自転車は、手軽に移動ができて運動にもなる便利な乗り物です。
しかし、後ろから猛スピードで走り抜ける・安全確認をせずに飛び出す自転車もいて、自分が気をつけていても危険が飛び込んでくることがあります。
自転車を改造して安全を確保する方法があるのでしょうか。
安全に乗るための自転車改造方法を紹介します。
目次
自転車改造で安全確保!
自転車は、道路交通法では「軽車両」となっていて一般的に使われている自転車は「普通自転車」といわれています。
普通自転車は、内閣府令で定めた基準に適合していないと違法となります。
内閣府令で定められている普通自転車の基準
- 車体の大きさ
長さ:190cm以内
幅:60cm以内
- 車体の構造
四輪以下である
側車(そくしゃ)がついていない※補助輪は除外
運転者以外の乗車装置がついていない※幼児用乗車装置は除外
走行時のブレーキ操作が簡単にできる位置にある
歩行者に危害を与えるおそれがある鋭利な突出部(とっしゅつぶ)がない
乗り心地や操作性を良くするためにサドルやペダルを交換する改造なら問題はありませんが、内閣府令で定めた基準から外れた改造はしないようにしましょう。
自転車のバックミラーってあるの?つけても大丈夫?
安全に自転車を乗るには、周囲の状況を知ることが大切です。
特に後ろを確認することは、走行時に方向を変えるときの安全を確保するために重要となります。
しかし、走行時に後ろを確認するために振り返ってしまうと、前方・左右から視線が外れるため危ないだけでなく、バランスを崩す可能性があります。
なので、自転車にもバックミラーがあれば、自転車の運転に集中しながらでも安全に後ろを確認することができます。
自転車にバックミラーをつけることに問題はありませんが、内閣府令で定めた車体の大きさ・車体の構造になっていないと違反となります。
自転車のバックミラーの種類
- ハンドルバータイプ
オートバイのバックミラーのようにハンドルバーに取り付けるタイプです。
ミラーが大きいので、死角が少なく広範囲の状況確認がスムーズに行うことができます。
- フレームタイプ
自転車の車体に取り付けるタイプです。ミラーが大きくても目立たない場所なので、車体のデザイン性を損なうことはありません。
また手元を邪魔にはならないので、走行時のハンドル操作もスムーズに行うことができます。
- バーエンドタイプ
ハンドルのグリップの先に取り付けるタイプです。
コンパクトで手軽に使用できるという特徴があります。デザインが豊富にあるので、自転車に合わせることもできます。
ただ、小型であるため死角が大きくなるだけでなく、視線を大きく動かすため後方確認の時は注意する必要があります。
- 手首タイプ
自転車ではなく、手首に取り付けるタイプです。腕時計のように手軽に使えることが特徴です。
ただし、ハンドルを握る位置によって見える範囲・角度が変わってくるので、乗る前に後方確認ができる位置を確認する必要があります。
- ヘルメットタイプ
ヘルメットに取り付けるタイプです。
ミラーと目の距離が近いため、後方確認の時に視線を大きく動かす必要がありません。
頭の向きや角度によって見え方が変わるので、慣れるまで時間がかかることがあります。
自転車ウィンカーはつけたら後続車に認識されるのか?
自転車にウィンカーがついていることを認識して貰うには、以下のような要件が必要となります。
- 交差点を曲がり終わるまで、点滅させることができる
- 曲がり終わったらすぐに消える
- 左右対称に取り付けてある
- 灯火色がオレンジである
- 点滅速度が毎分60~120回である
- 光量が10W以上、60W以下である
- 自転車ウィンカーの位置
製品によって取り付ける位置は様々で、主にサドルレール・シートポスト・ハンドル・ヘルメットがあります。
自転車ウィンカーのメリット
- 右折左折の意思表示ができる
手信号で右折左折の意思表示をすることができますが、片手運転になりバランスを崩す可能性が高くなります。
ウィンカーであれば、手を離すことなく意思表示をすることができます。
- 追突事故を防げる
右折左折時の減速による追突は自転車事故の中で多いといわれています。
ウィンカーで後続車に知らせることができるので追突事故に遭う可能性を低くなります。
- 安全性
種類によっては、車幅を分かりやすく表示する・ブレーキと連動して点滅するタイプがあるので後続車に注意を促すこともできます。
自転車改造で安全確保! さいごに
自転車の乗り心地や安全を確保するために改造することはできますが、内閣府令で定められた基準があるので違反しないようにすることが大切です。
自分のできる範囲で安全に乗れる自転車にしてみてはいかがでしょうか。
♪ 自転車の改造?について書いてみましたが、選択肢に電動自転車があります。
電動自転車についてはこちらの記事をご覧いただければと思います。
電動自転車と電動アシストとは?乗るなら違いと仕組みを知ってから