IT関係のニュースやゲームなどでVRという言葉を聞いたことはあるけど、どんなものなのかよく分からないということはありませんか。
ゲームやライブだけでなく、観光や医療にも活用されています。
VRとはどんなものなのか、VRでどんなことができるのか、そして聞きなれないものにARがあります。
ARとは?またVRとARの違いなどをまとめました。
VRとは?簡単にいえば
VRとはVirtual Realityの略でコンピュータや電子技術によって作られた仮想世界を、人間が持っている視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感を刺激させることで現実にあるように体感することができる技術のことです。
五感から得た情報を脳が処理することで感覚を得ることができますが、その中でも視覚と聴覚から得る情報が多く他の感覚と相互作用しているそうです。
視覚と聴覚を刺激することによって脳は他の感覚も補完するため、錯覚・体感を感じることができます。
ディスプレイを内蔵した専用のゴーグルを装着すると立体映像が広がり、顔を動かした方向の映像を見ることができます。
VRで何ができる?
ゲームでは良く使われているVRですが、他にはどんなことができるのでしょうか。
医療
実際にはできない治療や手術の練習を何度でも繰り返して行うことができます。
また治療や手術の様子をVR動画で記録しておくことで、いろんな角度から部位を観察することができるといわれています。
観光
現地に行かなくても観光気分が楽しめるだけでなく、実際に入ることができない建物や遺跡などに入れる体験をすることができます。
不動産
建物の内観や外観・周辺エリアなどを現地に行かなくても確認できるVR内見を導入している企業が増えているそうです。
VR内見によって、現地に行く回数が減ることで人件費や移動費などのコストを削減できるというメリットがあります。
ショッピング
店舗を構築しておくことで好きなタイミングで商品を陳列することができ、在庫を抱えておく必要がないそうです。
また仮想空間にある店でいつでも商品を購入することができ、アメリカの百貨店であるメイシーズでは2018年からVRを使った家具販売サービスを提供しているそうです。
スポーツ
スポーツ観戦を楽しむだけでなく、トレーニングにも活用しています。
プロ野球チームの楽天では、選手の投球をVRで再現して仮想空間で体験するトレーニングシステムを2017年から導入しています。
教育
愛知県豊田市立浄水中学校ではフィリピン・中国・マレーシアで撮影したVR映像を使い、どの国かを探すという授業を行い、紙の資料では伝わらない雰囲気を体験できるようになっていたそうです。
また企業の新人研修やサービス業での接客体験などにも使われています。
VRとARの違いとは
VRとよく似た技術にARがあります。
ARとはAugment Realityの略で、実際の画像や映像にCG映像を合成して、現実感のある仮想空間を作る技術のことです。
AR技術が有名になったのは、2016年に登場したゲームアプリ・Pokémon Goでスマートフォンのカメラ機能を使って現実の風景にCGで作られたポケモンを合成することで、目の前にポケモンが出現したように感じることができます。
自分の顔をリアルタイムにスタンプやメイクで加工することができるカメラアプリ・SNOWにもARが活用されているそうです。
VRは現実世界と全く異なる仮想空間に入り込みますが、ARは現実世界に作られた仮想空間を加えるという違いがあります。
またVRとARを発展させた技術としてMRというのがあります。
MRとはMixed Realityの略で現実世界と仮想世界をミックスさせた技術のことです。
カメラなどで受け取った現実世界の情報を、仮想世界に反映させるだけでなく、触る・操作することや同じ空間にいる複数の人が同時に体験することができます。
現実世界と仮想世界が連動していることがVRとの違いになります。
VRとは?VRとARのちがい さいごに
VRはゲームだけでなく、様々な分野で使われるようになってきました。
今後は世界の多言語を自動翻訳してくれるので、世界中の人たちとコミュニケーションを取りながらゲームや学習をすることができるようになるといわれています。
VRが気になる方は体験してみてはいかがでしょうか。
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VRの体験に必要な物とは?VRゴーグルを選ぶポイントと気を付けること