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和楽器の分類は弾きものと吹きものと打ちもの?それぞれの種類とは

投稿日:2021-03-15 更新日:

太鼓や三味線、琴、尺八などの和楽器がありますが、大きく分けると3つに分類されるそうです。

どんな分類になっているのでしょうか。

また和楽器は宗教用具として使われることがあります。

和楽器の分類や種類、宗教用具として使われるようになった由来など調べてみましたのでご紹介します。

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和楽器の大まかな分類は?

和楽器は主に弾きもの、吹きもの、打ちもの、に分けられます。

弾きもの

共鳴箱の上に張った弦を弾いて音を出す琴、棹(さお)と胴(どう)があり張った弦を撥(ばち)で弾いて音を出す三味線、棹と胴があり張った弦を弓で擦って音を出す胡弓などの弦楽器のことをいいます。

 

吹きもの

息による空気の流れが楽器の吹き口にあたり音を出す尺八や篠笛、乾燥させ薄く削った簧(した)を2枚重ねて吹き口に取りつけ振動させて音を出す篳篥(ひちりき)、上下の唇を振動させ生じる空気の振動で音を出す法螺貝、指で穴を塞ぐまたは息を吹き込む穴をずらすなどで出したい音の管だけに空気を送ることで音を出す笙(しょう)などの管楽器のことをいいます。

 

打ちもの

張ってある膜を叩いて音を出す和太鼓、金属や木の楽器を直接叩いて音を出す鉦鼓(しょうこ)などの打楽器のことをいいます。

 

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弦楽器・管楽器・打楽器のそれぞれの種類とは

和楽器の弦楽器、管楽器、打楽器には、どんな種類があるのでしょうか。

 

弦楽器

・ 和琴(わごん)
弦が6本あり琴軋や指で弾いて音を出します。

中国から伝わってきた琴と違い、日本固有の楽器で神楽歌や国風歌舞(くにぶりのうたまい)などで演奏されていました。

 

・ 三線(さんしん)
中国から伝わってきた三弦が沖縄の文化と混ざり合い誕生した楽器です。

上流階級の男性たちの中では教養の1つとなっていたそうです。

 

・ 三味線(しゃみせん)
沖縄の三線をもとに改良された楽器で、歌舞伎や人形浄瑠璃などで演奏されています。
室町時代の終わりに沖縄から日本本土へと三線が伝わり、そこから誕生しました。

 

管楽器

 

・ 尺八(しゃくはち)
竹で作られていて、長さが一尺八寸であったことから尺八と名付けられました。

江戸時代では禅宗の1つである普化宗に属する虚無僧が持つことができる楽器でしたが、明治時代になると三味線や琴と一緒に合奏で使われるようになりました。

 

・ 篳篥(ひちりき)
長さは約18cmと小さな楽器ですが、大きな音が出るので雅楽の合奏でも目立ちます。

先端には薄く削った簧(した)がついていて、湿らせて空気を吹き込むことで音が鳴るようになっています。

演奏する前に簧を日本茶で湿らせておく習慣があるそうですよ。

 

・ 笙(しょう)
長さの違う竹管が17本並べた楽器で、雅楽で使われています。

それぞれの竹管には簧が取りつけてあり、吹いても吸っても音が鳴ります。

竹管をまとめた根本には頭と呼ばれる吹き口があり、一気に空気を吹き込むことで音が出ますが、それぞれの竹管に開けた穴を指で塞いだ音だけが鳴るようになっています。

 

打楽器

 

・ 和太鼓(わだいこ)
木で作った胴に皮を張り、木で作ったバチで叩くことで音が出ます。

楽器として使うだけでなく、歌舞伎やアニメーションなどで効果音として使われているそうです。

 

・ 鼓(つづみ)
素手で面を叩くことで音が出ます。

小鼓と大鼓があり、どちらも馬の皮が使われていますが出る音は異なります。

小鼓は演奏する時に適度な湿度が必要になるため、演奏中に皮に息を吹きかけることがあります。

大鼓は高く乾いた音を出すために、演奏前には火であぶって乾燥させる必要があります。

 

・ 鉦鼓(しょうこ)
皿の形をした青銅製の鉦(かね)を木枠に吊り下げて紐で固定してあります。

その鉦を2本のバチで打ち音を出す楽器で、雅楽に使われています。

 

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こんな宗教用具も和楽器!?その由来とは

木魚や鈴、梵鐘などの和楽器は宗教用具として使われています。

どうして、宗教用具として使われるようになったのでしょうか。

 

木魚
お経を読む時に打ち鳴らす和楽器です。

読経のリズムを整えるだけでなく、眠気覚ましの役割もあるそうです。

木魚が魚の形になっていた時代があり、魚は眠る時も目を閉じないことから眠らないものだと信じられていため、修行僧は常に怠けず修行に励みなさいという意味があったそうです。

 


魔除けの霊力があるといわれていて、神事の時に鳴らすようになりました。

巫女が神楽舞で鈴を鳴らすには神様をお招きする役割があったといわれています。

 

梵鐘
釣り鐘のことを指していて、除夜の鐘で知られています。

法要や仏事の予鈴として撞くという重要な役割があります。

また朝夕の時報としても使われていますが、鐘の響きを聞いた人は一切の苦から逃れ悟りに至る功徳があるといわれています。

 

和楽器の分類と種類 さいごに

和楽器を分類している呼び方は弾きもの、吹きもの、打ちものになっていますが、西洋楽器と同じように弦楽器、管楽器、打楽器に分類されています。

また和楽器にも使っている木魚や鈴は宗教用具として使われていました。

木魚は読経のリズムを取るだけでなく眠気覚ましにもなっているのも面白いですね。

和楽器には他にも様々な種類の楽器があるので見かけた時に、どの種類になるか想像してみてはいかがでしょうか。

 

♪和楽器の琴についてはちょっと名前が違うようです。発祥や歴史もみてみませんか?

琴とは?種類とその特徴 発祥と歴史そして琴と箏との違いとは?

 

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