こどもの日が近づくと柏餅やちまきが店頭に並ぶようになります。
市販されている物を買うのは手頃で便利ですが、中に入っている添加物が安全かどうか心配で、子どもに食べさせることを控えてしまうお母さんもいますよね。
また、柏餅・ちまきの材料の中には小麦粉が使われていることもあるのでアレルギーの心配もあるでしょう。
そこで、安心して子どもに食べさせられるように手作りしてみませんか。
今回は、ちまきの種類・中国との違い・食事にもなる中華ちまきの作り方などをご紹介します。
日本のちまきは地域によって違う?
粽とはもち米・うるち米・米粉などで作った餅を笹や真菰・茅などの葉で巻き、長円錐形または三角形に作ってイグサで縛った餅菓子です。
邪気を払う食べ物として中国から伝わりましたが、その後日本各地で独自に進化しました。
・東日本
味付肉・タケノコ・シイタケを具材にしたおこわを笹の皮で包んであります。
「中華ちまき」とも呼ばれています。
新潟では、蒸したもち米を笹で包んだシンプルなちまきで、きな粉をつけて食べます。
形はどちらも三角形になっています。
・西日本
もち米やうるち米・米粉などで作った餅を笹の葉で包みイグサで結んであります。
形は細長い棒状になっています。
葛やヨモギ・羊羹などを使ったちまきもあります。
ちなみに京都では端午の節句の他に祇園祭の時にもちまきが登場しますが、
これは護符のため食べ物ではありません。
厄除け・災難除けとして玄関や門口に飾るのが習わしとなっています。
・南九州
もち米を竹の皮で包み灰汁で茹でた和菓子で「灰汁巻き」と呼ばれ、端午の節句のちまきとして食べられています。
食べやすいように一口大に切って、きな粉や砂糖・黒蜜・砂糖醤油などをかけて食べます。
日本のちまきと中国のちまきの違いは?
中国のちまきは肉の角煮や海鮮などの具材をもち米と一緒に竹の皮で三角形に包み蒸したものが一般的です。
一方日本のちまきは餅を細長い棒状にして笹の葉で包んだものやおこわを笹の葉で包んだものなどがあります。
違いは日本のちまきはお菓子系で甘く、中国のちまきは食事系で甘くない物になります。
中華ちまきの作り方と竹の皮の巻き方のコツ
食事にもなる中華粽を作ってみましょう(^^)。
竹の皮で包む時の巻き方のコツなども。
また竹の皮がない場合は、アルミホイルで代用することができます。
【材料】(4人分)
もち米 3合
豚バラ肉 120g
ゆでたけのこ 80g
シイタケ 3枚
長ねぎ 1本
鶏ガラスープ 1と1/2カップ
塩 小さじ1
醤油 大さじ1
砂糖 小さじ2
コショウ 適量
油 適量
竹の皮 適量
たこ糸 適量
【作り方】
1. もち米は洗い4時間以上水につけてからザルに上げます。
30分おいてパラパラにします。
2. 豚バラ肉・ゆでたけのこ・軸をとったシイタケ・長ねぎを
5mm角に切ります。
3. フライパンで油を熱し豚バラ肉を炒めます。
そこにシイタケ・ゆでたけのこ・長ねぎの順に炒め合わせます。
もち米・鶏ガラスープ・塩・醤油・砂糖・コショウを加え、
汁気がなくなるまで炒め煮します。
4. 水で洗い拭き取った竹の皮に炒め煮にしたもち米を詰めます。
形が三角形になるように包み、たこ糸で縛ります。
5. 蒸し器で30分蒸して完成です。
【竹の皮の包み方】
1. 柔らかくしておいた竹の皮に、サラダ油やオリーブオイルなどをサッとひと塗りします。
2. 先端の尖っている部分を引っ張りながらつまみ、三角型に折り込みます。
3. 折り曲げた角部分におこわを詰めます。
4. 三角部分を自分の方向に向け、おにぎり型になるように左右をつまみ、
被せるように全体を覆います。
5. ひっくり返して余った竹の皮を横に折り込むかカットします。
6. 頂点をたこ糸できつめに縛って完成です。
【竹の皮の包み方のコツ】
・ 竹の皮はそのまま放置しておくと乾燥によって固くなり、包む時に破れてしまいます。
詰め物を作っている間にぬるま湯で浸して柔らかくしておきましょう。
・ おこわをおにぎり型に整えておきます。
そうすると、大きさが均等になり包みやすくなります。
・ 竹の皮を前もって三角形になるように折り目をつけておくと、
綺麗に包むことができます。
ちまきの種類と中華ちまきの作り方 さいごに
東日本では柏餅を食べるのが定番となっていますが、西日本では柏が少なかったので広まることはなかったそうです。
ちまきにも、子どもの健やかな成長の願いが込められています。
甘いちまきもいいですが、中華ちまきを端午の節句のお祝い料理にしてみてはいかがでしょうか。
柏餅やちまきの由来と食べる意味については⇒こちらの記事をご覧ください
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