万が一の時に家族に自分に関する情報や要望を伝える、または人生をまとめて記録するノートをエンディングノートと言います。
エンディングノートを書くことは終活の1つなので、高齢者が始めるものと思われがちですが、始める年齢はいつでもかまいません。
書いてみようと思ったときが始めるタイミングがきたということです。
しかし市販されているエンディングノートには、項目がたくさんあり若い世代の人には「自分にはまだ早いかも」、または自分が書き残したいことがあるのに項目にないと思う人もいるのではないでしょうか。
市販のエンディングノートでなく、自分の好きなように書けるオリジナルのエンディングノートを作る方法があります。
今回は、オリジナルエンディングノートの作り方・年代別の内容などを調べてみました。
オリジナルエンディングノートの作り方 必要な項目は?
エンディングノートには、決まった書式はないんですね。
自分の好きなように書くことができるので自作することができます。
でも、いざ書いてみようと思ってみても、何を書いたらいいのか分からないことがあります。
エンディングノートに必要な項目を紹介します。
自分に関する情報
名前や生年月日、本籍地、現住所、血液型、趣味、特技、好きな食べ物などを書いておきましょう。
他にスマートフォンやインターネットなどの契約内容、SNSなどのログイン情報があると家族が解約手続きをするときにスムーズに進められます。
また、子どもの頃や学生、大人になってからの思い出を時系列にまとめておくのもいいでしょう。
資産情報
利用している銀行の支店名・口座番号・名義・通帳や印鑑の保管場所、契約している保険の契約内容や証書の保管場所、ネット銀行のログイン情報などをまとめます。
医療・介護情報
アレルギー・持病・常備薬・延命治療・臓器提供の有無、介護を頼みたい人や入りたい希望の施設などの情報をまとめます。
死後のこと
葬式方法、葬儀に呼んでほしい人の連絡先、遺影の保存場所、納骨方法、遺品の種類や渡したい人の連絡先などしてほしいことや相続方法などをまとめておきます。
家族・友人へのメッセージ
なかなか言い出すことのできない感謝の言葉・気持ちなど伝えておきたいことをまとめておきます。
一緒に過ごした思い出の写真などを貼っておくのもいいでしょう。
エンディングノートに書くこと 年代で内容は変わる?
書く項目はどの年代の人でも変わりませんが、目的によって内容が変わってきます。
20・30代は、自分に関する情報が多くなります。
40代は自分に関する情報だけでなく、親の医療・介護情報などが加わります。
50代では定年後のセカンドライフプランを立てるなどもあります。
60代以降はセカンドライフプランの見直し、自分の医療・介護情報や死後についての情報が多くなってきます。
20代
これから先の人生について考えるきっかけになります。
幼い頃の思い出を改めて書き出すことで、忘れていたやりたいことやこれからの目標を立てることができます。
30代
仕事や社会人としての経験が身につき落ち着いてくるので、自分の過去を書き出すことでこれから先のライフプランを立てるきっかけになります。
40代
これから先の自分のライフプランだけでなく、親との関わり方も考え始める時期ともいえます。
親に万が一のことが起こったときに慌てないように、医療・介護情報などを整理して書いておくといいでしょう。
50代
定年後に自分がやりたいことやセカンドライフプラン、資産情報、医療・介護情報や死後のことについて自分がどうしてほしいのかをまとめます。
60代以降
セカンドライフプランを見直し、予定通り進める、または軌道修正する必要があるかを見極めるために、資産情報を改めてまとめ、医療・介護情報や死後について見直します。
エンディングノート書き方 さいごに
市販のエンディングノートなら項目が決まっているので、質問に答えるように書くことができますが、項目の多さに途中で面倒になってエンディングノートが完成しない場合もあります。
オリジナルエンディングノートなら、自分の思ったことを自由に書けるので気軽に作ることができます。
また、年代によって項目の情報量が変わってきます。
年代の節目にエンディングノートを見直して、情報を追加する、またはエンディングノートを新しく作って自分の納得できる終活ができるようにしてみてはいかがでしょうか。
エンディングノートというと死を意識して書くようなことが多いので、人によっては気が滅入るなんて思う事もあるかもしれません。
でも、先に書いたように、これからの自分の生き方を考える、また過去を振り返って見直すなんていうことのきっかけにもなりますね。
エンディングノートを書いてみようと思ったら、ここで一区切りと考えるといいんではないでしょうか。
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