夏になったら食べたくなるものと言えば、定番は冷やし中華・スイカ・トウモロコシなどがありますが、かき氷もその1つ!
日本でかき氷が食べられるようになったのは、いつ頃なのでしょう?
はじめのかき氷とはどんなもの?
なんていうことが気になったので調べてみました(^^)
今回は、その調べたかき氷の歴史や種類などをまとめたものです。
かき氷の歴史 日本では
記録によると日本でかき氷が登場したのは平安時代。
女流作家・清少納言の「枕草子」第四十二段に
「削り氷にあまづら入れて新しき金椀に入れたる」
と書かれています。
保存することのできなかった氷はとても貴重な品のため、貴族しか口にすることができない高級な食べ物だったんですね。
江戸時代になると、夏でも北国から氷を江戸まで運べるようになりましが、
まだ保存する技術がなかったため将軍や大名など特権階級の人たちしか食べることができませんでした。
日本のかき氷の今と昔 昔のかき氷とは
平安時代の貴族たちが食べていたかき氷は、削った氷にあまづらというハチミツに似た甘味料をかけ、江戸時代ではかき氷に砂糖ときな粉をまぶしていたそうです。
明治時代では砂糖を振りかけた「雪」・砂糖蜜をかけた「みぞれ」・小豆あんをのせた「金時」が良く食べられていました。
でも第二次世界大戦後になると、いちごやメロン・レモンなどのかき氷専用のシロップが使われるようになったため、砂糖を振りかけていた「雪」はなくなりました。
今では定番のいちご・メロン・レモンのシロップの他に、天然氷と果物を組み合わせたもの、見た目がケーキになっている変わり種など種類は豊富にありますね。
かき氷の種類はこんなにある!珍しいかき氷紹介
日本各地にある珍しいかき氷をご紹介します。
酢だまり氷
いちごシロップをかけたかき氷に酢醤油を加えたもので、山形県山辺町の名物です。
サッパリとした後味が特徴となっています。
終戦後シロップが手に入りにくい時に、ところてんに使われていた酢醤油をかき氷にかけたのが始まりといわれています。
赤福氷
抹茶蜜をかけたかき氷の中に氷に馴染むように作られた特製の餡とお餅が入った伊勢名物赤福の夏季限定メニューです。
1961年に二見浦で海水浴客向けに考案され、何度か改良され現在の形になりました。
白くま
かき氷に缶詰のミカンやパイナップル・果物などを盛り込み、アズキをのせて練乳をかけた鹿児島名物です。
多くの喫茶店や飲食店で提供されています。
1949年天文館むじゃき本店で販売が開始されました。
焼き氷
氷にカラメルソースがかけられていて、まるで氷が焦げたように見えるところから「焼き氷」と名付けられたといわれています。
明治時代後期頃に東京・大阪で食べられていたそうです。
当時のレシピは残っていませんでしたが、2012年7月に通天閣100周年を迎えた時、大阪市新世界にあるレストラン「グリルDEN・EN」が文献などに残されていたお客さんの感想をもとにして再現して提供が始まりました。
2013年にはNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に焼き氷が登場して注目を集めました。
コバルトアイス
かき氷に青いブルーハワイシロップと練乳をかけた、九州各地にある「蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)」の期間限定メニューです。
やさしい甘みとフワフワとした氷の食感が楽しめます。
ぜんざい
ぜんざいと言えば小豆を砂糖と水で柔らかく煮て餅や白玉だんごを入れた温かい食べ物を思い浮かべますが、沖縄では金時豆を黒糖で煮てから冷やし、かき氷にかけたものをぜんざいと呼んでいます。
みかん氷
昔ながらの粗い氷の上に缶詰のミカンをのせて缶詰のシロップをかけた横浜スタジアムの名物メニューです。
暑い野球場にはピッタリのかき氷で、早々に売り切れることもあるそうです。
また、容器がヘルメット型になっているボリューム満点のヘルメットみかん氷もありますよ。
かき氷の歴史 さいごに
現代では家庭用かき氷器なんかもあるので簡単にかき氷が食べられます。
オリジナルな味も楽しめますね。
かき氷と言ってもいろんな種類があります。
インパクトのあるかき氷を提供しているお店もあるので、
自宅で楽しむだけでなく食べに出かけてみてはいかがでしょうか。