あなたは南部鉄器って知っていますか?
岩手の伝統工芸品で、「南部鉄瓶」は水を入れ沸かして飲むと、鉄分やミネラルも一緒に摂れることからメディアにも取り上げられ有名になりました。
なかでも「南部風鈴」は澄んだ音色で涼しさを運んでくれますね(^^)
これはいつ頃できたものなのでしょう?
また手入れや飾り方は?そんなことをまとめてみました。
南部鉄器風鈴とは?
南部鉄器は岩手県の伝統工芸品ですが、鉄瓶の他にも鍋や急須など様々なものがあります。
夏の時期であれば、夏の風物詩でもある風鈴も作られています。
「南部風鈴」と呼ばれるものです。
ガラスの風鈴とは違った音色で、響きも長く澄んだ音色をしています。
「リーン」という高く澄んだ音色は耳に心地よい響きです。
JR水沢駅では、毎年6月から8月までホームにたくさんの南部風鈴が飾られ、素敵な音色を聞くことが出来ます。
この音色は、環境省が選定した「残したい日本の音百選」にも選ばれています。
私の祖父母の家にも、この南部風鈴が飾られていました。
風鈴が飾られると「夏が来たな~」としみじみ感じたものです。
風が入るたびに「リーン、リーン」と澄んだ音色が響き、涼しさを感じさせる夏の風物詩でした。
懐かしささえ感じさせる不思議で素敵な風鈴です。
この南部風鈴ですが、いつ頃から作られていたのでしょう。
南部鉄器の歴史は、奥州市と盛岡市で歴史が異なっています。
奥州市では、平安後期に藤原清衡が現在の滋賀県から鋳物師を招いて始めたのが始まりと言われています。
盛岡市では、慶長年間(1596年~1615年)に盛岡藩藩主、南部氏が盛岡城を築城したころに始まったと言われています。
南部鉄器の始まりは鉄瓶でしたが、京都より鋳物師を招き、人材育成などにも力を入れ鉄瓶以外にも様々な物が作られるようになりました。
南部風鈴は、大正時代から作られていたと言われています。
南部鉄器風鈴の普段の手入れと飾り方
南部風鈴は、水分を嫌うので濡れないように気を付ける必要があります。
普段のお手入れとしては、乾いた布でふき取るか、お湯で洗って十分に水分を拭き取ること。
乾いた布でこまめに綺麗にしておくのがいいと思います。
風鈴を飾る場所といったら、やはり風の通りのある所ですよね。
窓辺や玄関などに飾るのがいいですね。
ただし、水分を嫌うということから雨には当たらないように気を付けます。
また、風の強い日なども注意が必要です。
あまり鳴りすぎるのも迷惑になる場合があると思うので、雨や風の強い日は窓を閉める、もしくはちょっと外しておく。
などの対応をします。
そして夏の時期が過ぎたら、お湯で洗って水分を十分に拭き取り大事にしまっておいて下さいね。
次の夏にまたいい音色を響かせるように。
年中付けておいたら、せっかくの夏の風物詩も台無しですもんね。
南部鉄器風鈴が錆びたら?簡単な錆びの取り方
風鈴などの錆びは、鉄瓶などと違って粉が吹いたように外側に出るだけで、内側まで染みこむ事はほとんどないそうです。
粉を拭き取るというお手入れ方法なので、簡単に出来ますよ。
乾いた布で錆が落ちるまで拭き取り、仕上げにワックスを軽く掛けます。
またお茶で湿らせた布で拭くのも効果的です。
どちらも独特の光沢が出ていい感じになりますよ。
風鈴の楽しみと迷惑にならない飾り方 インテリアで風鈴の癒し効果を
南部鉄器風鈴 さいごに
夏と言ったら「風鈴」ですね。南部風鈴は、澄んだ高い音色が特徴。
とても素敵な響きなんです。
南部鉄器は古臭いなんていうイメージを持つかもしれませんが、最近ではカラフルに様変わりし、お洒落なものも多いです。
エアコンが一般的になった今、南部風鈴の懐かしささえ感じさせる響きで、涼しさを感じてみませんか?
夏が来たな~って、田舎の風景が思い浮かぶかもしれません。
癒しさえ感じられる魅力ある南部風鈴です。