1枚の紙を折って様々な形を作る折り紙。
あなたも子供の頃に遊びとして使ったことがあるのではないでしょうか。
日本では昔、遊びだけでなく、武家の礼儀作法でもあったそうです。折り紙の歴史、はじまりっていつなのでしょう?
折り紙には礼儀作法の儀礼折り紙というのがあるそうです。
そこら辺は気になるところです。
なので調べてみました。
和の文化の折り紙 はじまりの歴史は?
日本の折り紙は飛鳥時代に神様への供物を包むために和紙を使ったことから始まりました。
当時の和紙は高級品で白さには清浄のイメージもあったので、神様に捧げるにはふさわしい紙だったそうです。
平安時代では貴族の間で和紙を使って贈り物を美しく包むことが流行しました。
カエルの折り方があったそうで、和紙の切れ端を使って遊んでいたそうですよ。
鎌倉時代になると武家の間では贈答文化が盛んになり、贈り物を包むまたは紙を添えるという儀礼折り紙という風習が誕生しました。
現在でもお歳暮やお祝いの熨斗として残っています。
室町時代では遊びを目的とした折り紙も少しずつ広まり、今でも親しまれている「やっこさん」や「鶴」などの折り方がありました。
しかし和紙は高級品であったため、貴族が楽しんでいたようです。
江戸時代になると日本各地で和紙が作られるようになり、製造技術が向上したことで生産量が増え庶民でも手に入りやすくなりました。
寺子屋で折り紙を教えるようになり、1797年には世界で最古といわれている折り紙の本「秘傳千羽鶴折形」(ひでんせんばづるおりかた)が出版されています。
現在では手軽に楽しめるアートとして再評価され、国内だけでなく海外でも人気が高まっているようです。
儀礼折り紙とは?家元の特徴
儀礼折り紙とは鎌倉時代に贈り物を包む、または紙を添えるなどをすることで現在ではお歳暮やお祝いの品につける熨斗として残っています。
古文書によると鎌倉時代に原形が誕生し、室町幕府第3代将軍・足利義満が武家独自の礼法として制定しました。
伊勢家・小笠原家・今川家(後の吉良家)の家元があり、伊勢家は主に殿中の礼法、小笠原家は主に弓馬礼法、今川家は主に教養を任せ大名・旗本などに限り口頭伝承と共にひな形を使って秘伝伝承していました。
折り紙には流派はなく、原点を調べると武家礼法となります。
おりがみ会館とは?アクセス方法
折り紙などの展示館として、「おりがみ会館」があります。
おりがみ会館とは東京都文京区にあり、室町時代から伝わる武家礼法の1つである儀礼折り紙や江戸時代から続く遊戯折り紙、千代紙を使ったちぎり絵・工芸品などを展示しています。
6階建ての建物で1階はエントランスとなっていて季節にあわせた折り紙作品や和紙盆栽が飾られています。
中2階はギャラリーとなっていて折り紙作家の創作折り紙・ちぎり絵などの作品が定期的に入れ替わって展示しています。
3階は折り紙セットや千代紙・友禅紙・折り紙に関する書籍などが買えるショップ、
4階は手染めの和紙工房があり会館にある和紙のほとんどが作られています。
和紙を染め上げていく様子を見学することができます。
5階と6階は教室になっていて、毎日折り紙や紙人形の講座が開かれています。
初心者から複雑な作品を作る折り紙講座や和紙を使ったアクセサリー作り・和紙人形・和紙盆栽・ちぎり絵などで知識と手法を学ぶことができます。
教室は予約制となっていてホームページにある申し込みフォームを入力するか、または電話での問い合わせで申し込むことができます。
【住所】〒113-0034 東京都文京区湯島1-7-14
【電話番号】03-3811-4025
【営業時間】9時~18時、ギャラリーは9時30分~17時30分
【定休日】日曜日・祝日・夏季休暇・年末年始
【アクセス】
- JR
中央線・総武線「御茶ノ水駅」下車、御茶の水橋口または聖橋口から徒歩で約7分
- 東京メトロ
丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車、1出入口から徒歩で約5分
千代田線「新御茶ノ水駅」下車、B1出入口から徒歩で約10分
銀座線「末広町駅」下車、3出入口から徒歩で約7分
和の文化 折り紙 さいごに
折り紙は紙1枚だけでハサミを使わず折るだけで気軽に手軽に遊ぶことができます。
また折り方を考えながら進めるので集中力や発想力などを高められ、指先を動かすことで脳を鍛えられるので子どもの知育・高齢者の老化防止にもなるメリットがあります。
気軽に楽しめるアーとして海外でも人気となっている折り紙。
童心にかえってあなたも始めてみませんか(^^)
☆和紙についての記事も一緒にご覧いただければと思います(^^)
和の文化の和紙の歴史 和紙が生まれるまで 折り紙と千代紙の違い