日焼けといえば紫外線が皮膚に当たることで赤い炎症になる症状ですが、実は目も日焼けしてしまうことがあります。
目が日焼けになると、どんな症状が出てくるのでしょうか。
目の日焼けの症状などを知り、強い日差しの中できることをして目を守りたいですね。
目のケア方法や対策をご紹介します。
目の日焼けとは?症状は
目の日焼けは、目に紫外線を浴びると体内で活性酸素が増えます。
活性酸素は物質を酸化させる力が強いため、目の角膜や水晶体にもダメージを与えてしまうことをいいます。
また目から紫外線が入ってくると脳が紫外線を察知し、メラニン色素を生成することで皮膚の日焼けにも繋がります。
目の日焼けは目だけでなく、皮膚にも日焼けさせてしまいます。
目の日焼けによって、すぐに現れる症状として、ドライアイや目の痛み・眩しさを感じる・涙が出てくる・目がゴロゴロするなどがあります。
これらの症状は長時間紫外線を浴びてから約6~24時間後に出てくるといわれています。
将来発症する可能性がある目の病気
目が長時間紫外線を浴びることで、以下のような病気につながる可能性があります。
- 翼状片(よくじょうへん)
白目部分の組織が異常繁殖し、目頭あたりから黒目部分の上に被さるように伸びてくる病気です。
黒目部分の中心付近まで伸びてきてしまうと視力が低下するため、切除する必要があります。
30代以降に発症し症状がゆっくりと進行するため、ほとんどが経過観察になるそうです。
- 白内障(はくないしょう)
透明な水晶体が濁ってしまう病気です。
水晶体が濁ることで網膜にまで光が届かなくなり、目がかすむ・細かい文字が見えにくい・光が眩しく感じるなどの症状が出ます。
そして、徐々に視力が低下、進行すると失明する恐れがあります。
日常生活に支障が出た場合は、濁ってしまった水晶体を取りだし、眼内レンズと交換する手術を行う必要があります。
- 黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)
網膜の中心にある黄斑部に異常が出る病気で、物が歪んで見える・視野の中心がぼやける、または暗くて見えにくい・視力低下などの症状が出ます。
網膜まで到達する紫外線はわずかですが、長年紫外線を浴びていると発症する可能性があります。
目の日焼け対策に有効なのは
目を日焼けから守るために有効なケア方法をいくつか紹介します。
- サングラス
紫外線の量が日本よりも深刻になっている南半球では、外出時のサングラスが必需品になっているそうです。
レンズの色が濃いサングラスをかけると眩しさは和らぎますが、光を取り込もうと瞳孔が広がってしまい多くの紫外線を目に取り込んでしまうので注意してください。
紫外線から目を守るためにはレンズの色の濃淡より、UVカットになっているかを確認してサングラスを選ぶようにしましょう。
- 帽子・日傘
帽子と日傘の色は濃いものを選びましょう。
薄い色だとUVカットの効果が薄く、紫外線が入ってきてしまいます。
黒やネイビーなど濃い色であれば紫外線を吸収し、目を守ってくれます。
- 目に良い成分を取り入れる
強い抗酸化作用のある栄養素・ルイティンが多く含まれているブロッコリーやほうれん草。
また眼精疲労に効果のある栄養素・ビタミンAが含まれているレバーやウナギ・卵などを食べるようにしましょう。
- その他
- 10時から14時の紫外線が強い時間帯に外出しない。
- 日陰を選んで歩く。
- 紫外線が目に入ってきやすい朝・夕方の太陽の位置に気をつける。
目が日焼けした時のケア
対策をしても、目が日焼けをしてしまうことがあります。
万が一、目が日焼けしてしまったときにどんなけあの方法があるのかを紹介します。
- 目を閉じる
しばらく目を閉じておくと、症状が落ち着いてきます。
コンタクトレンズをしている場合は、外してメガネにしておくと目を休めることができます。
- 冷やす
タオルやハンカチを水で濡らし絞ってから、目の上に置きましょう。
ヒンヤリとした気持ちよさを感じながら、痛みや充血を和らげることができます。
- 目薬
目を閉じる、または冷やしてみても炎症が治まらないことがあります。
そんな時は硫酸亜鉛水和物が含まれている目薬を使ってみましょう。
硫酸亜鉛水和物は、タンパク質が変性して細胞や血管を収縮させる収れん作用が起きることで傷ついた組織の回復を助けてくれます。
- 病院
目を冷やす、または目薬を使ってみても症状がよくならない場合は、病院で診察して貰いましょう。
目も日焼け?症状とケアと対策 さいごに
日焼けといえば皮膚のことばかり気にしがちですが、紫外線が目に入ることで目が日焼けするだけでなく、皮膚も日焼けしてしまいます。
日頃から目に紫外線が入らないようにサングラスや帽子・日傘などで対策してみてはいかがでしょうか。