蕎麦にはネギ、うなぎには山椒、冷や奴にはショウガなど、食べ物にはいろんな種類の薬味がつきものですね。
でもなんで薬味っていうんでしょう?
名前の由来や薬味の種類などを調べて一覧にしてみました。
また、薬味にはどんな効果や役割があるのでしょうか?
あなたは気になりませんか?
目次
薬味の名前の由来とは?薬味とかやくは同じもの?
薬味とは料理に少し添えてある香味野菜または香辛料のことです。
薬味を料理と一緒に口にすることで、風味が増す・味を引き締めるなどの効果があります。
中国の古い書物「神農本草経」によると食べ物には甘味・苦味・酸味・辛味・塩味の5つがあり「五味」と呼ばれていて、それぞれの味に効能があり食事に取り入れることが重要であると考えられていました。
この「五味」が「薬味」と呼ばれるようになり、様々な料理に使われるようになったといわれています。
薬味と似た言葉に「かやく」があります。
漢字で書くと「加薬」と書きます。
主薬の効果を高めるために加えられる薬という意味がある漢方用語です。
料理に加える薬味的な役割をする香味野菜・香辛料も「かやく」と呼ばれるようになったため、薬味と加薬は同じものであるといわれているようです。
薬味の種類はいろいろ分類からみると
薬味の種類を種別ごとにまとめてみました。
野菜類
葉または茎の部分を刻む・そのまま飾りなどとして使います。
オクラ、貝割れ大根、紫蘇、ネギ、あさつき、わけぎ、三つ葉、ミョウガ、ニラ、大葉などがあります。
根菜類
すりおろす・刻むなどで使います。
ショウガ、ワサビ、ニンニク、大根おろし、もみじおろしなどがあります。
柑橘類
果汁または香りの高い皮を刻むなどで使います。
ゆず、カボス、スダチ、レモン、シークヮーサーなどがあります。
種子類
砕く・刻む・すり潰すなどで使います。
ゴマ、クチナシ、芥子の実、落花生、クルミ、松の実などがあります。
香辛料
主に粉末にして料理に振りかけて使います。
唐辛子、コショウ、山椒、ウイキョウ、クミン、カラシなどがあります。
加工品
加工されている食材を刻む・ペースト状にするなどにして薬味として使うことがあります。
海苔、青のり、梅肉、カツオ節、油揚げ、桜えび、シラス干し、天かす、とろろ昆布などがあります。
薬味の役割と効果を知って正しく使おう
よく使われている薬味がありますね。
その役割や効果などをまとめてみました。
ネギ
肉・魚の臭みを取ります。
風邪の症状改善・予防、疲労回復、血流促進などに効果があるといわれています。
味噌汁・ラーメン・うどん・そうめん・蕎麦・冷や奴などの料理に合います。
大根おろし
独特の辛味で魚の臭みを中和します。
また消化を助ける働きがあるので、天ぷら・肉料理・油物などにつけると胃の負担を軽くすることができますよ。
免疫力アップ・疲労回復・血行促進などに効果があるそうです。
焼き魚・天ぷら・玉子焼き・鍋物・ハンバーグなどの料理に合います。
ショウガ
食材の生臭さを消してくれます。
熱を加えても食材の生臭さを消すことができるので、魚を煮るときに一緒に入れると臭みを消してくれます。
食欲増進・消化促進・血行促進などに効果があるそうです。
そうめん・冷や奴・カツオのたたき・もずくなどの料理に合います。
ミョウガ
風味が良くなります。
消化や血流促進・ホルモンバランスを整える・食欲増進などに効果があるといわれています。
そうめん・冷や奴・味噌汁などの料理に合います。
大葉(青じそ)
爽やかな香りで風味が良くなります。
お刺身などの料理を食中毒から守ってくれます。
食欲増進・免疫力アップ・生活習慣病予防・イライラ防止・便秘やむくみ解消などに効果があるそうです。
そうめん・刺身・寿司などの料理に合います。
すだち
皮を刻んで料理に添えると風味が良くなり、果汁をかけると魚の臭みを消すことができます。
疲労回復・食欲増進・胃腸の調子を整えるなどの効果があるといわれています。
焼き魚・お吸い物・鍋物・松茸の土瓶蒸しなどの料理に合います。
ゴマ
すりごまにして使うと風味が良くなります。
老化防止・高血圧や貧血・便秘・冷え性などの症状改善・予防などに効果があるといわれていますね。
そうめん・うどん・冷や奴・トンカツなどの料理に合います。
梅干し
殺菌作用があるので、料理を食中毒から守ってくれます。
疲労回復・血液をサラサラにする・胃腸や肝臓の働きを良くするなどの効果があるといわれています。
梅肉をたたいてペースト状にして、蒸し鶏・冷しゃぶ・冷や奴・うどんなどの料理に合います。
薬味の名前の由来や効果 まとめ
薬味には料理を引き立てるだけでなく、食中毒予防や様々な健康効果があります。
薬味を活用して健康的な生活を手に入れましょう。
ただし健康に良いからと言って、摂り過ぎると逆効果になるので気をつけてくださいね。
♪薬味がつきものの蕎麦についてはこちらの記事をご覧下さい。
もりそばとざるそばの違い ざるそばが生まれたわけと蕎麦の名前の理由