節分の行事食には、いわし・豆・恵方巻きが節分の定番メニューになっていますね。
でも、これらの食べ物が行事食になっている理由ってなんでしょう?
行事食はたいていの場合縁起かつぎや健康を願ってということがあります。
節分にイワシや恵方巻き・豆などを食べる理由や恵方巻きを無言で食べる理由もそういった理由なのか調べてみました。
節分に食べると縁起のよい食べ物
節分に食べると良いと言われる食べ物、いわゆる行事食。
いろいろありますが食べるわけも一緒に紹介しますね。
豆
豆まきには、邪気を払い無病息災を願うという意味があります。
豆まきをした後に節分までに誕生日を迎えた人は現在の年齢の数、まだ誕生日を迎えていない場合は現在の年齢の数に1つ追加した数で豆を食べます。
この豆は火で炒って邪気を祓った福豆です。
福を食べて体にいれることで次の年も健康で幸せにすごせるという願いがこめられているんですね。
豆を年齢の数食べきれない場合は、湯飲みに梅干し1個・塩昆布適量・豆3粒入れてお湯を注いだ「福茶」にして飲む方法があります。
いわし
いわしの生臭いニオイや焼いたときの煙は、鬼が嫌がるので追い払うことが出来ると言われています。
また、焼いたいわしの頭に柊の枝を指し玄関に飾る風習のことを
東日本では「柊鰯(ひいらぎいわし)」、
西日本では「焼嗅(やいかがし)」と呼んでいます。
塩焼きにして食べるのが一般的ですが、フライやつみれ汁などのいわし料理でも大丈夫です。
恵方巻き
七福神にちなみ7種類の具材を使った巻き寿司のことです。
その年の最も縁起の良い方向・恵方に向かって願い事をしながら無言で1本完食するという風習があります。
1989年にコンビニエンスチェーンが広島で販売したことにより、全国に広まったと言われています。
恵方巻きに使う7種類の具材に特に決まりはないので、好きな具材で作っても大丈夫です。
定番としては、しいたけ・うなぎ・かんぴょう・エビ・玉子・でんぷん・きゅうりがあげられます。
こんにゃく
こんにゃくには食物繊維が豊富に含まれていて、体内を掃除して毒素を取り除く効果があるので、「胃のほうき」・「砂おろし」と呼ばれています。
旧暦では節分は大晦日にあたるので、身体を清めるという意味で食べられていたそうです。
けんちん汁
けんちん汁とは、大根・ごぼう・里芋・こんにゃく・豆腐などをごま油で炒めてから出汁を加えて煮込み、醤油で仕上げた汁物です。
地方や家庭によって、味噌仕立てにすることもあります。
関東の一部の地域で節分に食べる風習があるそうです。
クジラ
山口県の習慣で「大きなものを食べると縁起が良い」と言われていて、節分にクジラを食べることで大きな幸せを願うという意味があります。
クジラ料理には、刺身・竜田揚げ・クジラ汁などがあります。
そば
「節分そば」と呼ばれていて、江戸時代後期に全国に広まったと言われています。
そばは箸で切れやすいので、災いを切り捨てるという意味があります。
また、そばの実は三角形となっていて邪気を払う力があることから、縁起が良いと言われています。
節分の恵方巻きなぜ無言で食べる?しゃべったらどうなる?
恵方巻きは1人1本、恵方に向かって願い事をしながら無言で一気に完食するというルールがあります。
一気に完食するというのは、噛み切ってしまうと縁が切れてしまうと言われているからです。
また無言で食べる理由は、喋ってしまうと開いた口から福が逃げるからだそうです。
節分の豆まき今の時代は掃除が楽な袋入り?
豆まきをした後の掃除は、散らばった豆を探すのは大変です。
掃除を簡単に済ませる方法として
・個包装された豆を買ってくる
・豆を小袋に入れて封をする
・個包装したキャンディやチョコレートなどのお菓子や殻付きの落花生を豆の代用品とするなどがあります。
豆を入れる小袋は、ラッピング用紙やマスキングテープを使うと可愛く仕上がります。
節分の行事食 さいごに
節分で食べるものと言えば豆やいわしが定番となっていますが、クジラやこんにゃくを節分料理として食べる地域があります。
恵方巻きは今では全国的となりましたが、無言で食べる意味を知らない方もいるのではないでしょうか。
正しい食べ方を確認して、福を逃がさないようにしましょうね(^^
☆ 恵方巻きについて、もっと知りたいと思ったらこちらの記事をご覧下さい。
節分に恵方巻きを食べる習慣はいつから?その食べ方の決まりと方位は
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