身内のお葬式が無事に終わったら、今度は香典の整理や支払い、四十九日法要・一周忌法要などの準備があります。
一周忌法要までにやらなければいけないことをまとめてみました。
目次
葬儀後にやること
葬儀が終わってからやらなければいけないことはいっぱいあります。
事務手続き的なことが多いですが、速やかに済ませてしまいましょう。
香典の整理
香典返しをするときに漏れがないようにリストを作成する必要があります。
名前・住所・電話番号・頂いた香典の金額が一目で分かるように書いておきましょう。
また、供花や弔電を頂いた・葬儀中に受付や手伝いなどでお世話になった人たちの名前・住所・電話番号も一緒にまとめておきます。
もしものときに対応できるようにしましょう。
葬儀社への精算
葬儀が終わってから数日後に請求書が届きます。
見積書と請求明細書の内容を照らし合わせて、分からないことがあったら確認してから期限内に支払うようにしましょう。
挨拶まわり
葬儀後1週間以内に喪主と遺族の誰かと2人で、
お世話になった人たちへ挨拶に行くようにしましょう。
【菩提寺】
葬儀当日に謝礼を渡していない場合は、お布施として渡します。
金額については葬儀社または檀家総代に相談するようにしましょう。
【世話役・葬儀委員長・弔辞者】
事前に電話でお礼をして、相手の都合の良い日を聞いて訪問し、感謝の気持ちを伝え心付けまたは品物を贈りましょう。
【葬儀でお世話になった近所の人】
自宅で葬儀を行った場合、車の出し入れなどで近所の人にお世話をかけてしまうことがあります。
簡単な手土産を持って感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
【故人の職場】
事前に電話連絡をしてから、訪問し直属の上司や葬儀でお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
故人が使っていた机やロッカーの片付け・掃除もしておきましょう。
葬儀後の手続きの優先順位は?手続き一覧
葬儀が終わってからやるべき手続きを優先順に紹介します。
年金受給権者死亡届
厚生年金は死亡日から10日以内、国民年金は14日以内に年金事務所へ提出します。
世帯主変更届
故人が世帯主で15歳以上の人が2人以上いる場合は、死亡日から14日以内に市町村役場へ提出します。
介護保険資格喪失届
死亡日から14日以内に市町村役場へ提出します。
国民健康保険資格喪失届
死亡日から14日以内に市町村役場へ提出します。
後期高齢者医療資格喪失届
死亡日から14日以内に市町村役場へ提出します。
その他
電気やガス、水道などライフラインが世帯主名義になっている場合は、なるべく早めに変更または解約を決めてから各会社に連絡をします。
葬儀後から一周忌までの法要の種類と内容
仏教では亡くなった以降の7週間・49日間を中陰といい、死者は冥土に行くと7日ごとに閻魔庁で7回の審判が行われます。
49日目の審判で成仏できるかどうかが決まるそうです。
その間遺族は死者の魂が成仏できるように、7日ごとに7回追善供養を行います。
現在はお葬式も納骨の方法もいろいろあり法要も簡略化することもあります。
ここでは一般的に行われることとしてまとめてあります。
一周忌法要までに行われる法要
初七日法要(しょなぬかほうよう)
死亡日を含む7日目に遺族・親族・友人などで行います。
僧侶を呼んで読経してもらい焼香をした後に会食を開きます。
葬儀当日に還骨法要と一緒に行われることが多いです。
二七日法要(ふたなぬかほうよう)
死後14日目に遺族が供養を行う法要です。
読経が省略されることが多いようです。
三七日法要(みなぬかほうよう)
死後21日目に遺族が供養を行う法要です。
読経が省略されることが多いようです。
四七日法要(よなぬかほうよう)
死後28日目に遺族が供養を行う法要です。
読経が省略されることが多いようです。
五七日法要(いつなぬかほうよう)
死後35日目に遺族が供養を行う法要です。
地域によっては忌明けになるので、僧侶を呼んで読経して貰うこともあります。
六七日法要(むなぬかほうよう)
死後42日目に遺族が供養を行う法要です。
読経が省略されることが多いようです。
四十九日法要(しじゅうくにちほうよう)
死後49日目に遺族・親族・友人などで行う法要で、僧侶を呼んで読経して貰います。
お墓に納骨することが多いそうです。
百箇日法要(ひゃっかにちほうよう)
死後100日目に遺族が供養を行う法要です。
卒哭忌(そっこくき)とも呼ばれていて、遺族が悲しむことから卒業するという意味があります。
故人の遺品整理や形見分け、香典のお礼や香典返しを行います。
一周忌法要(いっしゅうきほうよう)
故人が亡くなってから一年後の命日に遺族・親族・友人などで行う法要で、僧侶を呼んで読経して貰い、焼香後会食を開きます。
☆ 他にもお葬式や埋葬についてまとめました。こちらの記事も参考になさってください。
葬儀後にやること さいごに
葬儀が終わっても、悲しむ間もなく挨拶まわりや支払い・手続きなどやることは多いです。
気持ちも沈み何も手につかないという方もいるかと思います。
でも手続きに関しては期限があるので、よく確認して間に合うように処理しなければなりません。
逆に、こういった、やらなければならないこと、というのは気を紛らわせる役にたつこともあります。
動くことで少しでも気持ちの整理や切り替えができるようになるといいですね。