磁気カードは、クレジットカードやキャッシュカードなどに使われています。
磁気カードから情報を読み取るには、どんな仕組みになっているのでしょうか。
また磁気カードの仕組みや表示の意味など知ることで持ち歩く時に注意することなどがわかってきます。
そしてICカードも最近では多く使われています。ICカードとの違いなどを紹介します。
目次
磁気カードとは?仕組みやカードの表示意味
磁気カードとは情報を記憶させるための磁気テープが貼り付けてあるカードで、
1980年頃からポイントカードやキャッシュカード・クレジットカードなどに使われています。
磁気テープに情報を直接転写させ、カードリーダーに通すことで情報を読み取る仕組みになっています。
磁気カードの種類
磁気カードには大きく分けて、「磁気ストライプカード」と「全面磁気カード」があります。
- 磁気ストライプカード
情報を記憶させるための磁気テープがカードに貼り付けてあり、
キャッシュカードやクレジットカード・会員証などに使われています。
カードの黒い帯状のところです。
テープの素材にポリ塩化ビニルが使われていましたが、現在では燃やしても有害物質を発生させないPET-G樹脂へと変わりました。
- 全面磁気カード
表面全体が磁性体で覆われているカードで、磁気ストライプカードと比べると薄くなっています。
記憶させる情報量は磁気ストライプカードと同じですが、財布に入れてもかさばらないためプリペイドカードや会員カードなどに使われています。
カードの表示されている意味
クレジットカードやキャッシュカードには様々な情報が記載れていますが、どんな意味があるのかを紹介します。
- クレジットカード(表面)
カード番号 | 14~16桁の数字です。 |
有効期限 | クレジットカードが使える期限を月/年(下2桁)で表記されています。 |
会員名 | ローマ字で表記されています。 |
- クレジットカード(裏面)
セキュリティコード | 3桁の数字で、インターネット決済で必要になる場合があります。
※表面に4桁の数字で記載されているクレジットカードもあります。 |
- キャッシュカード
並び方は銀行によって違いがありますが、数字の桁数と意味は共通です。
1桁 | 口座の種類で1は普通預金、2は当座預金となっています。 |
3桁 | 支店コードで、支店名が分かるようになっています。 |
4桁 | 金融機関コードで、銀行名が分かるようになっています。 |
7桁 | 口座番号です。現在は7桁で統一されていますが、古い口座だと8桁または12桁になっています。その場合は右から7桁分が口座番号になります。 |
ICカードと磁気カードの違い
ICカードとは1cm四方のチップが内蔵されているカードで、磁気カードと比べると記録できる情報量が多く、セキュリティ性が高く偽造されにくいという特徴があります。
ICカードの種類
ICカードには、「接触型」と「非接触型」の2種類があります。
- 接触型
ICチップがカード表面にあり、専用の機械に接触させることで情報を読み取ることができます。
- 非接触型
内部にアンテナの役目を果たすコイルが内蔵されているため、ICチップは表面に出ていません。
専用の機械にカードをかざすと無線通信によって情報を読み取ることができます。
磁気カードは磁気テープが貼ってある、またはカード全体に磁性体が覆われているのに対し、ICカードはICチップが埋め込まれているという違いがあります。
クレカなど磁気カードと相性の悪いアイテムは?
磁気の状態が悪いと、カードが使えなくなってしまうことがあります。
- 磁気不良になる原因
カードの磁気不良になる原因には、主に3つあります。
- 磁気を発するものと一緒に置いた
カード以外の磁力の影響を受け続けると、突然利用できなくなることがあります。
- 他のカードと重ねた
磁気ストライプカード同士を接触し続けることで磁気不良になるので、1枚ずつ収納してください。
- 経年劣化
摩擦や汚れなどでカードの情報を読み取れなくなることがあります。
- 磁気カードと相性の悪いもの
磁気カードの磁気不良となる原因の1つとして、「磁気を発するものと一緒に置いた」がありますが、どんなものがあるのかを紹介します。
- テレビ
- スマートフォン
- パソコン
- 磁石
- カードキー
- スピーカー など
少しの間だけ置いたのであれば問題はありませんが、長時間置くと磁気に影響を与えてしまうので注意してください。
磁気カードとは?仕組みや表示意味 さいごに
磁気カードはクレジットカードやキャッシュカードなど、様々なところで使われています。
他の磁気と一緒にすると使えなくなることがあるので気をつけてください。