最近では話題になる事も多いドローン。
人が入れないような場所へ物を運んだり状況を観察したりするなどで使われる小さな無人航空機のこと。
いろいろな活躍をみせてくれるドローンですが、いつどこで誕生したのでしょうか。
ドローンの歴史や種類、そして特徴や用途などをまとめてみましたのでご紹介します。
目次
知っているようで知らないドローンとは?由来と歴史
ドローンとは小さな無人航空機で、4本または8本のプロペラがあるマルチコプター型が主流となっています。
ラジコン飛行機のように操縦する人が乗っていない飛行物体の総称となっています。
ドローンの歴史
ドローンは第二次世界大戦中にアメリカで、爆弾を搭載し敵の機体にぶつけ爆発させるために開発されていました。
しかし実際に使われることはありませんでした。ちなみにドローン開発者の名前は軍事機密のため公表はされていません。
第二次世界大戦後も魚雷を投下するなどの軍事用としてドローンの開発が続けられました。
1970年代になると電子部品の小型化・高性能化により、敵地を偵察するためのドローンが開発されました。
1980年代になると産業用ドローンが誕生し、民間で使われるようになりました。
その後は農薬を散布するタイプやスマートフォンで操作できるタイプなど様々な種類のドローンが登場しました。
現在でも、電子部品の小型化によってドローンの開発が進められています。
名前の由来
ドローンという名前の由来には2つの説があります。
- その1
プロペラを高速回転させたときの音が蜂の羽音に似ていることから「ドローン」と名付けた。
- その2
イギリスが実用化していた無人飛行機の名前が女王蜂という意味の「クイーンビー」となっていて、アメリカがそれに対して雄蜂という意味の「ドローン」と名付けた。
ドローンの種類とその特徴
ドローンは大きく分けて3つのタイプがあります。
マルチコプタータイプ
回転翼で動くヘリコプターの1種で、3枚以上の回転翼があります。ほとんどのドローンがこのタイプとなります。
操作性と安定性が高い・操縦するための広い場所がいらない・垂直方向への離着陸ができるという特徴があります。
飛行機タイプ
飛行機のようにプロペラが1つ、翼が2枚ついています。
少ないエネルギーでの長時間飛行が可能・安定性が高いなどの特徴があります。
ヘリコプタータイプ
回転翼が1つついています。燃費が良い・スピードが出やすいという特徴があります。
回転翼が3枚以上あるマルチコプターより操作が難しいため、あまり普及していません。
ドローンの用途は?
ドローンの用途は、大きく分けて軍事用と民間用の2つがあります。
軍事用
アメリカやイスラエルなどで軍事用のドローン開発が現在でも進められていて、上空からの偵察や攻撃などに使われています。
しかしドローンからの攻撃によって、一般人が巻き添えになることもあるため、賛否が分かれています。
民間用
- スポーツ競技
ドローンを遠隔操作して、飛行速度を競う「ドローンレース」がスポーツ競技といて行われています。
ドローンを操作するので、性別や年齢に関係なく様々な人たちで競うことができます。
世界中でドローンレースが行われていて、高額賞金が出る大会もあるそうです。
日本でも大規模なドローンレースが開催されています。
- 趣味
カメラを搭載して空撮する・公園など広い場所で飛ばすなど趣味としてドローンを楽しんでいる人たちがいます。
操作が簡単なドローンもあるので、子どもから大人までと幅広い年齢層で遊べます。
- 農業
田畑に農薬や肥料・種・花粉を散布する・農作物の生育状況を確認するなどに使われています。
効率良く作業をすることができるため、コスト削減や人手不足解消などに期待されています。
- 点検
家屋やビルなどの建造物、ダムや橋梁・太陽光パネルなどの点検に使われています。
搭載されたカメラやセンサーなどで、破損部分や異常な発熱部分がないかを見ることができます。
人が入れないような危険な場所も点検することができるため、コストが抑えられます。
- 災害
災害が発生したとき、すぐに状況を確認できるので立ち入り・通行禁止区域の特定が早くできます。
ドローンとは?歴史や特徴 さいごに
ドローンは第二次世界大戦中に開発されましたが、実用化されることはありませんでした。
現在ではスポーツ競技や趣味・産業などで使われています。
今でも開発が進められているので、今後ドロンがどんな活躍をするのかを注目してみてはいかがでしょうか。
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