はがきは郵便はがきだけでなく、自分でデザインしたものを私製はがきとして使うことができます。
しかし、私製はがきとして使うためには決められたサイズ・重量などを守る必要があります。
オリジナルはがきを作るときに気をつけたいポイントなどを調べたものまとめましたので、作成の時に参考にしていただければと思います(^^)
目次
はがきを自作!ルールを知ってオリジナル作り
オリジナルのはがきを作るには、郵送できるように守らなければいけないルールがあります。
- 郵便番号枠を書くときの色は赤色、または朱色にします。
黒色や青色にすると、郵便番号を読み取る機械が反応してしまい正しく郵便番号を読み取れず、誤った地域へ振り分けられてしまいます。
- 郵便番号枠はJIS規格に合わせた位置に書きます。
郵便番号枠は7桁1段で、枠は上3桁と下4桁に分け、間にハイフンを入れます。
上3桁の枠とハイフンの太さは4~0.6mm、下3桁の枠の太さは0.2~0.4mmで書きます。
- 用紙は白または淡い色にします。
濃色の用紙を使う場合は、郵便番号・宛名の部分は機械で読み取れるように白または淡い色にする、または宛先と住所を印刷した宛名シールを貼り付けるなど宛名がハッキリ読めるように工夫しましょう。
- 表面に広告、またはメッセージを入れる場合は縦書きの場合は下半分、横書きの場合は左半分に入れます。
- 切手は、縦書きの場合は左上の長辺から35mm、短辺から70mm、横書きの場合は右上の長辺から35mm、短辺から70mmの範囲以内に貼り付けます。
サイズや重さの注意と表記するべきものとは?
オリジナルのはがきを作るには、サイズ・重量・表記にも注意を払う必要があります。
サイズ
縦14cm×横9cm~縦15.4cm×横10.7cmまで
重量
2g~6gまで
表記
上部または左側中央に「郵便はがき」または「POST CARD」と記入します。この表記がないと、第1郵便物である手紙として扱われてしまいます。
用紙のきまりを確認!形状や加工にも注意!
はがきを作るときに気をつけたいポイントを紹介します。
形状
- フリーカットや正方形など長方形以外の形は、第1郵便物である手紙として扱われてしまいます。
- はがきにクラフトパンチで作った型抜き模様、またはくり抜いた穴などがあると原形を変えたこととなり、はがきの料金で郵送することができなくなります。
- 角を丸くする角丸加工を施してしまうと長方形でなくなってしまうので、はがきの料金で郵送することができなくなります。
はがきにできる加工
- エンボス
はがきを型にはさみ、圧力を加えて絵や文字を立体的に浮き立たせます。
切手を貼る場所や宛名を書く場所に重ならないようにしましょう。
- 箔押し
金や銀などの箔を金属の型を使って、はがきに圧着させます。
光沢感や高級感を出すことができるので、社名やロゴなどに使われています。
エンボスと同じように切手を貼る場所や宛名を書く場所に重ならないようにしましょう。
- ミシン目
チケットやクーポンのように切り離すことができる切り込みを入れます。
ミシン目を入れることによって、はがきそのものをチケットやクーポンとして使うことができます。
- マットPP
接着剤を塗って紙とフィルムを圧着させ貼り合わせるので、キズや汚れを防ぐことができます。
ただし表面に加工を施してしまうと、切手が貼りにくい・郵便物の宛先をバーコード化した「カスタマバーコード」が機械で読み取れなくなる可能性があります。
- クリアトナー
写真やロゴなどの一部または全面の上に透明なトナーで印刷するので、光沢感や透明感・立体感を出すことができます。
マットPPと同じように表面に加工を施してしまうと、切手が貼りにくい・郵便物の宛先をバーコード化した「カスタマバーコード」が機械で読み取れなくなる可能性があります。
はがき作りに適した用紙
- 上質紙180kg
郵便はがきに一番近い質感と厚みがあります。
紙の色が温かみのある白色になっているので、水彩画のような透明感のあるイラストと合わせやすいです。
- ブンペルソイル
クラフト紙やダンボールのような色が特徴となっていて、ナチュラルまたはハンドメイドの府インクを出すことができます。
- しこくてんれい
表面には羽根のような特殊繊維が入った和紙のような用紙です。
角度によって特殊繊維が光によってキラキラと反射するので、上品な雰囲気を出すことができます。
裏面はケント紙となっているので、文字が書きやすくなっています。
- アラベール スノーホワイト
表面はコーティング加工していないので、画用紙のような風合いと手触りがあります。
紙の色が雪のように白いので優しい雰囲気のイラストを使ったはがきを作ることができます。
オリジナル私製はがきのポイント さいごに
自分ではがきを作るときはデザインだけでなく、サイズや重量・紙の色などにも注意する必要があります。
せっかく作ったのに、はがきでなく第1郵便物である手紙として扱われてしまうと郵便料金に違いが出て高くなってしまう可能性があります。
きちんと規格を守って、オリジナルのはがきを作ってみませんか(^o^)
♪郵便にはつきものの切手。いつできたものでしょう?切手についてはこちらの記事をご覧いただければと思います。
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