ペットボトルは、お茶やジュース・調味料などを入れる容器として使われています。
軽くて手軽に持ち歩けるペットボトルには、いろんな形がありますがどんな意味があるのでしょうか。
ペットボトルの名前の由来や日本で使われるようになった歴史、またペットボトルの種類やその意味などを調べたのでご紹介します。
ペットボトルとは?名前の由来や誕生
ペットボトルとは、石油で作られるポリエチレンテレフタレートと呼ばれる樹脂を使った容器のことです。
ポリエチレンテレフタレートは英語で書くと「POLY ETHYLENE TEREPHTHALATE」で、その頭文字を取って「PET(ペット)」を呼んでいます。
- ペットボトルの歴史
ペットボトルは、1967年デュポン社でアメリカ人科学者のナサニエル・ワイエス氏が炭酸飲料を入れるための容器を開発したのが始まりです。
1973年にペットボトルの特許を取得、1974年ペプシコーラの容器に採用されました。
日本では、1977年キッコーマンと吉野工業所が醤油の容器を開発しました。
1982年にペットボトルが飲料用に使うことが認められ、日本コカ・コーラやキリンビバレッジがペットボトル入りの炭酸飲料を発売したのをきっかけに、広まっていきました。
ペットボトルの形や色の違いの意味
ペットボトルの形は大きく分けると丸型と角形の2つがあります。
- 丸型ペットボトル
中身の圧力を均等にかけることができるようになっているので、炭酸飲料を入れることができます。
- 角形ペットボトル
外からの圧力耐えられるようになっているので、熱い飲み物を入れてから冷やすことができます。
ペットボトルのサイズ
ペットボトルのサイズは主に6種類あるといわれています。
- 300~330ml
手軽に持ち運べて、ちょっとした水分補給に丁度よいサイズになっています。
小さな子どもでも持ち運べるだけでなく、温かい飲み物が冷めることなく最後まで美味しく飲むことができます。
- 500~550ml
コンビニエンスストアやスーパーマーケット・自動販売機などで、良く見かけるサイズでお茶がジュース・コーヒーなど多くの飲み物の容器として使われています。
夏場や運動中などで十分な水分補給ができるサイズであるともいわれています。
- 750ml
酷暑が続く夏には、十分な水分補給必要となります。
このサイズは持ち運びやすさと十分な量が入れられるという特徴があります。
お茶や水など水分補給に適した飲み物を入れるために使われていましたが、最近では炭酸飲料や酒などの容器として使われるようになりました。
- 1L
少人数で飲み物をシェアしやすいサイズといわれています。
最近では在宅勤務の影響で需要が伸びていて、さまざまな飲料メーカーで使われています。
- 2L
大人数で飲み物をシェアしやすいサイズといわれています。
高さは約30cmあり、容器の真ん中あたりがへこんでいるため、掴みやすくなっていますが、持ち運びにくいという欠点があります。
- 4~5L
飲料用ペットボトルでは1番大きいサイズで、高さは約35cm以上あります。
取っ手がついているタイプがあり運びやすいですが、一般家庭の冷蔵庫での保管は難しいです。
ペットボトルの色
海外では色のついたペットボトルは珍しくありませんが、日本では2001年にPETボトルリサイクル推進議会が、自主設計ガイドラインの改定を行ったとき色つきペットボトルの生産を禁止しました。
無色のペットボトルであれば、リサイクルして衣料の原料として使うことができますが、色つきペットボトルから作られた繊維の需要が少ないからだといわれています。
ちなみに色つきペットボトルが流通している国では、リサイクルするには無色と色つきに分ける必要があります。
温かい飲み物と冷たい飲み物でのボトルの違い
温かい飲み物が入っているペットボトルは専用の温める機械に入れて販売するため、劣化しにくい素材が使われています。
しかしホット専用のペットボトルであっても、直火や湯煎・電子レンジで温めることはできないので、必ず別の容器に入れてから温めてください。
冷たい飲み物が入っていたペットボトルに熱い飲み物を入れると、縮んでしまい中身がこぼれ火傷する恐れがあるので、使わないでください。
ペットボトルの由来や種類 さいごに
ペットボトルは軽くて楽に持ち運びができる容器です。
しかし、ペットボトルは1回限りで飲み物や調味料などが使えるように設計されているので、繰り返して使わないようにしましょう。
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