人の死とは、いつ何時訪れるかわからないもの。
元気だと思っていた人でさえ、こればかりは誰にも想像がつきません。
身内以外でも友人の親が亡くなってしまった時などは、香典を持って行きお悔みの言葉を伝えるのもマナーの一つです。
ここでは、お葬式でのマナーや御香典の相場などについて書いてみました。
お葬式のマナー
小さいころなどであれば、身内のお葬式に参列したことがある方もいるかもしれません。
ただ私もですが、幼い頃、もしくは中学生ぐらいであっても葬儀の記憶とは曖昧なもので、ほとんど覚えていないのが現実です。
成人し社会人ともなると、葬儀でのマナーを知らないとは言っていられません。
友人や親族の気持ちに配慮したマナーを身につけておくことが必要になります。
お葬式のマナーで大事なのは遺族の気持ちを思いやることです。
お葬式でのマナーについて簡単に紹介していきたいと思います。
お葬式参列のマナー
・遅れての参加はマナー違反です。定刻少し早めに着くようにします。
・式場では、大きな声での会話や世間話は控え小声で話します。
・葬儀と告別式の最中は、遺族に対してお悔やみを述べないのがマナー。
目が合っても、黙礼するにとどめます。
・遺族へのお悔やみの言葉は、短い言葉で、あいさつの後は、かならずおじぎをします。
・御香典の額や香典袋の書き方、渡し方は次の御香典のところを参照してください。
★お葬式に参列する際の服装で悩むこともありますよね。
お通夜と葬儀、どっちにでるのか迷うこともあると思います。
それに関しては服装のマナーと共にこちらに書いてあります。
お通夜と葬儀 親しい友人の場合どっちに出たらいい?服装のマナ―は?
★お葬式に参列した時、お焼香で戸惑うことありますよね。
御焼香については、意味ややり方やなどをこちらの記事で書いています。
参考にしていただけたらと思います。
お焼香とはなんのためにするの?基本のお焼香のやり方と種類や作法
お葬式の香典の相場は?友人の親ならいくら?
まず悩むのは香典の金額ではないでしょうか。
香典の金額は、親族、友人、知人、職場関係者など・・・
それぞれに違いがあります。
親族の場合であれば、他よりは高めの金額を包みます。
両親であれば3~10万、
兄弟姉妹であれば3~5万、
祖父母やおじ、おばであれば1~3万ぐらいが相場になっています。
ただし地域や家によって違いがあります。
友人、知人の場合の金額の相場は、5千~1万円になっています。
友人の両親の場合は3千~1万円が相場ですね。
相場は目安でしかありません。
あなたと故人との関係や思いでも変わります。
関係の深さによって金額が変わってくるので、他の友人も香典を渡す場合は、相談して同じ金額にするのもいいと思います。
香典袋の書き方や入れ方 渡し方の作法は?
香典袋の書き方
香典袋の書き方は、実は宗教によって違いがあります。
日本では仏式か無宗教が多いので、私も知らなかったのですが、神式、キリスト教式では、香典袋も書き方も変わってくるのだそうです。
それぞれの香典の書き方を紹介します。
*仏式
無地の熨斗袋に白黒の水引きのもの、もしくは蓮の花の絵が描かれた熨斗袋を使います。
水引きの上には「御霊前」と書き、下には自分の名前を書きます。
49日を過ぎると「御霊前」は使わず、「御佛前」「御仏前」を使用します。
浄土真宗や曹洞宗では、「御霊前」という言葉は使わないそうです。
葬儀の際は「御仏前」「御香典」「御香資」と書くそうです。
*宗教がわからない場合
特に決まりは無いのですが、「御霊前」と書くのがいいそうです。
*神式
双銀の水引きがかかった熨斗袋を使用します。
表書きは、「御玉串料」「ご霊前」「御榊料」「御神前」などと書きます。
*キリスト教式
ユリの花や十字架が描かれたキリスト教用の袋か白無地の封筒を使用します。
表書きは「御花料」と書きます。
香典の送り主の名前は、水引きの下に書きますが、薄墨で書くのがマナーとされています。
薄墨には、涙が墨で薄くなるという意味があるんですね。
香典袋には中包みがあり、その中にお金を入れます。
お金の入れ方に決まりはありませんが、中袋を裏にして開けた時に、お札の表が上になりお札の人物は下になるように入れます。
お札を2枚以上入れる場合は、お札の向きを揃えましょう。
中包みの書き方は、裏側に住所、氏名、金額を書きます。
金額は「壱、弐、参」と大字を使います。
香典の渡し方
次に香典の渡し方です。
香典は、ふくさに包んで持参して渡すのがマナーです。
受付で渡す際は、お悔みを述べて一礼したあと、ふくさから香典を取りだし両手で渡します。
遺族に直接渡す際は、お悔みを述べて手渡すかお焼香の際に祭壇に供えます。
お悔みの言葉ですが、短く端的に伝える必要があります。
他の方々も参列しているので長々とならないよう短い言葉で伝えましょう。
「この度は、ご愁傷様でございます。
心からお悔やみ申し上げます」 や、
短い挨拶の後に 「心よりご冥福をお祈り申し上げます」
「心からお悔やみ申し上げます」
と伝えるといいと思います。
☆ お葬式などの記事を集めました。こちらもご覧いただければと思います。
お葬式でのマナー 最後に
お葬式でのマナーは、知っておいた方がいいですよね。
突然の事であわてふためく事のないよう覚えておくといいと思います。
一番悲しいのは、親族の方々です。
その方々の気持ちに配慮した接し方、言葉に気を付けます。
葬儀に参列する場合は、同じように故人を偲ぶ想いで見送るのが大事だと思います。