柚子・かぼす・すだちは料理の味を引き立てくれる代表的な薬味です。どれも似たような感じで見分けにくいことがありませんか。
柚子・かぼす・すだちの違いや特徴そして見分け方などを調べてみました。
またお風呂に入れられるようなので、使い方やそれぞれの効果なども紹介します。
柚子とかぼすとすだちの違いは大きさだけ?
柚子・かぼす・すだちの違いには大きさがあり、大きい順からかぼす→柚子→すだちとなります。
他には、どんな違いがあるのでしょうか。
- 皮の表面
かぼすとすだちの皮の表面はツルツルしていますが、柚子の皮の表面はゴツゴツしています。
- 産地
かぼすの産地は大分県、すだちの産地は徳島県で、どちらも国内シェア率は約98~99%となっています。
柚子の産地は高知県で国内シェア率は約53%となっています。
柚子は寒さに強いため、日本各地で栽培されています。
それぞれの特徴と見分け方
- 柚子
ミカン科ミカン属の常緑小高木で、高知県の特産品となっています。8月頃には青柚子、11~1月頃には黄柚子として市場に出回ります。強い酸味と独特の香り、果汁が少ないことが特徴となっています。皮に強い香りがあるので薄く削って料理の風味づけ、果汁はポン酢や鍋物に使われています。
- かぼす
ミカン科の常緑広葉樹で、大分県の特産品となっています。8~10月頃が旬となっていますが、冬でも市場に出回っています。柚子やすだちと比べると果汁が多く、しっかりとした酸味があります。果汁はポン酢や酢の物・焼き魚にかけるなどに使われています。
- すだち
ミカン科の常緑中高木、または低木で徳島県の特産品となっています。かぼすと同じく、8~10月頃が旬となっていますが、1年中市場に出回っています。程よい酸味と爽やかな香りが特徴となっています。松茸の土瓶蒸しやサンマの塩焼きなどに添えられていることが多いです。
風呂での使い方 効果的なのは?
風呂に浮かべるのは柚子が定番となっていますが、かぼす・すだちも使うことができます。
それぞれの使い方・効果などを紹介します。
柚子風呂
- 効果
香り成分のリモネンとシトラールによって、交感神経が刺激され血流が良くなり体の芯から温めてくれます。
風邪予防や冷え性・神経痛・腰痛を和らげる効果があります。
またビタミンCによって肌をツルツルになるといわれています。
- 使い方
【丸ごと】
柚子3~5個を湯船に入れて浮かばせます。
【輪切り】
- 好みの厚さで輪切りにしてから、種を取り除きます。
- 果肉が排水口で詰まらないようにガーゼで包む、または水切りネット洗濯ネットに入れます。
- 湯船の中に入れます。
【皮だけ】
- 柚子の上部と下部を切ってから、切り込みを入れます。
- 皮を剥きます。
- 皮が排水口で詰まらないようにガーゼで包む、または水切りネット洗濯ネットに入れます。
- 湯船の中に入れます。
かぼす風呂
- 効果
香り成分のリモネンとピネンには、イライラを抑えてくれるリラックス効果があります。
またリモネンによって血行が良くなり体を温めてくれ、ビタミンCによって肌がツルツルになる効果もあります。
- 使い方
- 絞った後のかぼすの皮がカラカラになるまで天日干しにします。
- 電子レンジを使う場合は、2分加熱してからひっくり返してから2分加熱します。乾燥するまで繰り返します。
- 乾燥した皮を排水口で詰まらないようにガーゼで包む、または水切りネット洗濯ネットに入れます。
- 湯船の中に入れます。
すだち風呂
- 効果
香り成分のリモネンには、イライラを抑えてくれるリラックス効果があります。
また、すだちにはビタミンAが多く含まれています。
ビタミンAには粘膜の免疫力を上げる働きがあり、シミやソバカスなどの肌トラブルの予防と改善に効果があるといわれています。
- 使い方
【丸ごと】
すだちを1個湯船に浮かべます。
【半分に切る】
- すだちを半分に切ります。
- 種や果肉が排水口で詰まらないようにガーゼで包む、または水切りネット洗濯ネットに入れます。
- 湯船に入れます。
ゆずとかぼすとすだちの違いと特徴 さいごに
柚子とかぼすとすだちを見分けるには大きさだけでなく、皮の表面を見ると分かります。
かぼすとすだちの皮はどちらもツルツルしていますが、大きい方がかぼす、小さい方がすだちと覚えておきましょう。
お風呂に入れると体が温まりますが、香り成分のリモネンが肌に触れるとヒリヒリとした痒みを感じることがあるので、最後にシャワーを浴びてください。
柚子・かぼす・すだちの違いを確認して、料理や風呂などに活用してみましょう。