牡蠣は鍋物の具材や焼く・フライ・生食といろいろな料理で味わうことができます。
しかし、アンケート調査によると牡蠣にあたったことがある人は約20%いるといわれています。
牡蠣にあたるとはどういうことでしょう。
そして牡蠣にあたってしまう原因にはなにがあるのでしょうか。牡蠣にあたる原因やその症状、また予防方法などを紹介します。
目次
よく言われる牡蠣に当たるとは?
牡蠣にあたるとは、牡蠣そのものや牡蠣を使った料理を食べたことで中毒症状になってしまう食中毒のことをいいます。
牡蠣にあたる原因
牡蠣にあたる主な原因にはノロウイルス・腸炎ビブリオ・貝毒・トロポミオンがあります。
- ノロウイルス
牡蠣はプランクトンをエサとして体内に吸い込みますが、そのときに海水にあるノロウイルスも一緒に吸い込んでしまうことがあります。
牡蠣にはミネラルやタンパク質などの栄養を凝縮して溜め込みますが、ノロウイルスも同じように凝縮して溜め込んでしまいます。
そのため新鮮な牡蠣でもあたってしまうことがあります。
- 腸炎ビブリオ
牡蠣の保存状態が悪いと腸炎ビブリオが付着することがあります。
腸炎ビブリオは10度以下であれば増殖することはありませんが、25度を超えると急激に増殖してしまいます。
- 貝毒
エサとして吸い込むプランクトンが有毒だったことで、牡蠣が毒化したことをいいます。
貝毒となってしまった牡蠣は加熱しても無毒化することはできません。
有毒なプランクトンが大量に発生する時期は3~5月と10~11月といわれています。
- トロポミオン
牡蠣に含まれているトロポミオンという成分でアレルギーを発症する場合があります。
牡蠣にあたるとどんな症状が?
牡蠣を食べてからどれくらいで、どんな症状が出てくるのでしょうか。
貝毒
約30分後に口内の違和感や下痢・身体の痺れなどの症状が出てきます。
牡蠣アレルギー
約1~2時間後に腹痛や下痢・蕁麻疹などの症状が出てきます。重いアレルギーの場合はアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックになると、意識障害や血圧低下・呼吸困難となるので救急車を呼ぶ必要があります。
腸炎ビブリオ
約12時間後に激しい腹痛や吐き気・嘔吐・下痢などの症状が出てきます。
ノロウイルス
約12時間~2日後に激しい嘔吐や下痢・38度前後の高熱・胃もたれ・悪寒・腹部の不快感などの症状が出ます。
これらの症状が出たときは身体から毒素が抜けるまで続き、嘔吐や下痢によって脱水症状になる場合があります。
腹痛や吐き気がおさまってきたら、しっかりと水分補給をしてください。
また重いアレルギーや高熱・症状が重い場合は治療が必要となるので、すぐに病院で診てもらいましょう。
牡蠣にあらない為の方法
安心して牡蠣を食べるには、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
生食用、加熱用を確認する
牡蠣には生食用と加熱用の2種類があります。
生食用は定期的に検査した海域で育てられていて、それ以外は加熱用となります。
加熱用の牡蠣は味が濃いといわれていますが、生で食べられるように処理はされていません。
生で食べたいときは必ず生食用を選んでください。
洗浄
細菌やウイルスは見えないため、牡蠣や食材に付いているかを確認することはできません。
調理や食事の前に石けんで手首や指の間など念入りにして手を洗いましょう。
また牡蠣の調理に使った器具は熱湯をかけて消毒しておきましょう。
加熱
ウイルスや菌は加熱することで活性が失われるといわれています。
中心部までしっかりと火を通すようにしましょう。
約85~90度で約2分以上加熱調理が良いといわれています。
ただし貝毒は加熱しても毒性は消えないので、食事のときに異変を感じたら食べないでください。
体調
体調が良くないときは免疫力が下がっている状態になっています。
そのため食中毒菌の繁殖を抑えることができなくなり、食中毒になってしまう可能性が高くなります。
風邪気味や寝不足のときは牡蠣を食べるのは控えてください。
牡蠣にあたる原因と対処 さいごに
牡蠣には栄養が豊富に含まれていますが、新鮮でもあたってしまうことがあります。
少しでも味に異変を感じたら、食べないことが大切です。
正しい牡蠣の選び方や調理方法と洗浄をしっかりとして、牡蠣を美味しく食べられるようにしましょう。
♪おいしい牡蠣も食中毒とか考えるとこわいですが、あたらないよう気をつけながら味わいたいです。牡蠣料理の中でも人気の牡蠣フライ、美味しい作り方はこちらの記事でご覧いただければと思います。
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