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お墓お参りする前に知っておきたいお参りの作法とお線香の意味

投稿日:2018-07-30 更新日:

最近、お墓参りに行きましたか?

毎年お盆にはお墓参りを欠かさない方もいれば、しばらくお墓参りを
していないという方もいると思います。

「お墓参りには行きたいけれど、作法がよくわからない。。。」というあなたに。

今さら人に聞けない一般的なお墓参りのマナーやお線香をあげる意味についてご紹介します。

 

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お墓参りの作法

お墓参りの服装

お葬式や法事に行く時には喪服を着ますが、お墓参りは普段着で大丈夫です。

ただし、夏の暑いお盆の時期であっても、肌の露出が多い服装は避けます。

また、女性の方はハイヒールも避けた方が賢明です。

霊園によっては、砂利道を歩いたり、急な坂道を登らなければならない場合もありますから。

 

お墓参りに必要な持ち物

基本的な持ち物は、以下の通りです。

• 生花(花ばさみもあると便利)

• お線香

• ロウソク

• ライター

• お供え物(果物やお菓子、お酒やジュースなど)

• そうじ用具(バケツ、雑巾、スポンジ、ごみ袋、草取り用具など)

 

お墓参りの手順

1.水を用意する。

手桶や水汲み場が用意されてある霊園や墓地では、お墓から水汲み場まで
遠い場合がありますので、まず水を汲んでからお墓に向かいましょう。

 

2.お墓の周りや墓石のそうじをする。

•お墓の周りにある落ち葉を拾ったり、雑草を抜きます。

•墓石をタオルやスポンジなどで水洗いし綺麗にします。

•花立や線香皿などの小物類も洗います。

 

3.お花や供物を供える。

•花立に水を満たし、お花を供えます。

お店で買う仏花は、大抵茎が長めなので、事前に短めに切って持っていくか、
当日花ばさみを持参して、花立の高さに合わせて茎を切るとよいでしょう。

•お菓子や果物などの供物は、半紙や小皿の上に置いて、お墓の空いている場所に供えます。

 

4.お線香をあげる。

 

 

お線香に火をつけるのに、風除けライターがあると便利です。

霊園や墓地の立地によっては、周囲に何もない吹きさらしのような場所に

お墓があることから、強風で線香に火をつけるのに一苦労するからです。

束のままのお線香に火をつけます。

煙をまとめて焚くことで、供養されていない無縁仏が近寄りにくくなるのです。

自分の家のご先祖のお墓から、関係の無い浮遊霊を追い払うような

イメージで火を灯してください。

線香に火がついたら、口で吹き消すのではなく、手であおいで消すようにします

 

5.墓石に水をかける。

親族が何人かいる場合、故人にご縁の深い方から順に水をかけます。

お墓の上部などから水をかける行為は、ご先祖様にとって「冷や水を浴びる」ことと同じ意味になるので、墓石(仏様)に水を掛けるのは失礼といった考えたかもあるようですが、そこは気持ちの問題です。

墓石が痛まないようにするためにも、お墓に水をかけるのは避けた方が
いいかも知れませんが、汚れていればキレイにしてあげるのは当たり前の話です。

水は 「清浄なもの」の象徴で、水をかけることによりご先祖さまの霊を清めるとも言われています。

墓石をいためないためには、きれいなタオルで最後に水気をふきとるといいです。

また、あまり荒っぽく行うと彫刻されている部分などは脆くなっている恐れがあり、欠けてしまう場合もあります。

優しく、労わる様な扱いできれいにしてあげましょう。

 

6.お参りする。

お参りにきた全員で合掌、礼拝をします。

その後一人ずつ墓前で、ご先祖様に感謝したり、近況報告をしたりします。

その場合墓石を見下ろすように立ってお参りするのではなく、向かい合うように
しゃがんでお参りするのがよいとされています。

故人と話をする感じでお参りしていると、自然とそうなりますよね(^^

 

7.後片づけをする。

食べ物の供物は必ず持ち帰りましょう。

お墓に置いたままでは、食べ物が腐ったり動物に荒らされたりしてしまいます。

 

お墓参りのお線香 じつはこんな意味があった

お墓参りなどでお線香をあげる理由は、いくつかあるようです。

まず、お線香の香りは「仏様の使い」と言われ、お線香を焚くことで
仏様となった故人とお話をすることができるそうです。

また、お線香の香りは自分の心身やその場所が清められるとも言われています。

お線香が放つ香りによって、お線香をあげる人の香りは消えます。

故人への挨拶をする前にお線香に火をつけることで、俗世で汚れた心や体を、
お線香の香りで一掃することができると考えられています。

更には、お線香の香りは故人の「食事」という意味合いもあるようです。

お葬式が終わると、「四十九日」という言葉を聞いたことがあると思います。

人は亡くなってから四十九日間は、この世とあの世の間をさまようと考えられて、
この期間の故人の食べ物がお線香の香りということなのです。

このことから、亡くなって四十九日間は、故人がお腹を空かせないように、
お線香を毎日焚くのだそうです。

故人の好きだ香りが混ざったお線香などは、喜んでもらえるかもしれませんね。

余談ですが、普段生活している時に、突然どこからともなく
お線香の香りがすることがあります。

不思議に思って近所でお香を焚いているのかしらなんて思う事もありますが、それはないようです。

無意識に亡くなった人(私の場合は母ですが)のことを思いだしている時が
多い事に気が付きました。

これって、ことばではなく、故人と話をして、繋がっているということなのかな?

なんて最近では思っています^^

お線香の数やあげ方は天台宗・真言宗はお線香を3本、禅宗(曹洞宗・臨済宗など)はお線香を1本または2本、浄土真宗(大谷派・西本願寺派)はお線香1本を、それぞれ折って横にします。

ただし、決まりのない宗派もあります。

もし「正しいやり方」をしたい、と気になるという人は、菩提寺のお坊さんに尋ねるとよいですね。

お墓参りでは普通、一束のままか半分に分けていますが、それで構いません。

供養する心が大切なのですから、あまり形式にこだわる必要はありません。

なお、お線香は完全に燃やしておくのがマナーです。

ちなみにお線香には「異臭を消して空気を清浄にし」「眠気覚まし」「時間を計る」の効用があります。

インドでは「死後は香を食べる」と信じられていました。

線香や抹香、お水は亡き人への食べ物としての大切な供物なんですね。

 

お墓参りのマナーとお線香 最後に

お墓参りの作法についていろいろと書いてきましたが、
「お墓参りに準備や作法はいらない!」と言うお坊さんもいらっしゃいます。

作法より大切なのは、実際にお墓にお参りに行くことなのです。

今度のお盆には、墓前でお線香の香りを嗅ぎながら、心穏やかに
ご先祖様とお話ししてはいかがでしょうか?

 

☆ お彼岸やお墓参りについてまとめました。他の記事もご覧ください。

お彼岸やお墓参りなどについての記事一覧

 

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