屋根瓦の下や雨どい、雨戸の戸袋などに雀が巣を作ることがあります。
雀が巣を作ることは縁起が良いといわれていますが、場所によっては日々の生活に支障が出てしまうことがありますね。
雀の巣があることで、どんな弊害があるのでしょうか?
雀の巣が作られることによる弊害や撤去方法そして、作らせないための工夫などを紹介します。
目次
雀の巣ができるとどんな弊害がある?
雀は人間の住居の一部に巣を作ることがあります。
雀が巣を作ったことで起こる弊害にはどんなことがあるのでしょうか。
鳴き声
雀の鳴き声が毎日聞くようになると、不快に感じることもあります。
特にヒナが巣にいる時期は1日中鳴き声が耳に入る可能性が高く、大きなストレスになってしまう原因にもなります。
糞
外に干した洗濯物に糞が付いてしまう可能性があるだけでなく、悪臭や害虫が発生する原因にもなります。
また雀の糞には雑菌が多く含まれているため、感染症がアレルギー症状を引き起こしてしまう危険性があります。
害虫
雀の体にはダニやノミなどの害虫が付いていることがあり、巣を作り住み着くことでダニやノミが侵入して繁殖する可能性が高いです。
また雀自体がウイルスを持っていることもあるので健康被害に繋がります。
雀の糞が溜まり、害虫が発生することもあります。
雀の巣を撤去するには
アレルギーがあったり、ペットがいたりすると雀が可愛いでは済まないことがあります。
雀の巣を撤去する場合は、まず巣に卵やヒナがいないことを確認する必要があります。
雀は「鳥獣保護法」で保護されている鳥です。
そのため卵やヒナがいる雀の巣を撤去した場合は、1年以下懲役または100万円以下の罰金になるので注意してください。
雀の巣の撤去方法
雀の巣に卵、またはヒナがいないと確認できたら自分で撤去することができます。
撤去するときに必要な道具と手順を紹介します。
【道具】
- ゴミ袋
撤去した雀の巣を入れます。
- 防護マスク
雀の巣に付着している羽やホコリ・寄生虫などを吸い込まないようにします。
- 防護メガネ
雀の巣に付着している羽やホコリが目に入らないようにします。
- 厚手のゴム手袋
雀の巣には羽やホコリの他にノミやダニなどの寄生虫がいるので、素手で触るのは危険です。
- 消毒液
雀の巣を撤去した場所を殺菌します。
- 新聞紙
ゴミ受け、またはこびりついた汚れを浮かせるために使います。
新聞紙をぬるま湯で湿らせてから、こびりついた汚れのある場所にかぶせてか少し時間を置くと取れやすくなります。
使った新聞紙は、すぐにゴミ袋に入れてください。
- 使い古したタオル
雀の巣を撤去した場所の汚れを拭き取ります。使い終わったらすぐにゴミ袋に入れてください。
【手順】
- 防護マスク・防護メガネ・厚手のゴム手袋を装着します。
- 雀の巣と周辺に消毒液を散布します。
- 雀の巣を取り除き、新聞紙で包んでからゴミ袋に入れます。
- 雀の巣があった場所を掃除してから、消毒液を散布したら終了です。
雀の巣を作らせないためには
雀の巣があった場所は、居心地が良く安全な場所であるということになります。
雀の巣を撤去しても、再び作られてしまう可能性が高いです。
雀が巣を作らないようにするための対策方法を紹介します。
防鳥ネットをはる
雀の侵入を防いでくれます。網目の細かさは約30mmのものを選びましょう。
木酢液をまく
雀は木酢液のニオイが嫌って近寄らないといわれています。
光るものを吊す
雀やカラスなどの鳥は光るものを嫌うので、CDや短冊状に切ったアルミホイルを吊しておく。
隙間を塞ぐ
雀は屋根やベランダなどの隙間に巣を作ります。
ホームセンターで隙間を埋めるコーキングを買ってきて巣が作れないように埋める。
天敵の人形を使う
フクロウやタカ・トンビなどの猛禽類は、雀にとって天敵です。
天敵をかたどった人形や置物・反射板などを置く・吊しておく。
雀の巣の弊害と撤去 さいごに
雀は繁殖期である3~9月頃に屋根やベランダの小さな隙間や高いところに巣を作ります。
1度作った巣をそのままにしておくと、戻ってくるか別の雀が使うことがあります。
巣を見つけたからとすぐに撤去せずに、まずは卵やヒナがいないことを確認することが大切です。
卵やヒナがいる雀の巣を撤去してしまうと、鳥獣保護法違反となるので注意してください。
また雀の巣が自分で撤去できない場所にある場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。