うどんとは小麦粉に塩水を加えて捏ねて麺にした食べ物ですね。
米の代用食や祝い事で振る舞われるハレの日の食べ物として古くから親しまれています。
うどんはいつから食べられていたのでしょうか?
うどんの起源と発祥を探ってみました。
またうどんの食べ方のマナーにはどんなものがあるのかやうどんの種類なども調べてみました。
うどんの誕生 いつからある?起源と発祥
うどんの発祥にはいくつか諸説あります。
時代ごとに並べると次のようになります。
奈良時代
遣唐使によって中国から伝わった混沌(こんとん)という肉の餡が入った小麦粉で作った団子が起源であるという説。
温かい汁に混沌を入れて食べるようになり温飩(おんとん)と呼ばれるようになり、これが転じて「うんとん」となり「うどん」になったといわれています。
平安時代
・空海が唐から四国へ伝えたことで讃岐うどんが誕生したという説。
・「小右記」によると989年一条天皇が奈良県の春日大社へ詣でたときに、小麦粉を練って平たく伸ばし細く切った「はくたく」を食べたことから奈良県が発祥であるという説。
鎌倉時代
1241年臨済宗の僧・円爾(えんに)が中国から帰国するときに製粉技術を持ち帰り、うどんや蕎麦・饅頭などの粉物食文化を広めたという説。
福岡市にある承天寺(じょうてんじ)の境内には饂飩蕎麦発祥之地と書かれた石碑があるそうです。
江戸時代
現在のような麺になり全国に広まったといわれています。
江戸時代中期頃まではコショウが薬味として使われていましたが江戸時代後期にトウガラシ栽培が発達したことによって、トウガラシがうどんの薬味として使われるようになりました。
うどんの食べ方にもマナーがあるの?
うどんを食べるときに気をつけたいポイントがあります。
すする音はたてない
そばを食べるときズズっと音が出るのは麺と空気を一緒に吸い込むことで香りが一気に広がって美味しさが増すからだといわれています。
うどんでも小麦の香りを楽しむためにズズっと麺をすすることもあるそうですが、小麦の香りはそばと比べると少ないので空気と一緒に吸い込んでしまうと感じられなくなってしまいます。
うどんをすするときは音をたてないようにしましょう。
汁が飛ばないようにする
うどんを思い切り吸い込むと汁が飛んでしまい、他の人の服についてしまう恐れがあります。
箸でうどんの真ん中あたりを掴んですすると、うどんが固定されているので汁が飛ぶ心配はありませんよ。
うどんの種類はこんなにある?
地域や調理方法によって多くの種類があります。
主なうどんを紹介します。
かけうどん
うどんを丼に入れて温かいつゆをかけてあります。素うどんと呼ばれることもあります。
ざるうどん
茹でたうどんを冷水でしめて器やざるに盛り付け刻み海苔を散らしてあります。別容器に入っているつゆにうどんをつけて食べます。刻み海苔がない場合はもりうどんになります。
きつねうどん
甘く煮た大きな油揚げを温かいうどんにのせてあります。
月見うどん
月に見立てた生玉子が温かいうどんにのせてあります。生玉子の下に夜空を見立てた海苔を敷くこともあるそうですよ。
天ぷらうどん
エビ天やかき揚げを温かいうどんにのせてあります。
たぬきうどん
関東では天かすや揚げ玉を散らす、京都では細く切った油揚げをのせてからくずあんをかけてすりおろし生姜をのせるなど地域によって具材・調理方法が変わってきます。
肉うどん
甘辛く煮た牛肉または豚肉が温かいうどんにのせてあります。
鍋焼きうどん
土鍋に出汁・うどん・天ぷら・玉子・かまぼこ・鶏肉・野菜などを入れて煮込んであります。
味噌煮込みうどん
鍋焼きうどんの出汁を味噌仕立てにしてあります。豆味噌を使った愛知県の郷土料理が有名です。
伊勢うどん
極太麺を伊勢醤油ベースの甘いタレにからめて食べる三重県伊勢市のご当地うどんです。
氷見うどん
手延べの細いうどんに魚醤で味付けをした出汁をかけて食べる富山県氷見市のご当地うどんです。
梅うどん
和歌山県の特産品である南高梅の果肉を練り込んだピンク色のうどんです。
この他にもまだまだありそうですね(^^)
寒い日の温かいうどんはまた格別です。
おこたでぬくぬくしながら頂きたいです。
うどんについて さいごに
うどん自体はシンプルな味なので、いろんな調理方法があります。
カレーうどん・焼きうどんの他にカルボナーラ・ミートソースを使った洋風うどんもありますよ。
いろんな味付けで新しい味を探してみるのもいいですね。
♪うどんを自分で作ってみませんか?こちらの記事をご覧ください (^^)
うどんの自作は意外と簡単!めんつゆの簡単な作り方と汁なしレシピ!