーム色・目立たない木目という特徴があり、柔らかい雰囲気を出すという特徴があります。
- 栓(せん)
黄みがかった白っぽい色味・光沢感が欅に似ていることから漆器の木地にも使われている木です。
- 楠(くすのき)
防虫剤や医薬品に使われている樟脳(しょうのう)の材料にもなる木です。
加工後も爽やかな香りが残ります。
また水気・湿気に強いという特徴があります。
安全な木の食器のコーティングとは
木の食器にコーティングをすることで、水や油などの汚れがつきにくく手入れも簡単にできます。
コーティングの種類
主なコーティングには、ガラス・ウレタン・オイルがあります。
- ガラス
液体にしたガラスを木に染み込ませてコーティングすることで、傷や汚れをつきにくくすることができます。
- ウレタン
透明な樹脂を木に染み込ませてコーティングすることで、染み込みや色・ニオイ移りを防いでくれます。
- オイル
クルミやエゴマなどの油でコーティングすることで、木の乾燥を防ぐ・反りを起こしにくくする・汚れを染み込ませないという効果があります。
コーティングにはラッカーもありますが熱に弱く、使っていくうちにはがれてしまい木にダメージを与えやすくなってしまいます。
木の食器の種類と素材や特徴 さいごに
木の食器は様々な木材が使われていて、いろんな色合いや模様を楽しむことができます。
多くの種類があるので、1度使ってみてはいかがでしょうか。
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