ストッキングは女性がスーツを着たときに履く靴下として知られています。
しかし、ストッキングが苦手だという女性も多いようです。
私も大の苦手で冠婚葬祭の時仕方なく履くくらいです。
ストッキングを履くことには、どんな理由があるのでしょう?
ストッキングを履く理由やその歴史など調べてみました。
またタイツとの違いなどを紹介します。
ストッキングはなんのために履く?
ストッキングは半透明のナイロンやシルクなどで作られた靴下で、スーツを着たときに履きます。
海外ではストッキングを履くのは個人の自由となっていますが、日本では常識となっています。
日本には昔から「素の状態は気を遣っていないこと」だという認識がありました。
そのため、素足で人や客人に接するとこは、失礼になるのでストッキングを履くことが常識となったと考えられます。
ビジネスや日常生活ではストッキングを履かなくても大丈夫な海外ですが、靴を履くときにはインソールやカバーソックスを履いて靴と足の健康を守っています。
ストッキングとタイツの違いとは
ストッキングとタイツはよく似た靴下ですが、明確な違いがあります。
ストッキングは30デニール以下、タイツは30デニール以上の靴下です。
デニールとは糸の太さのことで、数字が大きくなるほど糸が太くなり厚い生地になります。
ストッキングは細い糸、タイツは太い糸で作られているという違いがあります。
デニールの種類
30デニール以下はストッキングになりますが、タイツにはデニールの種類がいくつかあります。
- 30デニール
ストッキングと同じくらい透け感があるため、生地が薄く防寒には適していません。
- 40デニール
肌が少し透けたように見えますが、透けない部分もあるのでメリハリが出てきます。
レザーのパンプスと合わせても違和感はありません。
ストッキングでは寒いと感じるようになったときに適しています。
- 60デニール
ふくらはぎや太ももあたりに透け感が出てきますが、ムラが出にくいので安心して履くことができます。
防寒効果もあるので秋冬にオススメです。
- 80デニール
生地に厚みが出てくるので肌が透けにくくなる、一般的なタイツとなります。
脚の形がハッキリと見えますが防寒・保温効果に期待できます。
誰にでも履きやすいことが特徴となっています。
ブーツとの相性が良いです。
- 110デニール
透け感はなくなりますが、防寒・保温効果は高くなるので寒い日に適しています。
なぜという疑問はストッキングの歴史でわかる?
ストッキングは15世紀頃のヨーロッパで貴族階級の男性が履いていた長靴下・ホースが始まりであるといわれています。
男性のファッションアイテムとして遣われていましたが、19世紀末にスカート丈が短い服が流行したことで女性も履くようになりました。
1952年、日本で縫い目のない「シームレスストッキング」が販売されました。
しかし、当時の日本人女性たちには受け入れられず海外へと輸出したところ品質の高さが賞賛され人気となりました。
その後日本人女性にも受け入れられるように、1962年頃には大ブームとりました。
またミニスカートブームによって足を出すようになりますが、日本では素足は「はしたない」と考えられていたので、隠すためにストッキングを履くようになったそうです。
1990年後半では生足が流行になったことで、ストッキングを履かないことがカッコイイという価値観が広まりました。
しかしビジネスでは素足は失礼にあたるという考えが根強いため、ストッキングは履かなければいけないものとなっています。
現在では制服の廃止やパンプス強要の不満を訴えるなどで、ビジネスでの女性の服装は変わりストッキングは必需品とはいえなくなってきました。
ストッキング対処法
ビジネスで履くストッキングといえば、ウエスト部分まであるパンティストッキングが定番となっています。
しかし中には、パンティストッキングがどうしても苦手だと思う人もいます。
そういう場合には、膝下までの長さになっているストッキングを使いましょう。
不快感や違和感を抑えることができます。
ストッキングなぜ履く?ストッキングの歴史 さいごに
日本でストッキングを履くということは、人に肌を見せることは良くないという考えが根強いからです。
しかし生足ブームや制服の廃止・パンプス強要への批判などによってストッキングの必要性に対する考えが変わり、靴下が定番となってきました。
ストッキング・靴下を選べるようになりましたが、冠婚葬祭ではストッキングがマナーとなっているので、上手に使い分けましょう。