日々の暮らしの中で役立つことや、行事・歳時・イベントなどについて書いています。/当サイトはプロモーションが含まれています

季節の行事・歳時

お盆の川遊びは霊がとりつく言い伝えは本当?お盆にまつわる水の話

投稿日:2019-07-02 更新日:

 

夏と言ったら水遊びの季節。

海や川、プールなど暑い日の水遊びは最高です。

楽しい水遊びですが、お盆の日だけは「水遊びをしてはいけない

と言う話を聞いたことはありませんか?

子供の頃、祖父母にお盆だけは海や川に入るな!とよく言われていました。

では、なぜお盆に川遊びや海で遊んだりしてはいけないのか。

その理由を調べてみました。

スポンサーリンク

 

お盆の川遊びは霊がとりつく言い伝えは本当?

お盆に川遊びや海水浴をすると、「霊に連れて行かれる」とか「霊にとりつかれる」という言い伝えがあります。

 

我が家は海が近くにあったので、お盆になると「霊に足を引っ張られて連れて行かれる。絶対に入るな」

と言われ、お盆には水遊びをしてはいけないもの。

という教えが今でもしみついています。

 

実際お盆の時期には、海難事故も多いと言われていわれています。

お盆は、ご先祖様が帰ってきている時なので、霊が多くいると言われればそうなのかもしれませんが、祟りだとかとりつかれたからだ・・というのはどうなのでしょうか。

お盆に川遊びをしたら、霊にとりつかれるのは本当?

霊にとりつかれるというのは、あくまでも言い伝えです。

実はこの言い伝えに隠された、お盆に水遊びをしてはいけない本当の理由があるんです。

 

 

お盆に水に入ってはいけない理由とは

お盆やお盆過ぎになると「土用波」という、いつもとは違う波が起こる事があるそうです。

この時期はちょうど台風などの時期でもあり、遠くの台風からのうねりが重なり、突然大波になる現象が起こります。

普段の波の2~3倍の大きさなので、万が一巻き込まれてしまった場合、大抵の人は溺れてしまう程の大きな波です。

 

海水の温度も低くなり、離岸流も強くなる為、岸から沖の方に引っ張られ溺れてしまう危険性があります。

また、お盆やお盆過ぎから海が荒れることが多く、クラゲも多く発生します。

川だと集中豪雨などで増水したりするのもこの時期です。

最近は台風などにより川の増水による災害も多くなりました。

 

このようにお盆やお盆過ぎになると、川や海では想定外の危険が起こりうるため、事故に遭いやすいという事なのかもしれません。

 

 

このような危険を回避する為に「お盆には川や海に入ってはいけない」という言い伝えができたのでは、と言われています。

子供は、霊に連れて行かれるとかとりつかれると聞くと怖がって近づきませんよね。

子供が危険に巻き込まれないよう、このような言い伝えができたのかもしれませんね。

 

スポンサーリンク

 

お盆にまつわる水の話 地方によって違う言い伝え

お盆の水にまつわる言い伝えは、地方によってさまざまあります。

言い伝えのなかみは、その地方によっていろいろですが伝えたい意味はどこの地方でも一緒かなと思います。

根っこにあるのは家族や子供を守りたいということですね。

 

「お盆には地獄の釜が開くので水遊びは出来ない」

お盆には地獄の釜が開き、地獄に落ちた霊に引きずり込まれる。

 

「亡くなった人たちの精霊が海から帰ってくる」

お盆になると亡くなった方の霊が海から帰ってくるので迎え火をし、供養された霊は送り火をされて安らかに海へと帰っていく。

 

「供養されなかった霊が寂しさのあまり連れて行く」

海を渡り帰ってきたものの、誰にも供養されなかった霊が・・・

寂しさのあまり、水遊びをしている人を連れて行ってしまう。

 

「お盆に川で遊ぶとカッパに連れて行かれる」

これは、カッパの伝説がある土地などで聞かれる言い伝えです。

川を渡って帰っていく霊を食べようと、お盆の時期にはカッパが潜んでいる。

川遊びをしているとカッパに引きずり込まれる。

 

う~ん、河童って霊を食べるんですね(^^;)

なかなか興味深い言い伝えです。

 

 

お盆に水遊びは霊がとりつく さいごに

お盆に川遊びや水遊びをしてはいけない。

という言い伝えは色々ある事がわかりました。

私も祖父には「お盆に川や海には霊がうようよいるから、水遊びをしていると連れて行かれるぞ!」と散々言われ、やはり怖かったので今でもお盆に水遊びは一切しませんね。

子供にもさせませんでした。

でも、調べてみると遊んではいけない理由が、お盆時期やお盆を過ぎると、台風などの影響で海や川が荒れたり、水温も下がる事、離岸流が強くなることなど天候や潮の流れなどが関係している事がわかりました。

とにかくお盆の水遊びは危険が多いという事なんですね。

それにお盆は、ご先祖様を供養する大切な期間です。

家でご先祖様と一緒に過ごすよう、このような言い伝えが出来たのかな。

とも思ったりしました。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

-季節の行事・歳時
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

雑煮椀とは?その特徴 正月の祝箸の意味や使い方と正月膳の置き方

  お正月の三が日の食卓に欠かせないお雑煮。 お雑煮は旧年を無事平穏に過ごせたことに感謝し、新年の無事を祈り、神仏にお供えしたお餅と野菜・肉など様々な具材を使い煮込んだ料理です。 お雑煮の語 …

雑煮が地域で違いがあるのはなぜ?餅や具材や味付けの違うわけ

お雑煮とは、餅の入った汁物で正月に食べますね。 お雑煮は地域によって、入れる具材や味付けや餅の形それに調理方法が違ってきます。 どうして地域によって、お雑煮に入れる具材や餅の形などに違いがあるのでしょ …

七五三の起源とは?いつからあるどんな行事なの 千歳飴との関係は?

七五三とは、子供の成長を祝う年中行事です。 子供が、七歳、五歳、三歳になると成長を祝い、神社にお参りしたり、 着物やドレスに着飾り記念写真を撮ったりと、今では大きなイベント として行われていますよね。 …

無宗教葬(自由葬)とはどんなお葬式?自分らしいお葬式とは

  最近はお葬式の形も変わってきていろいろな葬儀のやり方があります。 その中で、無宗教葬というのがあります。 無宗教葬とは、宗教的な儀式や慣習にとらわれず、自由な形式で行う事ができる葬儀スタ …

こどもの日に草柏餅を手作り!草柏餅の作り方とかしわの葉の扱い方

端午の節句で食べる柏餅には白餅に小豆あんを挟むのが一般的ですが、地域によっては味噌あんが使われていることもあります。 また餅に蓬(よもぎ)を混ぜた草柏餅もあり、菖蒲と一緒に蓬も軒にさして邪気を払う・長 …

ぷろふぃーる

こんにちは^^ 波空です。

メインブログがだいぶごちゃごちゃになったので、一部こちらに引越しです。