時計といえば置き時計や掛け時計などがありますが、持ち歩くことができる時計として腕時計と懐中時計があります。
最近懐中時計に魅力を感じて気になっています。
腕時計のように一般的ではない懐中時計。
腕時計と懐中時計には、どんな違いがあるのでしょうか。
腕時計と懐中時計の違いや歴史、そして懐中時計の種類などを調べてみました。
目次
時計と懐中時計は何が違う?
腕時計と懐中時計はどちらも持ち歩くことができる時計ですが、腕時計は腕に巻いて使います。
懐中時計はポケットに入れて使うという、身につけ方に違いがあります。
もう少し詳しく知るために、歴史から懐中時計の魅力を探ってみたいと思います(^^)
腕時計と懐中時計の歴史から魅力がわかる
腕時計は1806年フランス皇帝・ナポレオンが皇妃・ジョセフィーヌのためにパリの時計宝飾師・トニーに作らせたのが始まりといわれています。
小さな時計をブレスレットに装着しただけの簡素なもので、高貴な女性の宝飾品として扱われていました。
1880年ドイツ皇帝が海軍将校用にとジラール・ペルゴー社に2,000個の製作を依頼したのが、腕時計量産の始まりだそうです。
20世紀初頭になると一部のメーカーによって腕時計の生産が開始されましたが、男性が携帯する時計は懐中時計が主流でした。
1911年ブラジルの大富豪で航空界の先駆者でもあるアルベルト・サントス・デュモンが飛行機の操縦中でも大きな動作をとらずに時間が確認できるようにと、ルイ・カルティエに腕時計製作を依頼したことで角形ケースのサントスが誕生しました。
サントスの洗練されたデザインがパリの社交界で話題となり販売されるようになりました。
サントスは現在でもカルティエの代表的な時計として販売されています。
1914年に始まった第一次世界大戦によって、腕時計の普及が広まったため多くの懐中時計メーカーは腕時計を作るようになり、男性が携帯する時計は懐中時計から腕時計へと完全移行しました。
懐中時計は16世紀のドイツで誕生しましたが、時計として実用できるものは17世紀以降になるそうです。
当時は懐中時計を作れる技師が少なかったため、王侯貴族が持つ高級品でした。
その後、時計技術の発達や一定の品質で作れる体制が整ったことにより、普及が広まったといわれています。
懐中時計とは?どんな種類がある?
懐中時計は英語ではポケットウォッチと呼ばれていて、ポケットやカバンに入れる・チェーンを付けて懐に入れて持ち歩くことができます。
懐中時計には、どんな種類があるのでしょう?
オープンフェイス
蓋が付いていないタイプの懐中時計で、取り出したときにすぐに時間を確認することができます。
ホコリが内部に入りにくい構造となっているので、長く使うことができます。
ハンターケース
文字盤を覆うようについている部品・風防を守るために蓋がついているタイプの懐中時計です。
風防に使われているガラスが貴重だった時代に上流階級の貴族たちが狩猟するときにガラスや内部を保護するために蓋が付けられるようになったそうです。
フタは文字盤側のみに付いているタイプと裏側にも蓋が付いている両面タイプがあり、リューズを押すとフタが開くようになっています。
ハーフハンターケース
ハンターケースの蓋中央部分に丸いガラスが取りつけてあり、周りには文字盤の数字が刻印されている懐中時計で、蓋を開かなくてもすぐに時間を確認することができます。
フランス皇帝・ナポレオンが、多忙のため蓋を開けなくても時間を確認できる、この懐中時計を愛用していたことからナポレオンケースとも呼ばれているそうです。
スケルトン
文字盤部分を必要最低限にして、中の機械部分が見えるようにしてある懐中時計で、裏蓋部分もガラスになっている両面タイプもあります。
中の機械部分は装飾されていることが多く、構造を鑑賞することができるので人気となっています。
鉄道時計
強い磁力でも正確に時を刻めるように加工されていて、見やすくなっている懐中時計で鉄道職員が使っています。
鉄道ファンや高齢の方などに人気があるそうです。
ナースウォッチ
文字盤に脈拍を測る時に使うメーター・パルスメーターや固定して使えるように6時方向にリューズが付いている看護師専用の懐中時計です。
腕時計と懐中時計 さいごに
腕時計はすぐに時間を確認することができますが、懐中時計はデザインが豊富にあるのでファッションアイテムとして使うことができます。
それぞれの良さがあるので、自分に合った時計を使ってみてはいかがでしょうか。
♪懐中時計を持ったら知っておきたいのは使い方やメンテ!こちらの記事でどうぞ (^^)
はじめての懐中時計!使い方と知っておきたい懐中時計の手入れ法