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季節の行事・歳時

おせち料理の起源と由来や歴史とは?おせち料理の定番の意味は?

投稿日:2021-12-07 更新日:

おせち料理とは正月に食べる祝いの料理のことをいいますが、いつから正月におせち料理を食べるようになったのでしょうか。

お正月に当たり前に食べているおせち料理の起源はいつどこで始まったのでしょう?

そんなことが気になると更におせちの歴史や定番となっているおせち料理の意味などについていろいろ知りたくなりました。

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おせち料理の起源と由来とは

おせち料理は漢字で書くと「御節料理」です。

1月7日(七草の節句)・3月3日(桃の節句)・5月5日(菖蒲の節句)・7月7日(七夕)・9月9日(菊の節句)の五節句を祝うための料理です。

この節目ごとに作物が無事に収穫できたことを神様に報告し、感謝を込めて節会(せちえ)という宴を行っていました。

江戸時代に節目ごとに祝うことが庶民に広まり、1年で1番大切な節目である正月に振る舞う料理をおせち料理と呼ぶようになったといわれています。

 

今に至るおせち料理の歴史

おせち料理は縄文時代の終わりに中国から伝わってきました。

節を季節の変わり目とする暦によって、節目ごとに作物を収穫できたことを神様に感謝してお供え物をする風習が生まれました。

お供え物にした作物で料理した物は御節料理と呼ばれ、正月に食べる御節料理の原型になったといわれています。

奈良時代から平安時代では、節目の儀式が中宮行事として行われるようになり節目の日に邪気を払い不老長寿を願う儀式として節会という宴が行われ、御節供(おせちく)とよばれる料理が振る舞われていました。

江戸時代になると、五節句は祝日となり、江戸幕府の公式行事になりました。

庶民の間にも御節供が広まり節句ごとに豪華な料理が振る舞われるようなりました。

中でも新年を迎える1月7日の料理は正月料理として定着していきました。

江戸時代後期になると現在のように料理1つ1つに意味が込められ新年を祝う料理になりました。

おせち料理を重箱に詰めるようになったのは江戸時代後期から明治時代で、重箱を重ねるのはめでたさを重ねるという意味があることと場所をとらない・お客様に振る舞いやすいという理由があったといわれています。

 

おせち料理と呼ばれるようになったのは第二次世界大戦後で、それまでは食積(くいつみ)または蓬莱と呼ばれ各家庭で作る料理でした。

デパートで重箱に詰めた「おせち」が販売されるようになったことで「おせち」という名称が広まっていきました。

 

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おせち料理の定番は?その意味とは

おせち料理は地域によって違いはありますが、約30種類あるといわれています。

おせち料理に使われている食材と込められた意味を紹介します。

 

黒豆

邪気を払いという意味と、黒く日焼けするほど勤勉に働けるようにという意味があります。

 

数の子

卵の数が多いことから子孫繁栄の願いが込められています。

田作り

片口イワシの稚魚を飴炊きにした料理です。
片口イワシは農作物の肥料として使ったことで田畑が豊作になったことから五穀豊穣の願いが込められています。

栗きんとん

栗は勝ち栗とよばれる縁起物で、黄色は金運を上げる色といわれています。

 

レンコン

穴がたくさん開いていることから、先を見通し明るい未来を願うという意味があります。

伊達巻き

巻物に似ていることから、しっかり勉強ができますようにという願いが込められています。

 

紅白かまぼこ

日の出を象徴する形となっていて紅には魔除け、白には清浄の意味があります。

海老

長いひげと曲がった腰は長寿の象徴で長生きできますようにという願いが込められています。

めでたいという語呂合わせと七福神の1人である恵比寿様が持っていることから縁起が良いといわれています。

生長するたびに呼び名が変わる出世魚であることから、出世できますようにという願いが込められています。

左右の貝がピッタリ合うのは1つかしかないことから、夫婦円満になりますようにという願いが込められています。

筑前煮

たくさんの穴があり将来の見通しができるレンコン、子孫繁栄を願う里芋を使った煮物です。
どちらも土の中で長く根を張る野菜であることから末永い幸せが訪れますようにという願いが込められています。

タケノコ

成長するスピードが速いことから、子どもの健やかな成長・出世などの願いが込められています。

 

おせち料理の始まり さいごに

正月は神様を迎え新年の幸福を授けて頂く大切な行事で、おせち料理は訪れた神様と一緒に食べる縁起物です。

最近では様々な種類のおせちが販売されているので、どんな縁起物と呼ばれている食材が使われているかを探してみてはいかがでしょうか。

 

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