お葬式で喪主を務めることになったけど、なにをしたら良いのか分からない・・・知らないことが多くて戸惑うことありませんか?
喪主とは遺族の代表者であり、お葬式の主催者という重要な役割です。
今回は、お葬式の手順や流れ、注意点などを大まかにまとめてみました。
目次
あなたが喪主なら お葬式の手順
喪主の決め方
喪主は基本的に誰が務めても良いのですが、故人との関わりの深さが重視されます。
一般的な優先順位は次のようになっています。
1. 遺言書で指名された人
2. 故人の配偶者
3. 故人の直系男子
4. 故人の直系女子
5. 故人の両親
6. 故人の兄弟・姉妹
・遺言書に喪主が指名されている場合は、故人の遺志を尊重してあげることが供養にもなります。
配偶者が高齢または気落ちしすぎて喪主を務められそうにない場合は、長男・次男などの直系男子、長女・次女などの直系女子が務める場合が多いそうです。
喪主の役割
喪主がやるべきことはどんなことがあるのでしょう?
- 訃報の連絡
訃報は家族・親族、寺や教会などの宗教関係者、故人と親しかった人など、すぐに知らせるべき人に絞って内容を簡潔に連絡します。
【連絡すべき内容】
●故人の名前
●亡くなった日時
●死因
●お葬式の日時・場所(すでに決まっている場合)
●こちらの連絡先
※ とりあえずは、亡くなったことだけを連絡し、葬儀などについては改めて連絡をとります。
【訃報の伝え方】
・訃報の連絡は速やかに、確実にする必要があります。
そのため電話が一番適しています。
・電話以外では、「死亡通知」として、はがきや手紙などを郵送します。
故人の親族、親しかった友人など、相手に伝えやすい方法で間違いなく伝えます。
また普段やりとりがあった方にはメールという手段もありますが、相手がみていないという可能性もあります。
メールで連絡した場合は、その後電話でも伝えるようにします。
※電話の場合、留守電への伝言は十分気をつけましょう。
間違い電話で伝言してしまう可能性もあります。
余談ですが、以前知らない人から(非通知で)「××です。〇〇が亡くなったので、すぐ来て!」という留守電が入っていて焦ったことがあります
(^^; 相手がわからないので折り返しもできず放置しましたが・・・
- 親戚の着席位置を決める
御葬儀が決まったら、着席位置を決めます。
祭壇から向かって右側が遺族・親族、左側が友人・知人・一般参列者が基本となっています。
血縁に配慮しながら着席位置を決めていきましょう。
また、お焼香の順番を考えながら決めると式の進行がスムーズになります。
- 供花の配列を決める
祭壇に向かって最上段が上座、同じ列では右が上位となり、最上段の右と左、上から順に振り分けていきます。
祭壇に近い位置から親近者→子ども→故人の兄弟・姉妹→故人の配偶者の兄弟・姉妹→故人のいとこ→会社関係・友人の順に並べます。
- 慰問を受ける
慰問客に丁寧に挨拶をし、お悔やみの言葉をかけられたら「ありがとうございます。故人も喜んでいると思います」と簡潔にお礼を述べましょう。
- 喪主の挨拶
参列者、お焼香や献花をしてくれた人たちにお礼の言葉を述べる、お通夜・通夜振る舞い・葬式・精進落とし・出棺前などで挨拶を行います。
【挨拶の流れ】
1. 参列者に対するお礼の言葉を述べる
2. 故人が生前お世話になったことへの感謝の言葉を述べる
3. 遺族に対する今後の支援をお願いする
葬式の流れでやることを時間でおってみると
お葬式の流れとおおまかな時間の流れについて。
お通夜
お通夜は18時または19時頃から行われることが多いです。
1. お通夜が始まる1時間くらい前に遺族・親族は控室に集合し、15分前になったら会場で着席します。
2. 一般参列者が会場内に入ります。
開始10分前までに会場に着くようにしましょう。
3. 時間になったら僧侶が入り、読経が始まります。
4. 僧侶の読経が約10分続いた後、遺族→親族→一般参列者の順にお焼香をします。
5. 開始から約50分頃に僧侶の読経が終わり退場します。
退場する前に僧侶が法話を行う場合があります。
6. 1時間程度でお通夜が終わります。
その後通夜振る舞いが1~2時間程度行われます。
お葬式
お葬式は10時から13時頃から行われることが多いです。
1. お葬式が始まる1時間くらい前に遺族・親族は控室に集合し、15分前になったら会場で着席します。
2. 一般参列者が会場内に入ります。
開始10分前までに会場に着くようにしましょう。
3. 時間になったら僧侶が入り、読経が始まります。
4. 僧侶の読経が約10分続いた後、遺族→親族→一般参列者の順にお焼香をします。
5. 読経が終わり、僧侶が退場後に喪主による挨拶が行われます。
1時間程度でお葬式が終わります。
6. その後出棺の準備が行われ、棺に花・思い出の品を入れて最後のお別れをして一般参列者は解散となります。
7. 遺族・親族は、ご遺体とともに火葬場まで移動し荼毘にふします。
約1時間後に遺骨を骨壺に納める収骨が行われます。
8. 収骨後、斎場に戻り精進落としで親族やお手伝いの方に労をねぎらう会食を行います。
遺族・親族の場合、お葬式から精進落としまでの約5時間程度で解散となります。
冷静になったつもりでも、気持ちが沈み、段取りもままな以内という時はお願いした葬儀社に頼ってしまいましょう。
気持ちよく相談にのってくれるところ、あなたの気持ちによりそってくれるところ、と出会えるとよいお葬式にできますね。
葬儀社なんてわからない、という場合は電話や資料請求をしてみるといいかもしれません。(無料)
全国対応・低価格で追加料金一切不要のお葬式【小さなお葬式】資料請求
葬式の流れで守るべきマナーとは?
お通夜からお葬式まで喪主に必要なマナーを紹介します。
慰問客へのおもてなし
慰問とは、遺族を訪ねて故人へのお悔やみを述べることです。
故人と親しかった人たちが、お通夜前に駆けつける・葬儀に参列できなかった場合に自宅に訪れることがあります。
訪ねてきたら、迎え入れて「お線香をあげてください」と案内します。
お見送りは、親族・世話役に任せても大丈夫です。
葬儀の準備や後処理などで慌ただしいので、おもてなしはムリのない範囲で大丈夫です。
参列者へのおもてなし
喪主は、お通夜・お葬式中は慌ただしく気を配る余裕がないかもしれませんが、最低限参列してくれた人への感謝の気持ちは忘れないように、通夜振る舞いや精進落としでは感謝の言葉を述べるようにしておきましょう。
【通夜振る舞い】
お通夜が終わった後に参列者にお酒や食事を振る舞うことです。
弔問客にお礼の言葉を述べてから通夜振る舞いの席へ案内し、お酒や軽食でおもてなしをします。
翌日にお葬式があるので、1~2時間程度で最後にお葬式の時間を伝え、
挨拶で締めます。
【精進落とし】
四十九日の忌明けに精進料理から通常の食事へ戻すことを「精進落とし」と言います。
今では、火葬後すぐに初七日法要が行われることが多く、お葬式終了後に参列者を食事でもてなすことを「精進落とし」と呼ぶようになりました。
僧侶や参列者を労うため、喪主・遺族は末席に座り、喪主の挨拶後に故人への献杯を行います。
会食中は喪主・遺族は参列者に感謝の言葉を述べるために回ります。
【会葬礼状】
会葬礼状はお葬式の後に郵送するものでしたが、今では受付で返礼品と一緒に手渡すことが多くなりました。
句読点を省いて、1字分空けて行頭を揃えることが一般的となっています。
【返礼品】
返礼品は、お通夜・お葬式に参列してくれた人へ感謝の気持ちとして渡す品です。
会葬者すべてに渡す「会葬返礼品」、通夜振る舞いに参加しない人に渡す「通夜返礼品」、忌明け法要後に香典返しとして送る「香典返し」があります。
今では、香典返しはお葬式当日に渡す「当日返し」が多くなっています。
持って帰って貰うので、かさばらない物が良いでしょう。
僧侶へのおもてなし
到着したら、控室に案内して茶菓でもてなしをします。
お通夜・お葬式の前に挨拶をして葬儀屋さんを交え、読経・法話などの進行を確認しておきましょう。
終わった後、控室に案内して茶菓でねぎらいをします。
通夜振る舞い・精進落としには僧侶も同席して貰うのが原則で、労う意味を込めて上座に席を用意します。
僧侶の都合で同席できない場合は、料理を箱詰めにする、または現金を「お膳料」として包んで渡します。
「お車代」を渡すのを忘れないようにしましょう。
※年末の年賀状の季節になる前に喪中はがきを出しましょう
●他にもお葬式や埋葬についてまとめました。こちらの記事も参考になさってください。
あなたが喪主なら お葬式の手順 さいごに
ザッとお葬式の流れから簡単に手順をまとめてみました。
実際はあたふたすることも多いかと思います。
悲しんでいる暇もないですよね。
形式や、やらなくては!と、きちんと進めることにあまりこだわる必要はありません。
喪主はやるべき事が多そうに見えますが、親族と葬儀屋さんの担当者と相談しながら進めることになります。
ほとんど葬儀屋さんが仕切ってくれるので落ち着いて対応するようにしましょう。
通夜振る舞い・精進落としの席でお酒をすすめることはありますが、
飲み過ぎてハメを外すことのないように気をつけましょう。