ネクタイピンとはネクタイをワイシャツに固定させるための道具で、ネクタイのワンポイントにもなる装飾品でもあります。
ネクタイピンをつけることにどんな意味があるのでしょう。
またネクタイピンの贈り物には意味があると言われることがあります。
つけることの意味や贈り物の場合の意味は?
正しくつける位置・起源・歴史なども紹介します。
目次
ネクタイピンの意味とは
ネクタイピンをつけることには、どんな意味があるのでしょう?
なぜ必要なのかというのをまとめてみました。
そして、もうひとつ「ネクタイピンを贈る」「ネクタイピンを贈られた」といった場合に、よくネクタイピンに対して意味付けをすることがあります。
ネクタイなどの首周りに着ける贈り物には「あなたに首ったけ」「束縛したい」といった意味があるとされています。
それと同じように、ネクタイを補助するネクタイピンにはネクタイの意味と合わせて「あなたを支えたい」という意味合いも追加されると言われることがあります。
ただし、それらのどの意味付けも一般的なものではないので、あまり深く考える必要はないですね。
知っている人は知っているけど、知らない人には通じないという意味付けです(^^;)
気になる時は、勘違いされないために意味はないと伝える、或いは意味も言葉にして伝えるのが良いかと思います。
ネクタイを飾る
ネクタイにワンポイントをつけることでスーツに彩りをもたせることができます。
ジャケットを脱いだときは、ネクタイピンをつけておくことがビジネスマナーとなっています。
また、ネクタイピンをつけておくことで、身だしなみが整っていて好印象を与えることができます。
ただし、派手な色やデザインのネクタイピンをつけてしまうと場合によっては印象が悪くなります。
目的に合ったネクタイピンを選ぶようにしましょう。
ネクタイを固定する
営業職のようにスーツを着て外回りをすると、体を動かすたびにネクタイがぶらぶらと動いてズレてしまいます。
ネクタイピンをつけておくことで、ネクタイが固定されるのでズレる心配がなくなります。
ネクタイピンが無いときにジャケットを脱ぐとネクタイがズレてしまうことは、相手に悪い印象を与えてしまうことがあります。
ネクタイを長持ちさせる
ネクタイはワイシャツでぶらぶらと揺れると摩擦で傷んでしまいます。
ネクタイピンで固定しておくことで摩擦が軽減され、長くネクタイを使うことができます。
ネクタイピンをつける正しい位置とは?
ネクタイピンをつける位置は、ジャケット着用・ジャケットなしなど場面によって違ってきます。
ジャケット着用
ワイシャツの第3ボタンと第4ボタンの間になります。
少し位置がズレても大丈夫ですが、上すぎるとネクタイピンが目立つだけでなく窮屈な印象を与えてしまいます。
ジャケットなし
ワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間になります。
ジャケット着用の位置より少し下になっていることで、前かがみになってもネクタイが邪魔になることはありません。
ベスト着用
ネクタイがベストで固定されている状態になっているので、ネクタイピンをつける必要はありません。
しかし、場合によってはベストを脱ぐことがあるのでワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間につけておくと安心です。
お祝いの席
胸の真ん中あたりになります。
結婚式やパーティなど華やかなところでは、ネクタイピンをつけていることをアピールすることで魅力を高めることができます。
全体のバランスを確認して、つけるようにしましょう。
ネクタイピンの種類
クリップ
紙を挟むクリップと同じようにネクタイとワイシャツを挟みます。
仕事時でも使いやすいデザインが豊富に揃っています。
使用しているうちに挟む力が弱くなっていくので、そうなったときは買い替えましょう。
ワニ口
バネの力を使ってネクタイとワイシャツを挟むようになっているので、初めてネクタイピンをつける人にオススメのネクタイピンです。
使い込んでいくとバネの力が弱くなるので、定期的なメンテナンスが必要となります。
ショート
ナロータイとも呼ばれる短いネクタイピンです。
カジュアルなシーンで使えますが、ビジネスシーンでは不向きなネクタイピンなので、注意しましょう。
ネクタイピンの起源と歴史
ネクタイピンは1850年頃に主流だったタイタックが始まりであると考えられています。
タイタックとは、鋲が付いていてネクタイとワイシャツに刺し、裏側でネジなどを使って留めるようになっています。
タイタックに付いているチェーンをワイシャツのボタンに付けることでネクタイが固定されます。
1920年頃には、クリップタイプのネクタイピンが広まっていきました。
日本では第二次世界大戦後、多種多彩なファッションが誕生したことによりスーツスタイルも洗練されていき、どんな場所でも着ることができるようになりました。
それに伴い、ネクタイとネクタイピンが広まっていったといわれています。
ネクタイピンの意味や付け方 さいごに
ネクタイピンは、ぶらぶらしてしまうネクタイを留めてくれるので見た目の印象が良くなるだけでなく、ネクタイを長持ちさせてくれます。
ネクタイピンを使う位置が正しくないと、見た目の印象が悪くなります。
正しい位置でネクタイピンを使って、良い印象を与えてみてはいかがでしょう。
またネクタイピンの贈り物の意味付けは気にしすぎると折角のプレゼントが気になるものに代わることも。
あまり深く考えず素直に贈ったり、ありがとうの気持ちで受け取るだけで充分ではないでしょうか。