ヘアピンとは髪型を整えるときに使ったり、または目や食事に入らないように髪を抑えるするための道具です。
ヘアピンは古代エジプトから使われるようになったといわれています。
そんな昔からあったヘアピンの歴史気になりませんか?
ヘアピンの種類や使い分け方、そしておしゃれな留め方などをご紹介します。
目次
ヘアピンとはいつから使われている?ヘアピンの歴史
ヘアピンは古代エジプト時代、食事をしているときに髪が落ちてこないようにするための道具として使われていました。直線的な形をしていて、髪に挿していたそうです。
現在のような髪にはさむタイプのヘアピンはエリザベス1世の時代に発明されました。
フランス宮廷ではカツラが大流行していました。
カツラをしっかりとかぶるためにヘアピンで留める必要があったことが発明のきっかけとなったといわれています。
鼻にかける眼鏡である鼻眼鏡が欧米で流行したときは、鼻眼鏡が落ちる・紛失しないための安全策として鎖や紐の先にヘアピンを取り付けて頭髪に留めていました。
日本のヘアピンは簪がはじまりで、縄文時代では束ねた髪を留めていました。
平安時代になると髪を結うより、髪を垂らしたような垂髪(すいはつ)という髪型が好まれるようになったため、簪は姿を消しました。
江戸時代に髪を結う結髪(けっぱつ)が流行したことで簪は復活し、使われるようになり現在でも使われています。
1918年頃、日本に電熱パーマネントウェーブ機が輸入されたときと同時に髪をはさむタイプのヘアピン・ボブピンも輸入され使われるようになりました。
ヘアピンの種類と使い分け
アメリカピン
よく使われているヘアピンで、しっかりと髪を留めることができることが特徴となっています。
アメピンとも呼ばれていて、玉つきや波ありなどの種類があります。
ヘアアレンジではメインで使われているヘアピンです。
【使い方】
- 長い方を頭皮側、短い方を髪の毛側にします。
- 留めたい部分をアメリカピンの先端ではさんだら、そのまま思い切り挿します。
スモールピン
アメリカンピンよりも小さなヘアピンで、前髪や細かい部分の髪を留めるのに適しています。
ただし髪を留める力はアメリカンピンより弱いので、顔周りで使うようにしましょう。
【使い方】
アメリカピンと同じです。
Uピン
U字型になっているヘアピンで、アメリカピンよりも柔らかく留められることが特徴となっています。
お団子ヘアやふんわりとしたヘアアレンジにするときに使われています。
Uピンにはパールや飾りがついたものもあり、ヘアメイクのアクセントにもなります。
【使い方】
- 頭皮に対してUピンを垂直に入れます。
- Uピンを寝かせて頭皮と平行にします。
- そのままUピンを差し込んだら完成です。
スリーピン
三角形や菱形をしたヘアピンで、主に金属の板を加工してあります。
髪に留めるときにパチンと音が鳴るためパッチン留めとも呼ばれています。
ヘアアレンジの仕上げにピンが隠れるように留めます。
種類が豊富に揃っていて、ショートヘアでも使うことができます。
フレームピン
フレームにピンがついていて、簡単に髪に留めることができます。
デザインが豊富にあり、編み込みをしたときなどのアクセントにもなります。
バレッタ
飾りにクリップ状の金具がついたヘアピンです。
しっかりと髪を固定する・短時間でヘアアレンジしたいときに使うことができます。
ヘアピンの留め方でおしゃれにアレンジ
センター分け
- 前髪を真ん中で分け、サイドに流します。
- 前髪がズレないようにサイドでしっかりとアメリカピンで留めたら完成です。
前髪編み込み
- 前髪を耳の後ろあたりまで編み込みをしてゴムで留めます。
- 毛先側にヘアピンを挿したら完成です。
星形
ヘアピンで星形になるように交差させて挿していきます。
クロス
ヘアピン2本でクロスになるように挿します。
ポンパドール
前髪をアップにして顔周りをスッキリと見せることができます。
- こめかみの辺りから大きめの三角形をイメージして、前髪全部と後ろの髪を少し取ります。
- 取った髪をねじり、ヘアピンで固定します。
- バランスを見ながらトップをほぐし高さを出したら完成です。
ヘアピンの歴史と種類 さいごに
ヘアピンは食事中に髪が落ちないようにするために作られた道具で、今でもいろんな使い方があります。
ただ髪を留めるだけでなく、使い方次第でおしゃれアイテムとして使うことができます。
いろんなタイプのヘアピンがあるので、試してみてはいかがでしょうか。