「不要となった家具や電化製品などを無料で回収します」というアナウンスを流しながらトラックで回る不用品回収業者をよくみかけます。
不要品をまとめて処分したいけど地域のゴミステーションに出せる曜日が決まっていて、それまで置いておける場所がなくて困ってしまうことあります。
不用品回収業者だと、自分の都合に合わせて処分して貰うことができます。
しかし、なかには悪徳業者もいてトラブルになってしまうこともあります。
不用品回収業者を利用する時に気をつけたいことや廃棄物処理についてまとめてみました。
※漢字の違いについて
不要品と不用品の違いとは 必要なくなった物や壊れて使うことが出来なくなった物の事を「ふようひん」と言いますが、漢字では不用品と不要品という2種類で表わします。
不要品と不用品は意味も違っています。
不用品は一般的には使用することが出来ない物、壊れている物を表す時に用いられます。
不要品は必要としない物、使用することが出来る物の意味で用いられます。
粗大ごみなどの回収を依頼する際には、どちらを記入しても良いようです。
壊れていた場合であっても、引き取ってもらうことが出来ないというわけではありません。
ここで書いている「ふようひん回収業者」はどちらもOKという場合ですね。
目次
不用品回収業者を利用する時確認すること 許可証とは?
業者を選ぶポイントの1つとして許可書の確認があります。
一般家庭から出る不要品を回収・運搬するための「一般廃棄物収集運搬業許可証」、または不要品を買い取るための「古物商許可証」が必要となります。
ホームページ、または問い合わせした時に持っているかを確認しましょう。
許可証の有無の確認
一般廃棄物収集運搬業許可証とは
一般家庭から出た廃棄物の収集・運搬を行うにために各市町村が許可したことを証明する証書です。
古物商許可証とは
中古品を買い取り・販売を行うことを警察が許可したことを証明する証書です。
料金設定の確認
不用品回収業者の料金設定には主に2つの種類があります。
基本料金+処分したい物の料金+オブション
基本料金は約3,000円~5,000円が相場となっています。
処分したい物の料金やオプションは、品物や数などで金額が変動します。
定額パック
トラック1台分で料金が設定されています。
トラックで運ぶ量が少なくてもトラック1台分を支払うことになります。
また、載せる量がトラック1台を少しでもオーバーしてしまうと、トラック2台分の料金を請求されてしまうので注意が必要です。
見積書の確認
不用品回収を依頼する前に、見積書をデータまたは書面で貰うようにしましょう。
見積もり内容が請求費用とざっくりとした金額しか書かれていない・曖昧な項目がないかなどを確認して、依頼するかしないかを決めるようにしましょう。
また、見積書について質問した時にきちんと対応して貰えるかどうかも見分ける判断材料になります。
悪徳不用品回収業者の特徴
環境省で公表されている悪徳不用品回収業者の特徴は主に4つあります。
・「不用品を無料で回収します」とアナウンスしながら巡回している
・「無料回収」というのぼりを立てて空き地で不用品回収を行っている
・「無料回収をします」などと書かれたチラシを家庭のポストに入れて配布している
・「不用品を無料回収します」などの広告をインターネットで出している
不用品を処分するには、費用が必ず発生します。
無料回収を行っている業者は無許可で行っている可能性があります。
また、回収は無料でも不用品をトラックに載せた時点で料金を要求してくることがあるので気をつけましょう。
廃棄物処理の時知っておくべき産業廃棄物と一般廃棄物の違い
環境省によると廃棄物とは占有者が自ら利用、または他人に有償で売却することができないため不用となった物とされています。
廃棄物には「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2種類に分けられ、それぞれ廃棄方法が違ってきます。
産業廃棄物について
工場や工事現場事、オフィス・商店による商業活動、水道事業・学校などの公共事業などの事業活動によって出た廃棄物のうち法令で定められた20種類の品目のことを言います。
該当しない廃棄物は事業系一般廃棄物となり、まとめて事業系ゴミと呼ばれています。
事業系ゴミの処理方法は、自分で処理施設への運搬・処分を行う「自己処理」と許可を受けた廃棄物収集運搬業者、または廃棄物処分業者などに依頼する「委託処理」があります。
一般廃棄物について
家庭から出る廃棄物のことで、各自治体が責任を持って処分します。
処分方法は各自治体によって違ってきます。
人の健康・生活環境に影響を与えてしまう可能性があるものは
「特別管理一般廃棄物」と呼ばれ、厳重に管理する必要があります。
不要品回収 さいごに
年末や引越しなどの時は特に不要品の処分を早くしたい!と考えて巡回しているトラックなどに声をかけてしまうことがあります。
いちいち許可証の確認をしたり、見積もりをとったりというのは案外面倒なものです。
でもそのゴミとなった不要品はどこにいくのでしょう?
無料といっても人の手が入るのです、人が動くと言うだけで料金は発生します
やりとりの時には予想外にぼったくられることもありますし、本当に無料で引き取ってもらえたとしても、その行先を考えたことはありますか?
引き取ったものを分解してお金になるもの以外は処分費がかかります。
まして、今はテレビや冷蔵庫などの家電品などでは国に治めるリサイクル費用が発生するはずです。
回収業者が無料で引き取ったそれらに費用を払って正規の処分をするでしょうか?
現在もなくならない不法投棄がいい例です。
日本を代表する富士山のゴミの山もそれですよね。
空地などに無残に捨てられているものはあなたが回収業者に無料で引き取ってもらったものかもしれませんよね?
多少の面倒はあっても住んでいる地域の役所などを調べると意外といろんなものの処分が低料金でできます。
私にも苦い経験があります。
通勤の途中で動かなくなった自転車を家まで押して帰るのがその時はとてもしんどくて、丁度通りかかった回収業者に頼んだことがあります。
アナウンスでは無料とうたっていても、しっかり料金をとられました。
もうかなり古いもので処分したいと思っていたので捨てるのは惜しくはなかったのですが、その時の料金は¥2,000です。
回収業者はその料金だけでなく、分解することで部品を売ることができるわけです。
そして、これをがんばって家まで運んで市で処分してもらったとしたら¥600です。
昔にも、トラック1台分で数千円という業者に不要品処分を頼んだ時に、1台分もなかったのに2万円請求されたことがあります。
運び出す手数料とかなんとかいろいろつけて、半分すごまれてしまいました。
(;; 私のような失敗をしないためにも、以上のようなことを知った上で不要品処分といえども必要なことはきちんと把握した上で上手に処分してくださいね。
☆不用品処分といえば断捨離や終活。そこで終活についての記事を集めました。興味がある方はこちらもご覧ください。