はちみつは腐らない食品といわれていますが、時間が経つにつれ香りや風味が落ちたり味が悪くなったりもします。
美味しく食べることができるのは約1~3年となっています。
しかし正しく保存していないと賞味期限内でも美味しく食べることができなくなってしまいます。
賞味期限や保存方法・はちみつが腐らないといわれる理由などを調べてみました。
はちみつの賞味期限
はちみつにはグルコースオキシターゼと呼ばれている酵素が含まれていて、菌の侵入や繁殖を防ぐ効果があります。
また細菌の繁殖に必要な水分が少ないため傷みにくい食品であるといわれています。
はちみつに賞味期限があるのは、消費者に原料や原産地など品質に関する適切な情報や飲食に関する衛生上危害発生を防止するために必要な情報を分かりやすく表示することを義務づけられていることが理由となっていて、はちみつの賞味期限は約1~3年となっています。
はちみつの正しい保存方法
はちみつは永久的に食べられるといわれていますが、保存方法を間違えてしまうと傷みが出て食べられなくなってしまいます。
はちみつを美味しく食べるために保存方法に気をつける必要があります。
常温保存
はちみつを冷蔵庫に入れると、固まってしまい結晶化を起こしてしまいます。
品質には問題ありませんが、使うときに取り出しにくくなります。
直射日光の当たらず風通しの良い場所で保存しましょう。
陶器の容器に入れる
はちみつはガラス瓶やプラスチック容器に入っていることが多いです。
プラスチック容器は軽く落としても割れることはなく、口が細くなっているタイプもあるので使い勝手が良くなっています。
ガラス瓶は少し重みがありますが、密封性が良いのではちみつにニオイが移る心配はありません。
しかしプラスチック容器とガラス瓶には、遮光性が低いというデメリットがあります。
はちみつは光に弱く、含まれている酵素から作り出される殺菌成分である過酸化水素は光や空気・熱に対して不安定になってしまいます。
陶器の容器は遮光性が高く、はちみつを保存するには最適です。
はちみつを陶器の容器に移し替えたら、直射日光が当たらず風通しの良い場所で保存しましょう。
水分や異物が入らないようにする
水分やパンくずなどの異物が入ってしまうと、傷みが発生してはちみつが悪くなり、採アイクの場合食べられなくなってしまいます。
はちみつを取り出すときには、水分を拭き取った清潔なスプーンを使うようにしましょう。
また金属製のスプーンは、はちみつの成分を壊してしまう可能性があるといわれていますが、長い時間はちみつの中に入れていなければ特に問題はありません。
それでも気になる場合は木製のスプーン、またはハニーディッパーを使うようにしましょう。
蜂蜜が腐らないのはなぜ?
はちみつが腐らないといわれている主な理由には、どんなものがあるのでしょうか。
水分
はちみつに含まれている水分は約20%と少ないです。
ミツバチが花から採ってきたばかりの蜜には約60%の水分が含まれていますが、羽をばたつかせて水分を飛ばしているので少なくなります。
水分が少ないと微生物が入り込んでしまっても活動することができないため、繁殖することなく死んでしまうそうです。
糖度
はちみつの糖度は約80%と高く、バクテリアなどが繁殖できない環境となっています。
これは浸透圧が影響しているといわれていて、水分は糖分や塩分があると同じ濃度になるように濃度が移動する習性があります。
はちみつの糖度が高いため、万が一細菌が入り込んでも細菌の体内から水分を吸い取ってしまうので繁殖することはありません。
酵素
ミツバチは集めてきた花の蜜を巣の中にいるミツバチに口移しで渡しています。
ミツバチの唾液には、グルコースオキシターゼと呼ばれる酵素が含まれていて蜜に入ったことで果糖とブドウ糖に分解されます。
また、活性酸素の1つである過炭化水素が発生します。
これらの酵素によって強い抗菌力を得られるため、細菌の侵入や繁殖を防いで死滅させることができます。
はちみつの賞味期限と保存法 さいごに
はちみつは正しく保存することができていれば、長期間食べることができます。
日本では食品を販売するには賞味期限を表示する必要があるため、はちみつに約1~3年の賞味期限を設定してあります。
賞味期限は消費期限と違って、食品を美味しく食べられる期限なので正しく保存してはちみつを食べきるようにすといいですね(^^)
♪はちみつの正しい選び方についてはこちらをご覧くださいね。
はちみつの正しい選び方で健康に!はちみつの効果と効能から選ぶ