「もういくつ寝るとお正月~♪」
で始まる、お正月の歌。
あなたもどこかできいたことあるのではないでしょうか?
このうたの2番の歌詞に出てくる
「お正月には毬ついて追羽根ついて遊びましょう♪」の追羽根とは、「羽根つき」の事を言います。
昔の遊び、いわゆる伝承遊びですが、現代でも大人もこどもも楽しめますよね(^^)こどもたちに伝えて一緒に楽しめたらいいなぁと思います。
お正月の昔ながらの遊び
昔からあるお正月の遊びですが、最近はゲームや携帯の普及によって、外で遊ぶ子供たちもあまりみかけなくなりました。
昔は、お正月には元気に男の子なら凧揚げ、コマ遊び、女の子は羽根つきをして外で遊んでいたものです。
もちろん、どの遊びも男女問わず楽しめるものです。
昔からの遊びが無くなってしまうのは何だか寂しいですよね。
せっかくなら昔ながらの遊びを子供たちに教えたい!
ここでは、お正月遊びの「羽根つき」について紹介したいと思います。
羽根つきの意味とルール 遊び方
「羽根つき」とは、羽を羽子板でつく遊びの事をいいます。
子供が蚊に刺されないようおまじないとしてつかせたというのが始まりです。
蚊に刺されないよう・・・というのは、無病息災を意味しているので、子供が元気に育つようにという意味もあります。
羽根つきの遊び方
「羽根つき」の遊び方は2つあります。
2人で行う 「追羽根(おいばね)」
1人で行う 「揚羽根(あげばね)」 です。
「追羽根」の遊び方
1.羽子板をそれぞれが1枚持ち、向かい合います。
2.最初の1打(サーブ)を打ち、羽根を打ち合います。
どちらかが外すまで続けます。
3.落とした方は罰ゲームを受けます。
*罰ゲームは相手の顔に墨で×や○などを書くのが一般的です。
墨ではなく、水性ペンなどで書くのもOK。
内容は好きにアレンジして、楽しめる罰ゲームを考えるのも面白いですよ。
「揚羽根」の遊び方
1.羽子板、羽は1つずつ用意します。
2.落とさずに何回打ち上げられたかを競います。
羽子板が1つしかない時や1人で遊ぶ場合は、この方法で遊ぶのがいいですね。
羽子板の由来と歴史は?
お正月に羽子板を飾ったり贈ったりするのは、新年の幸福を祈ったり、赤ちゃんが丈夫に育つようにとの願いが込められているそうです。
羽子板の歴史は、魔除けやおまじない等で使われていたのが始まりです。
室町時代には、羽子板はお正月遊びや贈り物として用いられるようになりました。
羽子板が、災厄を祓い、幸福を祈るという意味が込められている為、贈り物として相応しいと思われていたそうです。
1432年には宮中で「こぎの子勝負」という羽根つきが催されたそうです。
江戸時代になると立体的な絵柄「押絵」が取り付けられるようになりました。
江戸時代後期になると、歌舞伎役者を写した羽子板が登場し人気を博しました。
現在の伝統工芸品として作られている「押絵羽子板」は江戸時代から始まっています。
このように「羽子板」は、代々女の子のお守りとして受け継がれています。
余談ですが、私は子供の頃車にはねられ骨折して入院しました。
そのはねた車の運転手さんがお見舞いに来たときに、この「押絵羽子板」をもってきたそうです。
子供といってもまだ2歳頃のこと、私は覚えていないのですが(^^;)
この羽子板が家にあるのが気になって、後に母にきいた話です。
もしかしたら、運転手さんのお詫びの気持ちだけでなく、これからも厄災にあわないようにと思ってくれたのかもしれませんね^^
羽根つき遊び さいごに
昔からある女の子のお正月遊び「羽根つき」には、無病息災を願う意味がありました。
羽子板は女の子のお守りとして、幸福を祈る意味と赤ちゃんがすくすくと育つよう願いが込められているそうです。
テレビなどでは、お正月に「押絵羽子板」が売られている様子などを目にすることもありますが、羽子板で遊んでいる子供は身近でも見られなくなりました。
お正月に外で遊んでいる様子もあまり見られず、何だか寂しい気もします。
羽子板や羽根つきの意味もわかったので、女の子がいるご家庭では、おまじないや願いを込めて羽根つきをするのもいいかもしれませんね。
新年の幸福を祈り、羽を飛ばしましょう♪
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