日々の暮らしの中で役立つことや、行事・歳時・イベントなどについて書いています。/当サイトはプロモーションが含まれています

暮らし 食材・料理

もりそばとざるそばの違い ざるそばが生まれたわけと蕎麦の名前の理由

投稿日:2019-08-10 更新日:

 

「もりそば」と「ざるそば」の違いってなんだかご存知ですか?

見た目での違いには海苔があるか、ないかですが、それだけでしょうか?

他にはどんな違いがあるのでしょう。

今回は「もりそば」と「ざるそば」の違いやざるそばの生まれた理由、

そして蕎麦の名前の由来などをまとめてみました。

 

スポンサーリンク

 

もりそばとざるそばの違いは海苔だけ?

「もりそば」と「ざるそば」の違いには次のようなものがあります。

 

もりそばの特徴

・蕎麦が山のように高く盛りつけてある

・量が多い

 

ざるそばの特徴

・蕎麦がざるに盛りつけてある

・きざみ海苔がトッピングしてある

 

江戸時代のはなし。

当時「ざるそば」には、蕎麦の実中心部分を使った蕎麦粉、

つけ汁には一番だしやみりんを加えるなど高価なものが使われていました。

なので品質や汁のちがいからざる蕎麦の方が高価でした。

「もりそば」と比べると値段が高いのも違いの1つなんですね。

 

「ざるそば」にきざみ海苔がトッピングされるようになったのは、明治時代からで「もりそば」との区別するためだといわれています。

 

しかし近年では 一部の老舗などをのぞき、 ざるそば用の汁を別に作る店は非常に少なくなっています。

 

現在では、一般には「もり」と「ざる」の違いは 海苔の有無だけになってしまっています。

でも 海苔のある・なしということだけでなく そば自体の品質の違いや器でも区別している お店もあるようです。

 

現在では「もりそば」と「ざるそば」の違いは曖昧になっています。

 

ざるそばが生まれたわけとは?

蕎麦は皿や椀などの器に盛りつけ、つけ汁につけて蕎麦を食べていました。

しかし、皿や椀などの器では、底に水が溜まってしまうため、最後の方になると蕎麦が水っぽくなってしまう欠点がありました。

その欠点を解消するため、東京深川の蕎麦屋の伊勢屋では、水を切ることのできるざるに蕎麦を盛りつけてみました。

それで最後まで美味しく食べることができるようになったことが「ざるそば」が誕生するきっかけとなりました。

その後「ざるそば」の評判を聞いた他の店が出すようになったそうです。

 

 

もり・ざる・かけ・・蕎麦の名前の意外な理由

蕎麦にはいろいろな名前がありますね。

もりそば、ざるそば、かけそば、せいろそば・・・

同じお蕎麦でもなぜそんな名前がついたのか気になりませんか?

お蕎麦の名前について調べてみました^^

もり

蕎麦をつけ汁につけて食べるのが面倒だという人がいたため、つけ汁を蕎麦に直接かけて食べる「ぶっかけ」が誕生しました。

なので区別するために蕎麦につけ汁をつけて食べる蕎麦を「もり」と呼ぶようになりました。

また蕎麦を器に山のように高く盛りつけているのも「もり」と呼ばれるようになった理由の1つです。

 

 

ざる

江戸時代中期では蕎麦を盛りつける器に凝る店が増えたため、東京深川の蕎麦屋・伊勢屋が「ざるに盛りつけてみよう」というアイディアから「ざる」と呼ばれるようになりました。

 

かけ

「ぶっかけ」と同じく蕎麦をつけ汁につけて食べるのが面倒だ、という人がいたため、つけ汁を蕎麦に直接かけて食べる蕎麦を「かけ」と呼ばれるようになりました。

 

 

せいろ

小麦粉をつなぎに使ったニ八蕎麦の技術が確立するまでは、十割蕎麦が主流となっていましたが茹でるとちぎれやすくなるため、和菓子屋さんが饅頭を蒸籠(せいろう)で蒸すついでに、蕎麦も一緒に蒸して温かい蕎麦として出していたことから「せいろう」の「う」が取れて「せいろ」と呼ばれるようになりました。

 

現在では、茹でた蕎麦を蒸籠に盛りつけてあるのも「せいろ」

と読んでいます。

 

たぬき

具材が揚げ玉だけの蕎麦が一般的となっていますが、大阪では油揚げ、京都・石川県の一部では刻んだ油揚げと青ねぎをあんかけにしてかけた蕎麦を「たぬき」と呼んでいます。

「たぬき」の意味は揚げ玉の場合は天ぷらのタネ抜き、油揚げを具材にしている場合はきつねうどんの麺が蕎麦に化けた麺の色が黒いからなどからきているそうです。

 

きつね

甘辛く煮た油揚げを具材にした蕎麦が一般的となっていますが、大阪では「たぬき」と呼んでいるため「きつねそば」はありません。

「きつね」の意味は具材の油揚げが狐の好物であること、油揚げが狐のうずくまっている姿に似ていることかきているそうです。

 

おかめ

幕末の頃に江戸・下谷七軒町の蕎麦屋・「太田庵」が考案したメニューで、かまぼこ・椎茸・三つ葉などの具材を使って、おかめの顔になるように盛りつけています。

現在でも「おかめそば」はありますが、おかめの顔に盛りつけている店は少ないようです。

 

もり蕎麦・ざる蕎麦 さいごに

今では「もりそば」と「ざるそば」の違いはほとんどなくなっていますが、昔は「ざるそば」の方が上等な蕎麦粉・一番だしやみりんをつかった専用のつけ汁があったため、「もりそば」よりも高級な蕎麦だったんですね。

蕎麦屋さんで「もりそば」と「ざるそば」の違いを確認してみるのもいいですね。

 

♪ 蕎麦の歴史について、こちらも合わせてご覧ください。

蕎麦の歴史 江戸で蕎麦が人気だった理由?

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

-暮らし, 食材・料理

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

自転車の盗難にあったらすることは?手続きと流れ 以後の盗難防止策

  自転車は気軽に乗れる乗り物として幅広い年齢層で使われています。 いざ、乗ろうとした時に自転車が盗まれていたら、とてもショックですね。 自転車盗難の被害に遭った時にどう対応したらいいのか? …

おみくじのはじまりの歴史や起源はどこから?種類と意味知ってる?

  あなたも神社に参拝したときにおみくじを引いたりしませんか。 木に結ばれた大量のおみくじを目にします。 大吉から大凶と様々な結果がありますが神社仏閣によっては大凶がない・種類が違うことがあ …

半纏の種類は?半纏と法被の違いとは?法被の起源と法被の歴史

半纏といえば、寒い時に羽織る綿入れ半纏を思い浮かべるのではないでしょうか。 でも半纏には鳶職や職人さんが着る制服のようなものもあります。 半纏にはどんな種類があるのでしょうか。 似ているものに法被があ …

和の文化の茶道とは?茶道の歴史と日本の茶道の魅力

茶を点(た)て客人に振る舞う茶道は和の文化の1つです。 茶道は茶を点てて振る舞う以外には、どんなものがあるのでしょうか。茶道の歴史や魅力などを紹介します。 スポンサーリンク

車の車種の覚え方のポイント/形で分類・ボディタイプ別の特徴

車にはいくつかの車種がありますが人によってはどれも同じように見えてしまうことがあるのではないでしょうか。 あまり車に興味がない場合はそこそこよくきく車種名くらい知っていれば困ることもありません。 でも …

ぷろふぃーる

こんにちは^^ 波空です。

メインブログがだいぶごちゃごちゃになったので、一部こちらに引越しです。