ぼうふらとは、水の中でウネウネと動く小さな虫で蚊の幼虫です。ぼうふらは1度に大量発生して、やがて蚊に成長します。
蚊の幼虫であるぼうふらは、どんなふうに発生するのでしょうか。
ぼうふらの発生原因を知ることが蚊の対策になります。
ぼうふらの駆除方法・発させいさせないための対策などを紹介します。
蚊の幼虫ぼうふらとは?発生原因は
ぼうふらの大きさは約6mm、体の横からは足のような毛が出ています。
この毛は全頭毛・肩毛・呼吸管毛と部位によって名称が変わってきます。
クネクネとした動きは、まるで棒を振ったように見えることから「ぼうふり」をも呼ばれていて、ぼうふらの由来にもなっています。
水中にいる微生物や細菌類・生物の死骸・排泄物・脱皮した殻などを食べて成長します。
蚊の幼虫であるぼうふらはが発生する原因には、水たまりがあります。
蚊が水たまりに卵を産むのは、水の中にはエサとなる微生物や細菌類などが豊富にあるからです。
また水たまりは流れがないので、卵がどこかにいってしまう心配もありません。
ぼうふらを駆除する効果的な方法は
ぼうふらをそのまま放置しておくと、やがて成長し蚊の大量発生に繋がります。
ぼうふらを見つけたら、駆除する必要があります。
効果的な駆除方法には、どんなものがあるのでしょうか。
- 食器用洗剤
食用洗剤に含まれている界面活性剤によって、ぼうふらの体に油膜をはった状態になり呼吸ができなくなってしまいます。
駆除には数日かかりますが、水たまりに数滴垂らすだけなので簡単です。
- 塩素漂白剤
食器用洗剤と同じく、水たまりに数滴垂らします。
食器用洗剤よりも早く駆除することができます。
- 熱湯
ぼうふらは熱湯に弱いので、沸騰した熱湯をかけることで死滅します。
しかし熱湯が冷めてしまうと、ぼうふらが発生しやすい環境に戻ってしまうので定期的にチェックする必要があります。
- 食用油
サラダ油やオリーブオイル・ゴマ油などの食用油を垂らすことで、ぼうふらの体に油膜がはり呼吸ができなくなります。
ぼうふらがわかないための対策
食器用洗剤や熱湯などでぼうふらを駆除することができますが、ぼうふらそのものを発生させないためには、どんなことをしておけば良いのでしょうか。
- 水たまりを作らないようにする
ぼうふらは水たまりがあると発生してしまうので、水たまりがない状態にしておくことが重要です。
地面に水たまりを見つけたら、以下の方法で対処してみましょう。
- 砂利を敷く
雨が降っても敷いた砂利の間を水が通り抜けていくため、水たまりができるのを防ぐことができます。
- 雨水浸透枡(うすいしんとうます)
地面に埋めておくことで排水性を高めることができます。
升に溜まった水は開いている穴からゆっくりと地中へ浸透させることができます。
他にも、植木鉢の受け皿やバケツなどに水が溜まっていないかを定期的にチェックして、水たまりができないようにしましょう。
どうしても、撤去できない場合はこまめに掃除するようにしておきましょう。
キレイな水たまりにはエサとなる微生物や細菌類などがいないため、蚊が卵を産み付けることはありません。
- 排水溝・雨樋の掃除
排水溝、または雨樋は水が溜まりやすいため、ぼうふらが発生しやすい場所です。
排水溝の掃除は定期的にできますが、雨樋は高い場所にあるため掃除が難しい場合があります。
そこで、雨樋にゴミが溜まらないようにネットを設置しておくと良いでしょう。
どうしても自分で雨樋の掃除ができない場合は、業者に依頼するのも方法の1つです。
- 雨水タンクの設置
雨水タンクとは雨樋から流れてくる水を溜めておくためのタンクで、50~100リットルの水を溜めることができます。雨水タンクに水を溜めておくので、水たまりができる可能性を低くする効果があります。
ただし雨水タンクに溜めた水にぼうふらが発生しないように、タンクとパイプの繋ぎ目に蚊が卵を産まないように、すき間を埋めておくことが重要です。
ぼうふら対策がきちんとしてある雨水タンクを選ぶようにしましょう。
ぼうふらとは?ぼうふら対策 さいごに
ぼうふらは蚊の幼虫で多いときは200匹発生し、やがて蚊と成長します。
蚊が大量にいると、刺されてかゆみが発生するだけでなく、場合によっては感染症を発症してしまう危険性があります。
ぼうふらを見つけたら、すぐに駆除するようにしましょう。
またぼうふらが発生させないためには、水たまりを作らない、または水回りをキレイにしておくことが大切です。
しっかりと対策をして、ぼうふらが発生しないようにしましょう。
♪ ぼうふらの発生を防ぐことについていかがでしたか?また蚊の生態やさされないために蚊はどんな時に刺すのか?そこも抑えておきたいところ。次の記事をご覧いただければ思います。
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