モンブランというとスポンジケーキなどの土台に、生クリームをのせ栗をペーストにしたクリームを細く覆うようにデコレーションしたスイーツです。
山の名前にもモンブランがあります。
スイーツのモンブランとどんな関係があるのか?
また色の違いも気になり調べてみました。
モンブランの名にはどんな由来があるのか、また簡単レシピなどもご紹介。
目次
モンブラン スイーツの名前の由来は山が関係してる?
モンブランはフランス語で「白い山」という意味になり、フランスとイタリア国境にある山もモンブランといいます。
標高は約4810メートルありヨーロッパアルプスの最高峰といわれています。
スイーツのモンブランは、フランスのサヴォア地方やイタリアのピエモンテ州などアルプス山脈に近い地方の家庭で食べられていた菓子が原形といわれています。
栗のペーストに泡立てた生クリームを添えたものです。
その形が山に似ていることからフランスではモンブラン・オ・マロン、イタリアでは「白い山」という意味があるモンテビアンコと呼ばれています。
日本のモンブランは1933年創業の洋菓子店モンブランの店主・迫田千万億(さこだちまお)氏がつけたということです。
迫田氏が旅行でフランスのシャモニーを訪れたときに出会った洋菓子や、ヨーロッパアルプスの最高峰であるモンブランに刺激を受け、モンブランを自分の店の名前にしてもよいと許可を貰ったといわれています。
またシャモニーで出会った洋菓子を日本人の口に合うようにカステラを土台にして、栗の甘露煮をクリームにアレンジした黄色いモンブランを発売しました。
スイーツモンブラン黄色や茶色の色の違いはなぜ?
日本で初めて登場したモンブランの色は黄色ですが、フランスやイタリアでは茶色となっています。
黄色になっているのは栗の甘露煮をペーストにしたクリーム、茶色は渋皮ごと砂糖に漬けた栗をペーストにしたクリームを使っているという違いがあります。
日本では最近、イチゴや紫芋・抹茶・ほうじ茶で作ったクリームが使われていて、色とりどりのモンブランがあります。
栗のクリームに竹炭と黒ゴマを加えた黒色、抹茶を加えた緑色や生クリームにイチゴを加えたピンク色、紫芋をクリームにした紫色、カボチャをクリームにしたオレンジ色などがあります。
自分でも作れる!スイーツモンブランの簡単な作り方
土台となるケーキは市販のカステラや蒸しケーキなどを使うと、簡単にモンブランを手作りすることができます。
基本の作り方とアレンジモンブランの作り方を紹介します。
モンブラン(2個分)
- 生栗(200g)の皮を剥きます。
- 鍋に栗・牛乳(150ml)を入れ、栗が柔らかくなるまで煮ます。
- ボウルに生クリーム(200ml)・練乳(大さじ2)を入れて混ぜ合わせます。
- 柔らかくなった栗をブレンダーなどで細かく潰し、生クリームと混ぜ合わせマロンクリームを作ります。
- 土台となるカステラ、またはロールケーキを食べやすい大きさに切ります。
- モンブラン用の口金がついた絞り袋にマロンクリームを入れ、カステラまたはロールケーキの上にかけたら完成です。
さつまいもモンブラン(1個分)
- さつまいも(100g)は皮を剥き、約1cmの厚さに切って茹でます。
- ミキサーに茹でたさつまいもを入れ、砂糖(適量)・牛乳(適量)を少しずつ加えながら好みの甘さと滑らかになるまで回し、さつまいもクリームを作ります。
- さつまいもクリームをモンブラン用の口金がついた絞り袋に入れ、土台となるカステラやロールケーキなどの上にかけたら完成です。
イチゴモンブラン(1個分)
- 15cmのスポンジケーキ、または蒸しパンなどを用意します。
- ボウルに生クリーム(1パック)・砂糖(20g)を入れ泡立て、ホイップクリームを作ります。
- ホイップクリームの半分を土台にのせ、ドーム型に整えます。
- 残ったホイップクリームにイチゴジャム(適量)を加え、混ぜ合わせイチゴクリームを作ります。
- モンブラン用の口金がついた絞り袋にイチゴクリームを入れ、土台にかけたら完成です。
スイーツモンブラン さいごに
モンブランはフランスやイタリアの家庭菓子が白い山のように見えたことから名付けられました。
また日本のモンブランも老舗洋菓子店の店主がフランスのシャモニーで見た洋菓子やヨーロッパアルプスの最高峰であるモンブランを見て店の名前にして、日本人の口に合うようにアレンジしたのが由来となっています。
どちらも山が由来となっているのが面白いですね。
最近では色とりどりのモンブランがあるので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。