茄子といえば夏野菜のイメージがありますが、9月から10月頃に収穫される秋茄子も美味しいそうです。
夏茄子と秋茄子はどんな違いがあるのでしょうか?
そしてよく言われる「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざの本当の意味とは?
美味しい秋茄子レシピもご紹介します。
夏茄子と秋茄子の違いってなに?
茄子はインド原産の1年草植物で日本には奈良時代に伝わってきました。
日本では紫色の茄子が一般的ですが、色が緑や白などの品種もあります。
茄子のほとんどは水分ですが、カリウムやカルシウム・食物繊維・ナスニンなどがバランス良く含まれていて、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防・便秘改善などに効果があるといわれています。
6~8月に収穫する茄子は「夏茄子」
9~10月収穫する茄子を「秋茄子」
と呼ばれています。
夏茄子は夏の強い日光を浴びるので皮が厚く実の詰まった食べ応えのある茄子に成長します。
一方秋茄子は昼と夜との気温差と穏やかな日光を浴びるので、皮が柔らかく水分を多く含んだ茄子に成長します。
夏茄子は皮が厚く実が詰まっているので煮崩れしにくいので、ラタトゥイユや煮浸し、カレーの具材向いていますよ。
秋茄子は水分が多いため柔らかくなっているので焼き茄子や煮浸し、火が通りやすい炒め物に向いています。
夏茄子と秋茄子の違いは、成長する環境・水分の量・食感の違い
になります。
秋茄子は嫁に食わすなの本当の意味とは?
「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざには、主に3つの説があるようです。
嫁いびり
秋茄子は美味しいので嫁に食べさせるのは勿体ないという、姑の意地悪な気持ちを表しているといわれています。
出産
出産を控えた嫁が秋茄子を食べて体が冷えてしまうことを、心配しているといわれています。
子宝
秋茄子には種が少ないので嫁が食べると子宝に恵まれない、という意味もあるそうです。
どれが本当の意味なのかと論争になりましたが、結局は1つの意味に絞れないまま終わり、今でもこの3つの説が意味として使われているそうですよ。
それにしても嫁いびりの意地悪と嫁を気遣う思いやりと、相反する意味がひとつのことわざにあるのってなんだか不思議です(^^;)
人の心理を表しているようですね。
秋茄子のレシピ美味しい煮浸しのコツ
煮浸しのレシピとコツや秋茄子レシピをご紹介します。
煮浸し
煮浸しとは食材をだし汁で煮てから、そのまま冷まして味を染み込ませる料理です。
【作り方】
1. 茄子(3本)のヘタを取り縦切りで4等分にします。
2. ショウガ(1かけ)は皮ごと包丁で軽く潰します。
3. 鍋にショウガ・醤油(大さじ3)・砂糖(小さじ2)・みりん(大さじ2)・だし汁(250cc)を入れてひと煮立ちさせます。
4. フライパンにサラダ油(大さじ2)を引き、皮を下にして並べてから炒めます。
5. 茄子に火が通ったら煮汁を温めた鍋に入れ沸騰したら、約3分煮ます。
6. 約2時間おいて味が染み込んだら完成です。
【コツ】
・皮の部分に隠し包丁を入れておくと味が染み込みやすくなります。
・切った茄子を水につけておくとアクが抜けるだけでなく、変色を防いでくれます。
炒めるときは炒め油がはねないように、水気をしっかりと切りましょう。
チーズ焼き
茄子と相性の良いチーズを使った料理です。
【作り方】
1. 茄子(1本)はヘタを取り半月切り、耐熱皿に並べます。
2. コショウを振ってからピザ用チーズ(適量)をのせます。
3. オーブントースターで約15分焼いたら完成です。
ポン酢炒め
サッパリとした炒め物です。
【作り方】
1. 茄子(6本)はヘタを取り食べやすい大きさに切ります。
2. 豚肉(200g)も食べやすい大きさに切ります
3. フライパンにサラダ油(適量)を引き強火で茄子を炒めてから、皿に移しておきます。
4. 空いたフライパンに豚肉を入れて強火で炒め色が皮ったら、茄子を戻し入れて、ポン酢(大さじ2)・砂糖(大さじ1)を加え汁気がなくなるまで炒め合わせたら完成です。
おかか和え
電子レンジで簡単に作れますよ。
- 茄子2本はヘタを取り皮を剥いて食べやすい大きさに切ります。
- 耐熱皿に茄子を並べラップをして、電子レンジ500Wで5分加熱します。
- 加熱した茄子を冷水にいれてしめてからザルに入れ水気を切ります。
- ボウルにめんつゆ(大さじ1)・すし酢(大さじ1)・水(大さじ1)を入れて混ぜ合わせだし汁を作ります。
- 器に茄子を盛りつけ、だし汁をかけてカツオ節(5g)をのせたら完成です。
夏茄子と秋茄子 さいごに
茄子は収穫時期によって味と食感が違ってきます。
表面がつやつやしている・色が濃い・皮にハリがある、などが新鮮な茄子を選ぶときのポイントです。
煮浸しをはじめとする様々な茄子料理を楽しんでみてくださいね。