日々の暮らしの中で役立つことや、行事・歳時・イベントなどについて書いています。/当サイトはプロモーションが含まれています

季節の行事・歳時

雛人形の十二単や束帯の意味は?昔の人はどんな生活をしていたの?

投稿日:2019-01-30 更新日:

 

ひな祭りは、ひな人形や桃の花を飾り女の子の健やかな成長・良縁・幸福を願う行事で「桃の節句」とも呼ばれていますね。

雛人形は宮中の結婚式を模していて、天皇・皇后のような幸せな結婚ができますようにという願いが込められています。

女雛の衣装は十二単、男雛の衣装は束帯と言われています。

十二単や束帯にはどんな意味が込められているのでしょう。

また、その昔にはどんな生活をしていたのか?気になりますね(^^)

 

スポンサーリンク

 

十二単の着物本当は何枚?日常生活の不便は?

十二単とは、平安時代から始まる平安装束のひとつで女性貴族用の正装のことです。

正式名称は「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」といいます。

 

 

十二単の構成

十二単は、唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)で構成されています。

 

唐衣(からぎぬ)

一番上に着ます。

身に羽織るだけなので、背身頃は前身頃の約2/3の長さ、

袖丈より短くなっています。

 

表着(うはぎ)

唐衣の下に着ます。

二重織物などの高級な生地が用いられ、裏は無地で、襟、袖口、裾が1cmほど「お退り(おめり)」に仕立てられています。

 

打衣(うちぎぬ)

表着の下に着ます。

表地は綾、裏地は平絹を使っています。

 

五衣(いつつぎぬ)

袿(うちぎ)を5枚重ねて着るので五衣と呼ばれています。

形や大きさは表着と変わりません。

 

単衣(ひとえ)

袿の下に着ます。

形は袿と同じですが、裄と丈が他の袿より大きく長く仕立てられています。

 

長袴(ながばかま)

筒形になっていて、裾は後ろに長く引くようになっています。

 

裳(も)

奈良時代には腰に巻いたものでしたが、平安時代になってからは衣服を数多く重ね着するようなりました。

腰に巻くことができなくなったため、腰に当てて結び、後ろに垂れて引くものになりました。

 

スポンサーリンク

 

十二単の由来

十二単だから12枚の着物を着ているからと思われがちですが、そうではないんですね。

十二分に着ている」という意味から呼ばれるようなったそうです。

また12という数字は語呂が良い、平家物語の異本の1つ「源平盛衰記」の中にある「弥生の末の事なれば、藤がさねの十二単の御衣を召され」という部分を世間が取り違えたからなどの説もあります。

 

十二単の重さ

季節に合わせて装束が変わりますが、約20kgの重さがあったといわれています。

記録によると、袖口や襟元に見える部分にこだわるあまりに20枚上の衣を重ねたため、総重量が約60kgとなり重くて動けなくなったそうです。

自分で自由に動けなかったので、常にお世話係の人が身の回りのことをしてくれていたようです。

 

貴族の生活

午前3時頃に起きて、自分の属する星の名前を唱えてから、歯を磨きます。

今度は西に向かってお祈りをします。

朝食をとってから午前7時頃に出勤し11時頃まで仕事をして帰宅となります。

正午までに昼食をとり、午後は和歌や音楽・蹴鞠・貝合わせなどをして過ごし午後4時頃に夕食となっていたそうです。

女性は自由に出歩くことができなかったので、家の中で過ごしていたそうです。

 

男雛の衣装の束帯とは?

 

公家男子の正装で「昼装束(ひのしょうぞく)」とも呼ばれています。

冠(かんむり)・袍(ほう)・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・衵(あこめ)・単(ひとえ)・表袴(うえのはかま)・大口(おおくちばかま)・石帯(せきたい)・帖紙(たとう)・笏(しやく)・襪(しとうず)・沓(くつ)で構成されていています。

女性より大変だったんですね(^^;)

一番上に着る袍には2種類あり、文官や高位の武官は「縫腋(ほうえき)」、

一般の武官・未成年は「闕腋(けってき)」を着用します。

 

十二単や束帯 さいごに

雛人形のお内裏様が着ている十二単と束帯について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

ひな祭りの歌詞に「お内裏様とおひな様 二人仲良く並んで」とあります。

内裏とは天皇の私的区域のことで他に御所(ごしょ)・禁裏(きんり)・大内(おおうち)などがあり、天皇が住む宮殿のことを言います。

お内裏様とは男雛と女雛の2人、おひな様とは仕丁・随身・五人囃子・三人官女・お内裏様と全ての雛人形を指しているのです。

男雛と女雛が2人ずつ並んでいることになるそうです。

この歌が有名になったので今でも勘違いしている人が多いんですね。

歌詞はそのまま浸透してしまいましたが、お内裏様は男雛と女雛だということを覚えておくといいですね(^^)

波空
なんだか優雅と思ってたけどすごく大変そう(^^;)
猫にゃん
時間でいろいろ決まってたら好きな時に食べられないにゃあ・・それは辛いぞ

 

☆ひな祭りに関する記事を集めました。

他の記事もご覧いただければと思います(^^)

ひな祭りに関する記事一覧

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

 

スポンサーリンク

-季節の行事・歳時
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

遺品整理のやり方と形見分けの手順と時期 遺品処分で残すものは?

  身内が亡くなるとあわただしく葬儀があり、ほっとするのもつかの間で後にもやることがいっぱいあります。 悲しさや寂しさが残る時のこと、何をするのも切ないですが、逆にやらなければということをし …

七五三の起源とは?いつからあるどんな行事なの 千歳飴との関係は?

七五三とは、子供の成長を祝う年中行事です。 子供が、七歳、五歳、三歳になると成長を祝い、神社にお参りしたり、 着物やドレスに着飾り記念写真を撮ったりと、今では大きなイベント として行われていますよね。 …

節分の飾り付けにはどんなものがあるの?飾り付けの手作りアイデア

  正月やクリスマス、ハロウィンなどそれぞれの行事には飾り付けがあります。 節分にも「節分飾り」があるって知っていますか? 節分飾りの意味・飾り方・作り方などを調べてみましたのでご紹介します …

十五夜 十三夜とは?両方見ないと縁起が悪い? 由来と正しいお月見

  あなたは十五夜にお月見しますか? それなら 十三夜にもお月見しましょう^^ 今年2018年の十三夜は10月11日です。 (2019年~は下記に) 秋のお月見は、風流な日本の行事ですね。 …

トナカイが空を飛ぶ理由? 本当にトナカイは飛べるの!? 名前は?

  クリスマスには、サンタがトナカイのひくソリに乗ってプレゼントを届けにくる!子供たちは心待ちにしています。 トナカイとサンタは、空を飛んで世界中の子供たちにプレゼントを届けています。 子供 …

ぷろふぃーる

こんにちは^^ 波空です。

メインブログがだいぶごちゃごちゃになったので、一部こちらに引越しです。