蚊が発生する期間は4~11月頃ですが、なかでも7~9月頃が1番活発になります。
蚊に刺されてしまうと、かゆみが出てきますが他にはどんな症状があるのでしょうか。
蚊の特徴や日本で良く見かけるイエカとヤブカの違い・蚊に刺されたときの症状・蚊がいそうな場所などを紹介します。
蚊とは?イエカとヤブカの違い
蚊はハエ目糸角亜目カ科に属する昆虫で、世界には約3,000種類いるといわれています。
日本には約100種いて、よく見かける蚊にはヤブカとイエカがいます。
蚊といえば血を吸うのが当たり前だと思われていますが吸血行為を行うのは産卵を控えたメスだけで、普段は樹液や果実・花の蜜などを吸っています。
ヤブカ
正式名称は「ヒトスジシマカ」で、体に白い一筋の縞模様があります。
公園や花壇・夏の野外などで見かけることが多いです。
北海道と青森県以外の地域に生息しています。
イエカ
イエカには、アカイエカとチカイエカがいます。
アカイエカ
体に赤みがかった茶色のある蚊で、ヤブカより少し大きいです。
夜になると活動を始め、プーンと耳障りな音を発するという特徴があります。
人間の血だけでなく、動物の血も吸うので、フィラリアをはじめとする感染症に注意する必要があります。
チカイエカ
ビルや地下鉄の排水などで生息している蚊で、見た目はアカイエカとほぼ同じです。
冬眠することなく、暖かい場所で生息しているので冬で蚊に刺された場合はチカイエカの可能性が高いです。
ヤブカとイエカの違い
体の大きさはイエカの方が大きく、ヤブカには体に白い一筋の縞模様があるという違いがあります。
蚊の害は痒いだけじゃない
蚊に刺されると、かゆみが発生するという害がありますが、他にはどんな害があるのでしょうか。
日本脳炎
日本脳炎ウイルスに感染すると、頭痛や発熱・嘔吐・めまいなどの症状が出ます。
重症になると、意識障害や痙攣・昏睡などの症状が出てきます。
豚の血を吸ったアカイエカやコガタアカイエカに刺されることで発症します。
デング熱
急激な発熱から、発疹・頭痛・関節痛・嘔吐などの症状が出ます。
重症になるとデング出血熱やデングショック症候群を発症する場合があるため、早く適切な治療を行わないと死亡することがあります。
ヒトスジシマカに刺されることで発症します。
フィラリア
寄生虫であるフィラリアが犬や猫の血液に侵入し、成虫に成長すると心臓や肺動脈などの機能に影響を与え様々な症状を引き起こします。
食欲がない・呼吸が苦しい・咳が出る・元気ないなどいつもと違う様子が見られたら、動物病院を受診しましょう。
フィラリアの幼虫に寄生されたネッタイイエカに刺されると発症します。
蚊の潜む場所?雑草は格好の住処
蚊は水面やその近くにある植物などに卵を産みます。
そして水中で卵から幼虫になり、3日ほどで成虫となり飛んでいきます。
そのため、蚊は水たまりのある場所を好みます。
また雑草は蚊が休む場所として使っています。
手入れのされていない庭や空き地などは蚊にとって住みやすい場所といえます。
庭の手入れ・対策
庭をしっかり手入れしておくことで蚊が近づきにくい場所となります。
- 水たまりを作らない
蚊は水たまりに卵を産むので、水が溜まりやすい場所をなくすことが大切です。
植木鉢の受け皿に水が溜まっていたら捨てる・排水口の掃除をするなどで水たまりにならないようにしましょう。
- 除草
雑草や芝生などを放置したままにしておくと、蚊に住みやすい環境を与えてしまうことになります。
雑草を抜くだけでなく、芝生を定期的に短めに刈り込むことも蚊を寄せ付けない方法の1つになります。
- ハーブ
蚊の嫌いな成分が含まれているハーブを置くことで、蚊が近づきにくくすることができます。
防虫効果のあるシトロネラが含まれているレモングラスや葉に防虫効果のあるラベンダー・強い香りで虫を寄せ付けないローズマリーなどがおすすめです。
他にもレモンユーカリ・レモンマートル・ユーカリシトロネラ・ティートゥリーも効果があります。
蚊とは?イエカとヤブカの違い さいごに
蚊は血を主食にしていると思われていますが血を吸うのは産卵を控えたメスだけで、普段は樹液や果汁・花の蜜を吸っているのは意外ですね。
水たまりや雑草が放置されたまだと、蚊が住み着いてしまう可能性があるので、家の周りや庭をチェックして蚊が近づきにくい環境を作ってみてはいかがでしょうか。
♪ 暑い季節になると半袖や素足になることも増え、蚊の存在が気になりますね。刺されない為にもまずは敵のことを知ること!そして蚊になる前に防ぐことも。次の記事を参考にどうぞ。