ちゃんと朱肉を付けて押したのに、判子を上げてみたら押した跡の印影が、かすれたりにじんだりゆがみが出ているなんてことがありませんか。
はんこを押すなら、キレイな印影にしたいですね。
判子の押し方やコツ、判子の失敗はどこまで許せるのか?そして訂正印の押し方など調べてみました。
ハンコを押す時の参考にしていただければと思います。
目次
判子の押し方のコツは?
印影に、かすれ・にじみ・ゆがみが出る原因には主に3つあるといわれています。
場所
凸凹している場所で判子を押すと、かすれ・ゆがみのある印影になってしまいます。
朱肉の付け方
判子の印面に朱肉を強く押しつけすぎてしまうと、朱肉の油分が必要以上につくことで印影がにじみます。
または乾きにくいことから紙や書類を汚してしまう可能性があります。
押し方
判子の押す力が弱すぎると印影がかすみ、強すぎると紙や書類を破損してしまいます。
判子を押す時のポイント
キレイな印影にする判子を押すには4つのポイントがあります。
捺印マットを使う
捺印マットとはゴムで作られた押印台で、「柔らかい」と「硬い」の2種類があります。
紙や書類の下に敷くことで印影のかすれを防ぐことができます。
捺印マットがない場合は、ノートや四つ折りにしたチラシ・紙を代用品として敷くといいですよ。
判子の持ち方
判子を持つ時は上下を確認しましょう。
判子によっては上が分かるようにアタリという判子上部に削ったくぼみや印がついていることがあります。
持ち方は、人差し指を印面の真上に当て、親指の腹と中指の横を添えて判子を支えると手の中で固定されるので安定した状態で押すことができます。
朱肉の付け方
判子に朱肉を付ける時は、ポンポンと軽く2~3回程度にしましょう。
グリグリと力を込めて朱肉を付けてしまうと、判子の溝に溜まってしまい印影がキレイに出なくなる原因になってしまいます。
姿勢
判子の印面を下に左手を添え、背筋を伸ばして肩甲骨を広げます。
肩甲骨が閉じていると力んでしまい印影にゆがみが出てしまいます。
押し方
真上から力をかけて押し、印面全体が紙に当たるようにします。
コツは「の」を書くようなイメージで押しましょう。
印鑑の押し方の失敗はどこまで許される?
判子を押してみたけど、失敗したかなと思うことはあるのではないでしょうか。
判子の鮮明さを判断するための明確な基準はなく、受付をした人の見た目で判断されます。
しかし、明らかに失敗であるという基準は以下の通りになります。
- 一部が完全に欠けている
- 印影が全体的に薄れて見えにくい
- 印影全体が太字になっている
- 印影全体がにじんでいる
判子を押した後の印影を見て自分でも良いか悪いかの判断がつかない時は、受付をした相手も同じように判断をつけられないことがあるので、押し直しをするようにしましょう。
判子の押し直しの対処方法
失敗してしまった判子を押し直しする時の対処方法を紹介します。
押し直しの回数は特に決まっていませんが、紙面が汚れる・分かりにくくなる可能性があるので1度だけにしましょう。
【対処方法】
- 失敗してしまった印影上部の少しずらした所に判子を押します。
これで失敗した印影は無効となり、訂正する意思表示を表します。 - 訂正となった印影の横、または近くの余白に新しく判子を押します。
やってはいけない判子の押し直しとは
押し直しをしても間違った方法では無駄になってしまいます。
やってはいけない判子の押し直しを紹介します。
二重線を引く
失敗した印影に二重線を引いても無効にはなりません。
これは悪意を持った人が別の判子を使って修正してしまう可能性があるからです。
修正液・修正テープを使う
修正液や修正テープを使った判子の押し直しは、改ざんした書類であると誤解されてしまう危険性があるといわれています。
また誰が判子の押し直しをしたのかが分からないため、悪用されてしまう可能性があります。
重ねて判子を押す
失敗した印影の上に重ねるように判子を押して、見た目がキレイな印影になっても照合した時に違う印鑑であると判断されてしまうことがあります。
はんこの間違いの訂正印の正しい押し方
うっかり違う判子を押してしまった時は、間違って押した判子を訂正印として使います。
訂正印の押し方
- 押した印影上部の少しずらした所に同じ判子を押し訂正する意思表示を表します。
- 訂正となった印影の横、または近くの余白に正しい判子を押します。
はんこの押し方 さいごに
判子は自分の意思決定をした証や財産を守る大切な物なので、キレイな印影が出るように押したいですね。
そのためには、押し終わった判子についた朱肉はティッシュペーパーでキレイに拭き取り、専用のケースに入れておくようにしましょう。
判子を押す時の参考になれば幸いです。
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