付箋は裏面に弱い接着剤がついた小さな紙片のことで、メモや伝言として使われている文房具ですね。
日常的に使われている付箋ですがいつ誕生したのでしょう。
そして誕生にはどんな経緯があったのでしょうか。
付箋の誕生秘話や歴史、また今日では増々便利になり種類も豊富になってきた付箋の種類や使い道などをまとめてみました。
文房具付箋誕生の秘話と歴史
付箋はアメリカ合衆国の化学メーカー・3Mが開発し、Post-it(ポスト・イット)という名前で1980年に製品化されました。
1969年、研究員のスペンサー・シルバーは強力な接着剤の開発中に粘着力が非常に弱い接着剤を作ってしまいました。
使い道が見つからず失敗作と思われていましたが特許は取得していたそうです。
それから5年後の1974年12月、研究員のアート・フライは聖歌隊のメンバーで聖歌を歌っていました。
歌う予定のページをすぐに開けるように聖歌集に栞をはさんでいましたが、開くといつも落ちていました。このことで彼は栞の端に糊をつけることを思いつきますが、糊では剥がすときに紙が破れてしまうという欠点がありました。
しっかりと貼り付けられて、キレイに剥がせる方法を探していたときに、失敗作といわれていたスペンサー・シルバーが開発した粘着力が非常に弱い接着剤を思い出し試したところ、貼り付けられてキレイに剥がすことができる栞が完成しました。
その後改良を加え1980年にポスト・イットという商品名で発売され、大ヒットとなりアメリカでは5本の指に入る文具であるといわれています。
日本では先端を赤く塗った付箋を販売したところ大ヒット商品となりました。
進化する付箋の種類
様々な付箋がありますが、大きく分けるとブロックタイプ・ロールタイプ・ポップアップタイプ・ユニークタイプの4つがあります。
ブロックタイプ
正方形や長方形となっている定番の付箋です。
仕事や勉強・ちょっとしたメモなどに使うことができます。
ロールタイプ
ロール状になっている付箋でケースに入っていることが多く、必要な分だけ出すことができます。
裏面全体に接着剤がついているのでラベリングや瓶や筒状のものに貼り付けることに適しています。
ポップアップタイプ
付箋がつづら折りになってケースに入っているので、ティッシュペーパーのように取り出すことができます。
片手でサッと取り出すことができるので、メモとして使うことができます。
ユニークタイプ
キャラクターやネコ・富士山・野菜などデザインにこだわった付箋です。
仕事や改まった場面では使いにくいですが、可愛いデザインやクスッと笑えるデザインの付箋は伝言メモとして使われていることが多いです。
付箋の選び方
使う場面によって適した付箋は違ってきます。
ちょっとしたメモや伝言を残しておきたい場合は短冊サイズ、記録や掲示しておきたい場合はノートサイズ、仕分けに場合は見出しサイズの付箋を選ぶといいですよ。
また貼りにくい場所には強粘着タイプ、長期間貼っておきたい場合は全面糊タイプ、手帳や雑誌の目印にしたい場合は破れにくいフィルムタイプなどを選びましょう。
メモ付箋とは?こんな使い道が
付箋といえば無地になっていますが、中には罫線が入っているメモ付箋もあります。
メモ付箋の主な使い方を紹介します。
電話メモ付箋
電話があったことを伝えるときは日時や相手の電話番号・用件などを書きますが、電話メモ付箋は日付や電話番号など書く欄が印字されているのでサッと書き込むことができます。
リスト付箋
やらなければいけないことを、書きだして目のつくところに貼っておくと忘れてしまうという心配は少なくなります。
名刺付箋
名刺を頂いた日時やその人の特徴や部署などを書き込むことができ、そのまま名刺に貼り付けることができます。
スケジュール付箋
1週間、または1ヶ月の簡単なスケジュールを書くことができるようになっています。
目のつくところに貼っておくと、いつでもスケジュールの確認をすることができます。
付箋の誕生と使い方 さいごに
強い粘着のある接着剤を作ろうとして失敗してしまった、粘着力の弱い接着剤は本にはさむ栞を落ちないようにしたいというアイデアから使われるようになり、付箋が誕生しました。
今では様々な種類の付箋があります。
付箋を上手に使って、情報を整理してみませんか。
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